2009年チーム終戦
一回戦敗退・終戦
2009年12月31日 埼玉駒場 12:05キックオフ
野洲高校2:4山梨学院大学付属高校
私が追っかけをやり始めてから4年目ですが、過去3回共に選手権では初戦が1:0で辛勝で次の試合で敗戦というパターンが続いていました。
今年は、監督が「パスワークは優勝チームと同じ」というコメントされており、実際にうまく回った時は惚れ惚れするようなパスワークを見せてくれたチームです。 今回は、あまり騒がないで静かに見守ろうという雰囲気が全体的にあったのでサイトでも静かにしていました。
そして、待ちに待った12月31日!
今年こそは初戦1点の壁と2戦目の壁を破って欲しいと思ってスタジアムに向かいました。
事前情報で、春日選手のFW起用と4バックは聞いていたので、実際の布陣を見ても驚きはしませんでしたが、情報を頂いた時は本当にびっくりしました。
その春日選手のFW起用が前半開始早々ばっちりと当たりました。 右サイド深いところのFKから、ドンピシャのヘッドで先制点!
そして、元々FWの村松選手のSB起用。 村松選手の正確で速いキックを生かした大胆なサイドチェンジを前半から多用して、前半から野洲に何度か惜しいチャンスがありましたが、ここにきての決定力不足で、1:0のまま前半が終了しました。 かなりロングボールを多用した今までにあまり見たことが無い戦術でしたが、ここまでは、その奇策が見事にハマった展開でした。ロングボール一辺倒ではなくて、そこに細かいパスを織り交ぜての攻撃は山梨学院を十分脅かしていました。ただ、卯田選手が足を気にしながらのプレーで「らしさ」があまり出ていなかったのと、2トップの一角の梅村崇選手が動き難そうにしていたのが気になりました。
前半は1:0のリードで終了。 ただし、このままでは終わらない雰囲気がスタジアム全体を包んでいました。
後半もメンバーチェンジ無しで臨みます。
後半開始早々、FKからのヘッドでやり返されてしまいました。 FKを蹴る前の相手選手のトリッキーな動きに惑わされたような、相手にうまくハメられた感じの失点でした。
そして、そのすぐ後に、急造ディフェンスラインを狙われて深い位置でボール奪取されてきれいなゴールを奪われ逆転弾を喫し、更にその後、キーパとDFの判断ミスから失点し、1:3。 2点ビハインドですが、失点が「所謂野洲らしい失点」だったので、逆に、まだまだイケルと思っていましたし、選手の気持ちも同じだったのではないでしょうか。
ここから、野洲高校も反撃、右サイドを深くえぐってのクロスから松田選手がGOAL! ここで2:3、一点差へ。この勢いなら同点までは絶対にイケル! そして、終了間際には、左へきれいに抜け出してキーパとの一対一! しかし、ここはキーパの好セーブで得点にならず、逆にそこからのカウンターで失点。 万事休す2:4で敗戦です。
或る意味、打ち合いは野洲高校にとって願ってもないシチュエーションでしたが、結果的に打ち合いを制することが出来ませんでした。 ロングボール主体で、卯田選手、梅村徹選手が足を気にしながらのプレーで、パスワークもいつもより出来ていないように思いましたが、試合終了後は、これも野洲高校のサッカーの一つのパターンなのかなと妙に納得した部分もありました。 さまざまな要素を考慮してこのような戦術を選択し、最後までやり切ったのは素晴らしいことだと思います。 選手の気持ちは最後までブレてはいませんでしたし、結果は残念!ですが、試合終了後、「よくやった!」と選手には盛大な拍手を贈りました。
急造SBで奮闘していた村松選手は、三村選手との交替時に かなり悔しそうな表情をしていました。キャノン砲のような長くて鋭いサイドチェンジと独特なドリブル突破で何度も観客を沸かせていました。守備面で悔しさがあったのだと思いますが、守備面のマイナスを補って余りある攻撃力を発揮してくれたと思います。村松選手を含めて1年生、2年生はこの素晴らしい経験を新年度に生かして更に凄いプレーヤ・チームになってくれることと思います。
3年生は、本当にご苦労様でした。 とても素敵なチームでした。 山梨学院には或る意味紙一重で破れてしまいましたが、下を向く必要はまったくありません。 選手権初戦2点目の壁をクリアしてくれましたし、この一年間、特に、Jユースとの試合で本当に楽しいサッカーを見せてくれました。 記録にはあまり残りませんでしたが、記憶に残るチームだったと思います。 上のステージでのご活躍をお祈りすると共に、このサイトでも変わらず応援していこうと思っています。 大学で更にビッグになってください!!!
勝った山梨学院は、その後、2回戦、3回戦、準々決勝と勝ち進みベスト4進出です。 しかも、失点は野洲の2点のみで、2回戦以降は無失点での勝ち上がりです。 是非、優勝目指して頑張って欲しいと思います。
[2010/1/11追記]決勝で山梨学院が完封で青森山田を下し優勝しました。
2009年度の野洲高校は、スタート早々から夏にかけて色々な困難に直面してサッカーに集中することが困難な状況からよく立ち直ってくれました。 本当に素晴らしいチームだったと思います。 その思いは、他の野洲ブロガーの方々も同じで、2009年を振り返って、それぞれの思いを綴っていらっしゃいます。
野洲ファンの思いを代弁してくれていますね。
PS 恒例の2009スコアブックは現在作成中です。だいぶ遅れますが必ずupいたします。