兵庫県西宮市の西宮観光協会は10日、開設する「西宮まちたび博」のホームページ(HP)が改ざんされ、過激派組織「イスラム国」とみられるシンボルマークが張り付けられるなどの被害を受けた、と発表した。
被害に気付いたのは8日午後11時ごろ。HP最上部にシンボルマークと「Hacked by Islamic State」(イスラム国によるハッキング)「We Are Everywhere」(私たちはどこにでもいる)などの文言が記載されていた。
同協会によると、HPは、脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されていた表示ソフトのままだったため、何者かが外部から不正アクセスし、改ざんしたとみられるという。
同協会は9日午前8時半からアクセスできないよう画面を切り替え、午後2時すぎに復旧。6日午前0時~9日午前8時半に約200件のアクセスがあったという。システム内に個人情報はなく、ウイルス感染も確認されていない。同協会は10日、兵庫県警に相談した。
「西宮まちたび博」は2011年度から始まった観光イベントで、15年度に存廃を含め見直すことが決まっている。(前川茂之)