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(朝鮮日報日本語版) 安重根義士が処刑当日に着た白衣、ドイツで再現

朝鮮日報日本語版 3月9日(月)8時15分配信

 ドイツのライプチヒで行われる今年の「ライプチヒ・ブックフェア」で、「安重根(アン・ジュングン)=1879−1910=の白衣」が再現される。

 国際文化都市交流協会(イ・ギウン理事長)は、今月12日から15日まで行われる「ライプチヒ・ブックフェア」で、安重根が旅順監獄(中国遼寧省大連市)で処刑される際に着用した白衣を再現し公開する、と8日発表した。今回の同ブックフェアの韓国館の展示テーマ「韓服(韓国の伝統衣装)」の代表的な展示品と位置付けられるもので、重要無形文化財第89号の針線匠(裁縫技術者)、具恵子(ク・ヘジャ)さんの作品だ。イ理事長は「安重根が来ていた白衣は母親のチョ・マリアが作ったもので、彼を象徴する意味合いが大きい。また『白衣民族』と呼ばれた韓国人としての自尊心、東洋の平和を訴えた精神、朝鮮の母親の強靭(きょうじん)さを同時に表していると考える」と話した。

 「ライプチヒ・ブックフェア」の韓国館の展示は、書籍を通じて韓国文化をアピールしている。今年は「韓服」をテーマとし、韓国の衣服や装身具についての文献約200点を展示する。「高宗丁亥年進饌儀軌」や「昭顕世子嘉礼都監儀軌」「正祖大王華城陵行班次図」などの文献を通じて記録されている多様かつ華麗な韓国の服飾文化について紹介する。また、分権の展示のほかにも、韓国の服飾文化を紹介するさまざまなイベントを予定している。具恵子さんが制作した朝鮮王朝時代のソンビ(文士)の衣装である道袍、幅巾、黒鞋(履物)などが代表的な展示品だ。また今回の同ブックフェアでは14日を「韓国文化の日」としており、この日には重要無形文化財第22号の組みひも技術継承者による組みひもの実演と体験、同第5号の伝統芸能パンソリの継承者による公演、講演会などが行われる予定だ。

 

最終更新:3月9日(月)8時41分

朝鮮日報日本語版