|
このウイルスは、人間の体内で増えるので、糞便の中には多量に出てきます。
また、非常に少量(数個から100個程度)でも感染しますから、
下水を検査すると年間を通じてこのウイルスが検出されることが最近わかりました。
これが、河川を通って海に流れ込みます。
二枚貝は大量の水を吸いこんでえさを取り込んでいて、
えさと一緒にウイルスを体内に濃縮しているようです。
だから、貝の住む海域がこのウイルスにどれだけ汚染されているかで、
貝の体内のウイルス量も変わるのです。
かなわの「広島産生かき」の海域は、広島県が指定する生食用海域でも
ほとんどウイルスに汚染されていない大黒神島海域で育ったかきを使用しています。
また、ノロウイルスの検査が確立してから10年ほど経ちますが、
かなわが採取している大黒神島海域でのノロウイルス検出は一度もございません。
安心して生でお召し上がりいただけます。
|

島の裏側なので河川からの
汚染が少ない
|
|
かなわの「広島産生かき(生食用)」のノロウイルス検査
毎週ノロウイルスの検査を行っています。
|
かなわ水産 及び 株式会社かなわ カキ(生食用)のノロウィルス検査結果
(殻:殻付きかき、 剥:剥き身かき)
作業場所・加工場所 : 江田島市大柿町深江
検査機関 : (財)広島県環境保健協会
検査方法 : 食安監発代1105001号(平成15年11月5日付)
1ロットで3検体で検査し、1検体でも陽性があれば陽性と判定します。
結果 : 現在供給されている生食用カキは充分管理された状態になっています。
|
|
採取日時
(2013年)
|
10月14日
殻
|
10月17日
殻
|
10月27日
殻
|
11月6日
殻
|
11月8日
殻
|
11月15日
殻
|
検査結果
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
採取日時
(2013年)
|
11月17日
殻
|
11月20日
殻
|
11月23日
殻
|
11月30日
殻
|
12月4日
殻
|
12月7日
殻
|
検査結果
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
採取日時
(2013年)
|
12月9日
殻
|
12月14日
殻
|
12月16日
殻
|
12月22日
殻
|
|
|
検査結果
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
|
|
採取日時
(2014年)
|
1月7日
殻 |
2月1日
殻 |
2月26日
殻 |
3月10日
殻 |
3月19日
剥
|
3月27日
殻
|
検査結果
|
陰性 |
陰性 |
陰性 |
陰性 |
陰性 |
陰性 |
採取日時
(2014年)
|
6月9日
殻
|
6月14日
殻
|
6月23日
殻
|
7月2日
殻
|
7月9日
殻
|
7月16日
殻
|
検査結果
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
陰性
|
陰性 |
採取日時
(2014年)
|
7月22日
殻 |
7月31日
殻 |
10月20日
剥 |
11月11日
殻 |
11月27日
剥 |
|
検査結果
|
陰性 |
陰性 |
陰性 |
陰性 |
陰性 |
|
採取日時
(2015年)
|
1月5日
剥 |
1月22日
殻 |
|
|
|
|
検査結果
|
陰性 |
陰性 |
|
|
|
|
|
|
|
|
ノロウイルスQ&A
|
Q:ノロウイルスってどんなもの?
A:普通の細菌よりずっと小さく、電子顕微鏡でなければ観察できないほど小さな粒子です。
ウイルス粒子だけでは、増えることができず、人間の生きた細胞の中でのみ増えることができるのです。
※平成15年8月に、SRSV(Small Round Structured Virus:小型で球形のウイルス)から
ノロウイルスに名称が変わりました。
Q:ノロウイルスはどうやって感染するの?
A:感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。
(1) 汚染されていた貝類を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
(2) 食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
(3) 患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して汚染した食品を食べた場合
(4) 家庭や共同生活などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ飛沫感染等直接感染する場合
(5) ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合
などがあります。
(3)、(4)のようにウイルス性急性胃腸炎(感染症)の原因にもなります。
この多彩な感染経路がノロウイルスの制御を困難なものにしています。
Q:どんな食べ物でこの中毒になるの?
A:かきを含む汚染海域で摂取した二枚貝による食中毒が報告されています。
その他、このウイルスを持った人がトイレの後で手をよく洗わずに調理をすると、
ウイルスが食品に付着してしまい、汚染された食品が食中毒の原因になることもあります。
また、少量(数個から100個程度)でも感染するので、
食べ物だけでなく、人→人、人→器具→人などの感染もあります。
ちょっと汚したぐらいと思っても安心できません。
気温の低下する冬季(11月〜3月)に多く発生します。
Q:食べ物の中では増えないはずなのに、ちょっと食べ物を汚したぐらいで、
なぜ、中毒を起こすの?なぜ、貝が原因になるの?
A:このウイルスは、人間の体内で増えるので、糞便の中には多量に出てきます。
また、非常に少量(数個から100個程度)でも感染しますから、
下水を検査すると年間を通じてこのウイルスが検出されることが最近わかりました。
これが、河川を通って海に流れ込みます。二枚貝は大量の水を吸いこんでえさを取り込んでいて、
えさと一緒にウイルスを体内に濃縮しているようです。
だから、貝の住む海域がこのウイルスにどれだけ汚染されているかで、
貝の体内のウイルス量も変わるのです。
かきなどは栄養が豊富な河口で養殖されることが多いので汚染されやすいようです。
Q:かきには「加熱用」と「生食用」があるから、「生食用」なら大丈夫でしょう?
A:「生食用」とは細菌の量によって決めているので、
このウイルスが含まれていないという保証ではありません。
※但し、汚染された海域のものでなければ大丈夫です。
Q:でも、新鮮なうちに食べれば大丈夫なんでしょう?
A:保存方法が悪いから貝の中で増えるというものではないので、
新鮮なものでも食中毒になる恐れがあります。
※但し、汚染された海域のものでなければ大丈夫です。
Q:食中毒にかかると、どうなるの?
A:食べてから症状が出るまでに、通常1〜2日かかります。
主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱(38℃以下)などです。
一般的には比較的症状は軽く1〜2日で治りますが、
まれに1日20回程度の激しい下痢をすることがありますので、油断は禁物です。
その後1週間ぐらいは、便にウイルスが排出されるようですから、調理前の手洗いはしっかりして下さい。
Q:冬場によく起こるってタイトルにもかいてあるけど、どうしてなの?
A:この食中毒が冬に多く発生するのは、
私たちがかきを生で食べるのがほとんど冬場に限られるからではないかと言われています。
※但し、汚染された海域のものでなければ大丈夫です。
Q:どうやったら食中毒にならずに済むの?
A:85℃1分以上の加熱で死滅すると考えられていますが、
前提となるのは汚染された海域でのかきを食べないことです。
(汚染された海域から自分で採取したもの等。)
広島県などは海域毎の検査を行っていますので、
かきなどの二枚貝からの直接的な感染は少ないとされています。
今年度のように、人から人への感染が中心となっていますので、
トイレのあとや調理前に十分手を洗ってください。
特に調理するの方は、これらの点に細心の注意を払ってください。
消毒するといった注意も必要です。ウイルスに感染すると、
1週間程度(長ければ2〜3週間)は便中にウイルスが排出されますので、
症状が治ったからといって油断はしないでください。
食品や調理器具をウイルスで汚染しないようにしましょう。
下痢や風邪に似た症状があった時は、調理に従事しないほうが安全です。
やむを得ないときは、手指の洗浄消毒などに特に気をつけて下さい。
|