アテネにトロイカ代表戻せとドラギ総裁直言-ギリシャは危機的
2015/03/10 08:30 JST
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁はギリシャの当局者に対し、同国が危機的な状況に直面していると述べ、追加支援を得るチャンスを逃したくなければ、ユーロ圏の代表を審査のために再入国させるべきだと迫った。欧州の当局者2人が明らかにした。
ドラギ総裁は9日にブリュッセルで開かれたユーロ圏財務相会合でギリシャのバルファキス財務相に対し、資金不足の評価を行うために政府の財政収支状況を検査する必要があると語った。非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に証言した。当局者の1人によれば、欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会 と国際通貨基金(IMF)の代表からの同様もメッセージが伝えられたという。
デイセルブルム議長(オランダ財務相)がユーロ圏財務相会合後に明らかにしたところでは、ギリシャは欧州委とECB、IMFの専門家の代表が11日にアテネで作業を開始することに同意した。
ECBとバルファキス財務相の報道官の携帯電話に連絡したが、いずれもコメントを控えている。
別のユーロ圏当局者は、金融市場へのアクセスが閉ざされ、中央銀行が銀行に引き続き制限を課す状況では、ギリシャ財務省は1週間から3週間のうちに資金が底を突く恐れがあると述べた。
原題:Draghi Urged Greece to Allow Officials Back Before It’s Too Late(抜粋)
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更新日時: 2015/03/10 08:30 JST