ゴールドマン、「ありふれた風景」の中に宝-ナスダックに魅力
2015/03/10 13:45 JST
(ブルームバーグ):なくして見つかりそうにない物を探す時は、とても考えられない場所で見つかることがよくあるといわれる。
米株市場に投資価値を探し求める場合も、ナスダック100指数のありふれた風景の中にそれが隠れているかもしれない。バリュエーションからみて目いっぱい上昇する米株相場に誰もが疑心暗鬼になる現在、ハイテクバブル発祥の地であるナスダック市場への立ち入りをテープを張って引き続き制限すべきだろうか。
ゴールドマン・サックス・グループはそう考えていない。S&P500種株価指数よりもナスダック100指数の方がはるかに高い価値を最近は提供していると、同行は説得力ある主張を展開する。
デービッド・コスティン氏を中心とするゴールドマンのストラテジストらによれば、上場投資信託(ETF)による投資も可能なナスダック100は、それ自体でもS&P500種と比較しても魅力的に映る。
ナスダック100の予想株価収益率(PER)は18.8倍と、S&P500種を8%上回っているにすぎない。S&P500種に対するPERのプレミアムは過去15年の平均が約40%、過去10年の平均が30%だが、今は過去10年で最も縮小した水準に近い。
利益の伸びを期待しているのなら、ナスダック100にはそれもある。ゴールドマンのリポートによれば、ナスダック100の構成企業の1株当たり利益は今後1年で15%の伸びが期待できるのに対し、S&P500種構成銘柄については5%増にとどまると予想される。
コスティン氏らによると、アップルを除くとナスダック100はPERが1ポイント上昇するものの、それでも売上高と1株利益の伸びで優れた実績を示す。
原題:Goldman Finds Stock Value in the Last Place You’d Think to Look
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Michael P. Regan mregan12@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Dashiell Bennett dbennett64@bloomberg.net
更新日時: 2015/03/10 13:45 JST