「ミスター・スポック」永遠の旅へ　「スタートレック」Ｌ・ニモイさん死去

　【ニューヨーク＝共同】米ニューヨーク・タイムズ紙電子版などによると、人気ＳＦドラマ「スタートレック」の「ミスター・スポック」役などで知られる米俳優のレナード・ニモイさんが慢性閉塞（へいそく）性肺疾患のため二十七日、ロサンゼルスの自宅で死去した。八十三歳だった。

　ボストン生まれ。八歳で舞台に立ち、学生時代は演劇を学んだ。一九五〇年ごろハリウッドに移って映画デビュー。六六年に始まったテレビの「スタートレック」（当時の邦題は「宇宙大作戦」）でミスター・スポック役に起用され、一躍スターダムに。

　テレビの「スパイ大作戦」や映画化された「スタートレック」にも出演、二〇一三年に日本でも公開された「スター・トレック　イントゥ・ダークネス」が同シリーズでの最後の出演作品となった。

　ニモイさん死去についてオバマ米大統領は二十七日、「クールで論理的、とがった耳で冷静なミスター・スポックを愛していた」との追悼声明を発表。米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）も「何世代もの技術者や科学者、宇宙飛行士のインスピレーションの源だった」と死去を惜しんだ。