AFCチャンピオンズリーグ - 日本サッカー協会

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 いよいよ3月7日から開幕するJリーグ。サッカーファン待望の新シーズンだが、一足先に開幕したACL(アジアチャンピオンズリーグ)ではJリーグ勢の苦戦が続く。今季は、昨季3冠を達成したガンバ大阪をはじめ、浦和レッズ、鹿島アントラーズ、柏レイソルの4チームが出場しているが、第2節までを終えた時点でG大阪、浦和、鹿島がグループリーグ最下位に甘んじている。とりわけ、宿命のライバルである韓国Kリーグ勢にはひとつも勝てていない。すべてが敵地・韓国に乗り込んでのアウェーゲームとはいえ、浦和レッズは水原三星に逆転負けを喫し、鹿島はFCソウルに0-2の完封負け。昨季Jリーグで3冠を達成したG大阪は、Kリーグの中でも資金力が乏しい市民クラブで、Kリーグでも中堅クラスとされる城南FCに0-2の敗北を喫した。柏レイソルがKリーグ王者の全北現代に0-0のドローを演じているものの、プロサッカー日韓対決では韓国勢の前に煮え湯を飲まされている。

 そんな状況に、当然のごとく余裕綽々なのは韓国メディアだ。サッカーメディア「インターフットボール」は、「1分3敗のJリーグ、Kリーグの勝ち点自販機に?」と題した記事の中でこう書きつづっている。

「KリーグとJリーグのクラブ間がプライドを懸けた戦いは、Kリーグの圧勝だ。Jリーグは、特にKリーグに弱い。たった1勝も挙げられなかった。(中略)Jリーグにとってもっと大きな問題は、このような流れがかなり長い間持続されているという点だ。過去Jリーグはアジアの舞台で強者だったが、最近はまったく違う。Kリーグはもちろん、中国スーパーリーグもJリーグを舐めて見ている。果たして、Jリーグは勝ち点の自販機に転落するのか」

 韓国のネチズンたちも痛快感を隠せない。もともとネチズンたちは、Jリーグを「チェイ(第2)リーグ」と呼んで皮肉りながら強い対抗心を見せてきたが、今回の対決結果を受けて、ネット掲示板には「ありがとう、チェイリーグ、ケッケッケッ」「JリーグのACL出場枠を減らされてしまったらKリーグが困る」といった書き込みもあった。

 ただ、「Jリーグの苦戦は、有能な選手たちが自国リーグを捨てて無分別に海外に進出した結果では」「国内のサッカー市場の規模に比べて、プロチームをたくさん作りすぎた結果、全体のレベルが落ちた」など、一部には鋭い指摘もある。その中には、「選手らに闘争心がない。あっけなく失点し、選手たちも“失敗しても当然”と言わんばかりの無表情。あんな精神力で勝てるわけがない。Jリーグは適当にフィジカルコンタクトしながら、キレイなパス回しで自慰する三流リーグに成り下がった」と厳しいものもあった。

“勝てば官軍”となるのが勝負の世界だが、韓国に言いたい放題の仕打ちを受けるのも悔しい限りだ。だからこそJリーグ勢にはACLでの奮起を期待したいし、Kリーグ勢をぎゃふんと言わせたい。ACL日韓対決・第2ラウンドとなるのは、4月21〜22日と5月5〜6日。今度はJリーグ勢のホームで、Kリーグ勢を迎え撃つ。果たして、Jリーグの逆襲なるか!?