アトランタに住むスワローズ・ファン一家より

アトランタ在住51歳の主婦(村上主義者)です。うちの夫は、父親が大の巨人ファンだったにもかかわらず小学生の頃からヤクルト・スワローズを応援しています。つられて私や二人の息子たち(成人)もファンです。以前はスワローズ・ファンクラブにも加入し、家族で神宮に足を運んでいました。「まあホームランも観れたしいいか。頑張ってたし」としみじみ地下鉄の駅に向かうとき、二男だけが目に涙をいっぱい溜めて、月を見上げていたことなど、とてもいい思い出です。今は近所のよしみでアトランタの2部チームの試合も見に行っています。アメリカの観客は「1回表から9回裏までがっつり見逃さないぞ」という気負いがなく、のんびり応援してるのがいいです。村上さん、名誉会員第2号就任おめでとうございます。第1号は出川哲朗さんですね。スワローズのそうゆう抜け感も気に入っています。
(真雪、女性、51歳、主婦)

アトランタにお住まいなんですね。アトランタといえばブレーブズですね。マイナーリーグの試合しか見ないというのはもったいないような気もしますが。

「がつがつしていない」というチームカラーは、ヤクルト・スワローズの良い点でもあり、また同時に悪い点でもあります。広岡とか野村とかいった「かりかりした」監督が来るとたしかにとりあえず強くはなるんだけど、選手たちもだんだん疲れてきて、「もういいんじゃね?」みたいな感じでだらけていって、次にわりに穏やかなおとなしめの監督(関根、若松、小川なんか)が来ると、なんだかみんな生き生きとして(でも弱くて)……というパターンを繰り返しているみたいです。困ったものです。真中監督がどのようにこんなチームの手綱をしぼっていくか、見届けたいと思います(むずかしいと思うけど)。

村上春樹拝