「コミュ力」は鍛えられる!

ジャパネットの秘密、「お絵描き話法」とは?

聞き手の共感を呼ぶために必要なこと

通販会社のジャパネットたかたの高田明元社長は、「お絵描き話法」の達人と言える(撮影:尾形文繁)

ここに2つのメニューがある。あなたなら、どちらのレストランを選ぶだろうか。

【 レストランA 】ローストポーク、野菜添え
【 レストランB 】スペインから空輸した“幻のバスク豚”のロースト。 赤身と脂のほどよいバランスが特徴の肩ロースを、備長炭でじっくりと。京野菜を中心に、色とりどりの10種の季節の有機野菜を特製バルサミコドレッシングとともに。

 

シンプルな方がいいとAを選ぶ方もいるかもしれないが、Bのほうが特別でおいしそうな感じがする。最近、おしゃれなレストランに行くと、メニューの説明書きが非常に詳細なものが多いことに気づかないだろうか。具材の生産地、調理法、時には生産者の名前までが、細かく説明されている。

詳細な説明書きは売り上げアップにもつながる?

食や消費の行動学で知られるコーネル大学のウォンシンク教授によれば、詳細な説明書きには4つのパターンがあるという。

①〇〇産の、××名物、といった「場所」

②「おばあちゃんの味」といった「郷愁」

③「もちもちの」「つややかな」などの食感や視覚などの「五感」

④「コシヒカリ」などの「ブランド名」

これらの説明を用いたメニューを導入したところ、売り上げが27%アップしたそうだ。

詳細な説明は、客のメニュー選びに影響を与えただけではなく、食後の満足感にもつながったという。なぜ詳細な説明書きが、これだけの効果をもたらすのか。それは、描写的な記述によって、客が容易にどのような料理かを想像でき、食欲をかき立てられるからだろう。

次ページ言うのではなく、描写すること
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テロと戦争

徹底的な敗戦から70年。これまで日本は幸いにも戦争をせずに来た。だが、今や隣国との緊張関係に加え、テロの脅威が日本人の安全を揺るがす。テロと戦争の境目があいまいになる世界で、気がつけばその日本も当事者になっていた。今、そこにある危機を真剣に考える。

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