中国輸入で成功されている田中社長(仮名)に話を伺い
匿名を条件に公開の許可を得たので
インタビュー形式で中国輸入について
語っていただいた所を下記に載せることにいたしました。
ー起業されたのはいつ頃でしょうか?またそれまでは何をされていましたか?
2013年春に起業しました。それまでは保険の営業マンをしていて
生活にはわりとゆとりがあったのですが自分の仕事に魅力を感じなくなっており
一念発起して起業しました。
ー差し支えなければ現在の従業員数と年商を教えてください。
会社はバイトを入れて5人で回しています。年商は1億2000万円です。
ー起業にあたっての苦労話を教えてください。
周りの理解を得られなかったのがやはり辛かったです。
仕事を辞めて起業したいと上司に相談したら
「人には向き不向きがある。
お前なんかにできるはずがない、と一笑に付されました。」
また私は既婚者なのですがロクに妻に相談しないまま
中国輸入で生計を立てていくと決めたのですがどうにか結果を出して安心してもらおうと必死でした。
起業して成功している人物も
周囲にいなかったので情報を得るのにも苦労しました。
ー起業されるジャンルで中国輸入を選んだのはなぜでしょうか?
当時起業の情報を求めてネットで情報収集をしていたら
比較的小資本で起業することが出来、かつ利益率の高いビジネスとして
中国輸入が目に付いたのでこれだ、と決めて勉強を始めました。
学生でも成功にしている方などを
目の当たりにして努力すれば
同じように成功するのはそう難しいことではない、と思いました。
ー実際起業されてすぐにうまく行ったのでしょうか?
いえ全く(笑)
私が中国輸入ビジネスを始めた時は
為替相場はすでに円安傾向にあり世間は輸出ビジネスに目を向けていました。
まだ成功していなかった私は
輸出ビジネスに浮気してみてやはり違うな輸入ビジネスで頑張ろう、
でも円安だからやっぱり輸出ビジネスも捨て難い、と
どっちつかずの状態でした。
初めて半年ほどは月商100万円にぎりぎり届かないくらいでした。
ーそれでも月商100万円はあったのですね、サラリーマン時代と比べて生活は何か変わりましたか?
前職が保険の営業で歩合制だったので
元々サラリーマンという感覚はあまりありませんでしたが
通勤時間がなくなったのは本当によかったです。
最初の頃は仕事をやめると妻に言えないので
仕事がない日でも外出して
カフェなどでPCを使って作業していました。
また月商100万円といっても利益率は20%程度だったので
利益にすると20万円ほどでした。
参考までに今は利益率50%ほどを維持しています。
ー通勤がないのは羨ましいですが月20万円だとやはり少々苦しいですよね。その時の方法をよければ教えていただけますか?
はい、当時は今のやり方とは違って
すでに売れている商品に目をつけて同じ商品を
タオバオという中国のショップモールで見つけ輸入していました。
また今では御社に任せていますが当時は別の代行業者を使っていました。
販路はAmazon:ヤフオク=7:3位だったと思います。
ーAmazonでメインで販売されていたのには理由があるのでしょうか?
当時は従業員を雇うという発想もなかったので
手離れのいいAmazonFBAが一番自分に合っていると思い始めました。
Amazonはやはり集客力がずば抜けているので
ネット販売している人のほとんどが利用しているのではないでしょうか。
その分ライバルも多いので色々工夫する必要はあると思います。
今はAmazonとネップショップで販売しています。
ー今から始める初心者の方へアドバイスをお願いします。
本来中国輸入を行う人は
私のライバルになるわけでアドバイスなど行うべきではないのかもしれませんが
やはり自分の強みと差別化を意識することが重要だと思います。
何でもできる人はほとんどいません。
これは経営者でもそうです。
私は元々営業マンだったので
商品仕入れの交渉に色々な場に足を運び
直接話すのが得意でした。
しかし中国語ができるわけではないので
通訳(仲良くなった日本語のできる中国人)に協力してもらったり
自分ではできないWebサイトの制作は仕事をしていく上で知り合った
外注先に任せたりしています。
各々が得意なことだけを行えるような
組織作りをしていくのが大切だと思います。
と言っても私も最初はそれほどお金がなかったので
HTMLの勉強や簿記の勉強、物流の勉強などはしました。
入り口まででいいので仕事に必要な分野に触れておくと
各々の仕事がどうなっているか把握しやすく
うまく進めやすいと思います。
あと最初は商品リサーチなどにかなり時間を取られました。
そのうちソフトウェアやシステムを導入して
時間を削れるようになりブレイクスルーしましたが
ある程度売り上げが行くまではどうしても作業的な時間がかかるのは我慢するしかありません。
ここを乗り越えられるかどうかが成功できるか否かを分けると
個人的に思っています。
ー塾やコンサルティングについてどう思われますか?
私はアリだと思います。
様々な試験で合格するのにも塾や予備校に入った方がより成功確率が上がると思うからです。
写真が上手くなりたかったら写真の学校へ、ダンスが上手くなりたかったらダンスのスクールへ。
学校に通わずとも独学でできる人はできる、というのはどの世界でも変わらないと思いますが
当時ビジネスを始めたばかりの頃の私は人に教わることを恥じていたのを覚えています。
私は最初はほとんど独学でしたが
開始半年経った辺りでコンサルティングを受けた経験はあり
やはりそこから一気に世界が広がって見えた気はします。
普通の社会人と経営者とでは全然考え方が違うので
凝り固まった思考をほぐす意味でも
形は何であれ成功者の方の意見を仰ぐのは重要だと思いました。
塾については受けたことはありませんが複数生徒を抱えているようなところであれば
講師との関係性が希薄になりがちだと思うので
どれだけ自分をアピールしていけるかが重要だと思います。
ー現在扱っている商材を業務に差し支えない範囲で結構ですので教えていただけますか?
メインで扱っているのはアパレル、スポーツ用品、生活雑貨です。
最初は生活雑貨が多かったですね、
あまり人が扱わない商品だけど
知っている人は知っている、という商品を探して扱っていました。
しかし結局売れすぎると中国輸入で売れる商品として目立ってきて
真似をする人が多くなってきたのでパッケージを変えたり
商品自体オリジナルのものをOEM製作したりするようになりました。
その必要性から以前使っていた代行業者は
そういう細かい対応をしてくれるところではなかったので切り替えた形です。
ー貴重なお時間ありがとうございました。最後にご覧になられる方へのメッセージ等あればよろしくお願いします。
中国輸入でなくても起業は世間一般で考えられている程には
難しいものではないと思います。
日本ではほとんどの人がサラリーマンになるので
情報が少なく、また足を引っ張ろうとする人が多いので
起業で成功している人はごくわずかという印象があるかもしれませんが
本当に色々な形で事業を成功させている方がいるなぁ、と
起業してから感じました。
昔なら株式会社を起こすのに資本が1000万円ないとダメでしたが
今は1円(※設立代を入れると20万円ほど)から作れますし
小さい規模でも始めて続けていくということが大事だと思います。
みんな早い段階で辞めていく人が多いですね、
自分はきつい時代があっても続けてきたので
やっぱりそういう人たちに対して
本当に全てやりきってから辞めたの?
とどうしても勘ぐってしまいます。
途中失敗することもあるかもしれませんが
成功している人は皆失敗を乗り越えてきているので
再起不能な損失は出さないようにリスク分散しながら
一歩ずつ頑張っていくのが重要だと思います。
今回の内容がお役に立てれば幸いです。