5・1出陣が決まった八重樫、三浦、村田(左から)=東京・九段下のホテルグランドパレスで
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ボクシングの3大マッチが9日、発表され村田諒太は初の世界ランカー相手に10回戦を戦う。陣営ではこれを突破すれば秋に世界前哨戦、年末に待望の世界挑戦の青写真を描いている。WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司の4度目の防衛戦、元2階級王者八重樫東のノンタイトル戦も行われる。
プロ7戦目。初の世界ランカーとの対戦を前に、村田が本性をむき出しにした。
「プロに入ってテクニックに走りすぎた。プロは一発もらったら倒される。でも、一発に注意を払いすぎて良いところが消えては元も子もない。ぼくのストロングポイントは気持ち。汚く勝とうという意味じゃないが、クリーンだけじゃ勝てない。けんかじゃないが、スポーツといっても、しょせん殴り合いですからね」
確かにプロ入り後の村田は細かいことに気を配りすぎていたかもしれない。それで、らしさが消えていた。けんかではないと言ってはいるが、言葉の内容はけんかボクシングそのもの。腹をくくったということか。
相手は2013年4月、試合のインターバル中に使用未申請の薬物を使ったとして反則負けを喫した過去を持つ。「薬物だけは勘弁してほしい(笑)。初の世界ランカーということで、いい肝試しになる」と村田。年末の世界挑戦へ、最大のヤマ場になる。 (竹下陽二)
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