MacBookの影でオススメなのはMacBook Pro13
えふしん | BASE,Inc. CTO , (株)想創社代表取締役
MacBook発表されましたね!同時に、MacBook Air、MacBookProの13インチもアップデートされました。
何を買おうか、買うまいか考えるのは無料なので、いろいろワクワクしたいですね!
■MacBookの話
MacBookは、約900gというMacとしては史上最軽量のサイズでファンレス、CPUがCore Mというモバイル用途のCPUで、ガジェットサイトではこの性能で大丈夫か!という意見もあり、皆さん判断に困っているようです。
最終的には蓋を開けてみないとわからないとしても、似たようなサイズのMacBook Airと比較して、どう判断していいか見えてないというのが正直な所です。
確かにCPUとしては、相対的に低スペックなのですが、ソリューションとしてはそれをカバーするようなスペックになっているように思えます。
・メモリが8GB標準搭載
・SSDが、PCIeバスで繋がっておりSSDのパフォーマンスを発揮できそう。
というあたりが、決してただの低スペックマシンではないことがわかります。
つまり、900gという性能を実現するために全てを見なおしたのがCoreMの採用であって廉価版ではないと思います。
またCPU自体も世代毎にパフォーマンスは上がっていて、同世代で比較すれば当然序列はあるものの、2世代前ぐらいのi5と比べたら同等という話があり、まだよくわからないというのが正直な所です。個人的には2012年に購入したRetinaの初代である、MacBook Pro15 with Retinaが、結構遅かったので、Retinaが故の画面パフォーマンスを見てから考えたいところです。Retinaだと、MS Wordか、Chromeのレンダリングにおいて情報量が多い時に、性能の壁を感じていました。これらのソフトウエアで評価してみたいです。
■MacBook Airの話
MacBook AirのSSDも、前回からPCIeバスで繋がるようになっていてSSDは爆速になっており、Retinaの画面さえ気にしなければ最高のバランスの一台であることには変わりません。なおRetinaか非Retinaのどちらが良いかというのは主観の域を超えません。
確かにRetinaを最初に買った時には、こりゃRetinaに限るなと思いましたが、時間が経つと、どっちでもいいと思うように個人的にはなりました。画面の広さの視点だとドットバイドット表示まで視野を入れるとRetinaの方が柔軟性は高いですが、画面サイズの影響を受けるので、言うほど広くはならないです。
このへんは美意識で決めましょう。正解はないと思います。
なお12時間のバッテリーの時間は充分ですね。ただこれぐらいのバッテリーの持ちがあるなら、もう少し性能向上を欲張っても良いかなという気にはなってきます。
■MacBook Pro 13の話
今回の発表で筆者が注目しているのは、MacBook Proの13インチです。
13インチのMacBook Proは、一つ前の世代から円熟期を迎えており、MacBook Airとはまた違う魅力で非常にバランスの良いマシンとして定評がありました。
今回は更に、
・4Kモニタに繋げられるグラフィックチップ搭載
・新しいトラックパッド搭載
・バッテリが+1時間になって最大10時間
というあたりが性能向上に磨きがかかっています。
トラックパッドなどは変えられないので、最近MBP13インチを買った人が悔しがる微妙で大きな差異ではないでしょうか。
この機種の購入を検討してみていて考えているのは、果たしてカスタマイズする必要があるのか?と言う部分です。
標準スペックだと、SSDの容量は128GB、256GB、512GBを都合にあわせて選ぶとして、メモリが8GB、CPUがcore i5です。
これまで今まで筆者が購入してきた数台のMacは、出来る限りメモリ最大、CPUをCorei7にしてきたのですが、最近のCorei5は、Corei7と性能差が縮まっているという話があるのと、今のMacOSは、ハイパワーCPUに頼る時代ではなくなってきているのではないか?と考え始めています。そもそも作るアプリはシンプルであるべきというのが時代の潮流ですから、ソースコードが大量にあるものが良い時代でもないですし、足りないものがあったらクラウドに委ねるのも違和感もないです。
もちろん筆者がPremiereなどによるコマ単位の動画のレンダリングや3Dのレンダリングなどで睡眠時間とCPU速度がトレードオフになるような仕事をしてないからですし、ゲームを作るわけでもないと言う前提条件の元で言っていることで。Xcodeでツールを作ったり、Photoshopを開発者目線の使い方をする程度なら、バッテリーパフォーマンスを重視して、ノーカスタマイズで店頭販売モデルを購入するので充分よいのではないかとは思っています。
今回、一度、省エネ的な機種選択をやってみて、考え方があってるか間違ってるかをやりたくなるモデルチェンジなんですよね。逆に、これまで常に発展を求めてきた人は、今回のモデルチェンジに対して不満な意見を見かけるのも理解ができます。
近い将来MacOSとiOSが統合も叫ばれる中、MacBook AirよりもスタンダードグレードであるMacBookの方が小さいというのは、PCがダウンサイジングを始めたような大きな転換点なのだろうかなぁと思っています。