2015.03.09
地球圏に戻り、4勢力が入り乱れる混戦模様となった「Gのレコンギスタ」23話「ニュータイプの音」。
先日の「夜のG-レコ研究会」において小形プロデューサーが「これからどんどん人が死んでいく」とおっしゃっていた通りにベッカー、ロックパイと次々と戦死してしまいました。
特にロックパイは次回予告の段階で死亡フラグが立ちまくっていただけに、裏をかいて生き残るのだろうなとおもっていたのですがそのままとは意外でした。
そんな「G-レコ」の世界ですが、メガ・ファウナが金星に行っている間にも地球圏の事態は動いていました。
そこで、改めて各勢力の状況を整理し、さらにそれぞれの「戦争観」のようなものを推察してみました。
あくまでも私が整理・推察したものであり、間違いだらけであろうことはご了承ください。


トワサンガでドレット艦隊とは違うレジスタンス=レイハントン家の人々と知り合ったメガ・ファウナ。
行きがかり上クレッセント・シップと共にビーナス・グロゥブまで行ってしまうのですが、その経験が地球圏に残った人々との意識の差になっているようです。
アメリア軍としてラトル・パイソンの指揮下に入るよう命令された時にも、あくまでも「海賊部隊」として独自の行動を取ろうとしたのはその現れのように見えました。
金星での経験からか、登場する勢力の中では最も大局観を持って戦争を見ています。
金星から戻ってきたここ2話では、戦争そのものをどうやったら終わらせられるのか無くせるのか、そうした視点で動き始めように見えます。
ベルリが「戦争を観察したい」と言っているのも、戦争をより知ることにより戦争の芽を摘みたい、といった方向性が見えました。

メガ・ファウナが金星に行ったあとも地球圏でキャピタル・アーミィ、ドレット軍と三つ巴の戦闘をしていたようです。
影の薄くなっていたグシオン総監のラトル・パイソンなども再登場しています。
法皇の身柄が拘束された時にはマスクに出遅れてしまったようで、どちらかというと守勢に回っている印象を受けました。
それだけにメガ・ファウナの帰還で一気呵成に出たいように見受けられます。
ゴンドワンとの大陸間戦争を続け、最も戦争慣れしている勢力です。
大統領の息子であるクリムは自らが最前線に出て戦っていますが、モビルスーツ大好き男だけあって戦闘を楽しんでいるフシが見受けられます。
今回も3勢力の乱戦の中心となって戦っていました。
地上では大統領の軍事作戦に諫言していたグシオン総監も、目先の戦争しか見えていないようです。

ウィルミット長官の反対を押し切り、キャピタル・タワーを完全に基地化してしまっています。
一旦はドレット艦隊によってゲル法皇をカシーバ・ミコシへと拉致される事態となりますが、マスクによってカシーバ・ミコシを奪還、法皇の身柄も保護しています。
各ナットにもMSが配備され、三つ巴の勢力の中では最も勢いがあるように見えました。
さらにフルムーン・シップのジット団と交渉してモビルスーツの提供を受けようとしています。
ジュガンやベッカーたちと、クンパとマスク部隊では微妙に戦争に対する考えが違っているように見えます。
ジュガンやベッカーたちには戦争が手段というよりも、目的そのものになってしまっているようにも見えます。
高性能のモビルスーツで戦えるのが楽しい、そんな「はしゃぎ」がベッカーからは伝わってきます。
一方で「目的」があるマスクやクンパはあくまでも「手段」として捉えているようにも見えますが、ジット団からのモビルスーツ提供を受け、今後目先の技術に飛びついて暴走するという、同じ過ちを繰り返す可能性も否定できません。

ノウトゥ・ドレットはゲル法皇をカシーバ・ミコシに拉致するものの、マスクによってカシーバ・ミコシともども奪還されてしまっています。
技術的優位性もジット団の登場で崩れてしまい、どうにも中途半端に見えます。
名前のあるパイロットもロックパイ以外守備隊のガヴァン程度しかおらず、戦力的には最も劣勢のようです。
レコンギスタ作戦もジット団が同じ作戦名で地球にやってきており、キャラがかぶってしまっている印象を受けます。
武器技術は持っている。
けれど戦争を知らない。
だからこそ、強力な武器を手に入れたロックパイがはしゃぎすぎて悲しい結果になってしまったのでしょう。
その点はビーナス・グロゥブの人々と似通っているように見えます。
両者の違いは程度の差でしかないように見受けられます。

クレッセント・シップに先駆けてフルムーン・シップで地球圏にやってきたジット団ですが、その豊富なMS技術をダシにしてマスク部隊と接触しています。
「レコンラジオ」での谷口氏の解説によると、マスクはジット団のレコンギスタ作戦に協力するかわりにMSの提供を受けたとのこと。
しかし、マスクは以前ドレット艦隊とも同じ条件で交渉していたはず。そちらは決裂したのでしょうか。
各勢力の中で最も戦争をしらないのが金星人たちです。
だからこそ、ジット団のように戦争の怖さを知らずに技術だけで暴走させてしまったり、ポリジットのパイロットのように戦争の怖さから、誘蛾灯に引き寄せられるように近づいてしまうのでしょう。
以上のように各勢力の状況を整理・推察してみました。
今後の残り話数も少なくなり着地点が見え始めたからこそ、彼らが「戦争」というものをどう考えていくのかという点にも注目していきたいです。
・「Gのレコンギスタ」関連記事まとめ
・「Gのレコンギスタ」22話で気になった3つのポイント
・「Gのレコンギスタ」21話で私が気になる7つのポイント
・「Gのレコンギスタ」20話から見える想像力のあり方
・「Gのレコンギスタ」19話からわかる富野由悠季的技術論
・「Gのレコンギスタ」18話での情報を整理してみる
・「Gのレコンギスタ」17話を元にこれまでのクンパ・ルシータ大佐を振り返ってみる
・「Gのレコンギスタ」16話で気になった3つのポイント
・「Gのレコンギスタ」15話までの情報を整理してみた
・「Gのレコンギスタ」14話で私が気になる6つのポイント
・「Gのレコンギスタ」13話、私が気になった3つのポイント
・「Gのレコンギスタ」12話に見る3組の男女ペアの特徴
・「Gのレコンギスタ」11話で私が気になった3つのポイント
・「Gのレコンギスタ」10話で注目すべきポイント5つ
・「Gのレコンギスタ」9話で注目したい6つのポイント
・「Gのレコンギスタ」8話で私が気になった3つのポイント
・「Gのレコンギスタ」7話で私が気になった7つのポイント
・「Gのレコンギスタ」6話で垣間見えたキャピタル・アーミィという組織
・「Gのレコンギスタ」5話で私が注目した7つのポイント
・「Gのレコンギスタ」4話で気になった7つのポイント
・クリム・ニックが天才である5つの証拠
・私が「Gのレコンギスタ」EDを見て気になった5つのポイント
先日の「夜のG-レコ研究会」において小形プロデューサーが「これからどんどん人が死んでいく」とおっしゃっていた通りにベッカー、ロックパイと次々と戦死してしまいました。
特にロックパイは次回予告の段階で死亡フラグが立ちまくっていただけに、裏をかいて生き残るのだろうなとおもっていたのですがそのままとは意外でした。
そんな「G-レコ」の世界ですが、メガ・ファウナが金星に行っている間にも地球圏の事態は動いていました。
そこで、改めて各勢力の状況を整理し、さらにそれぞれの「戦争観」のようなものを推察してみました。
あくまでも私が整理・推察したものであり、間違いだらけであろうことはご了承ください。
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メガ・ファウナ
状況整理
トワサンガでドレット艦隊とは違うレジスタンス=レイハントン家の人々と知り合ったメガ・ファウナ。
行きがかり上クレッセント・シップと共にビーナス・グロゥブまで行ってしまうのですが、その経験が地球圏に残った人々との意識の差になっているようです。
アメリア軍としてラトル・パイソンの指揮下に入るよう命令された時にも、あくまでも「海賊部隊」として独自の行動を取ろうとしたのはその現れのように見えました。
戦争観
金星での経験からか、登場する勢力の中では最も大局観を持って戦争を見ています。
金星から戻ってきたここ2話では、戦争そのものをどうやったら終わらせられるのか無くせるのか、そうした視点で動き始めように見えます。
ベルリが「戦争を観察したい」と言っているのも、戦争をより知ることにより戦争の芽を摘みたい、といった方向性が見えました。
アメリア
状況整理
メガ・ファウナが金星に行ったあとも地球圏でキャピタル・アーミィ、ドレット軍と三つ巴の戦闘をしていたようです。
影の薄くなっていたグシオン総監のラトル・パイソンなども再登場しています。
法皇の身柄が拘束された時にはマスクに出遅れてしまったようで、どちらかというと守勢に回っている印象を受けました。
それだけにメガ・ファウナの帰還で一気呵成に出たいように見受けられます。
戦争観
ゴンドワンとの大陸間戦争を続け、最も戦争慣れしている勢力です。
大統領の息子であるクリムは自らが最前線に出て戦っていますが、モビルスーツ大好き男だけあって戦闘を楽しんでいるフシが見受けられます。
今回も3勢力の乱戦の中心となって戦っていました。
地上では大統領の軍事作戦に諫言していたグシオン総監も、目先の戦争しか見えていないようです。
キャピタル・アーミィ
状況整理
ウィルミット長官の反対を押し切り、キャピタル・タワーを完全に基地化してしまっています。
一旦はドレット艦隊によってゲル法皇をカシーバ・ミコシへと拉致される事態となりますが、マスクによってカシーバ・ミコシを奪還、法皇の身柄も保護しています。
各ナットにもMSが配備され、三つ巴の勢力の中では最も勢いがあるように見えました。
さらにフルムーン・シップのジット団と交渉してモビルスーツの提供を受けようとしています。
戦争観
ジュガンやベッカーたちと、クンパとマスク部隊では微妙に戦争に対する考えが違っているように見えます。
ジュガンやベッカーたちには戦争が手段というよりも、目的そのものになってしまっているようにも見えます。
高性能のモビルスーツで戦えるのが楽しい、そんな「はしゃぎ」がベッカーからは伝わってきます。
一方で「目的」があるマスクやクンパはあくまでも「手段」として捉えているようにも見えますが、ジット団からのモビルスーツ提供を受け、今後目先の技術に飛びついて暴走するという、同じ過ちを繰り返す可能性も否定できません。
トワサンガ
状況整理
ノウトゥ・ドレットはゲル法皇をカシーバ・ミコシに拉致するものの、マスクによってカシーバ・ミコシともども奪還されてしまっています。
技術的優位性もジット団の登場で崩れてしまい、どうにも中途半端に見えます。
名前のあるパイロットもロックパイ以外守備隊のガヴァン程度しかおらず、戦力的には最も劣勢のようです。
レコンギスタ作戦もジット団が同じ作戦名で地球にやってきており、キャラがかぶってしまっている印象を受けます。
戦争観
武器技術は持っている。
けれど戦争を知らない。
だからこそ、強力な武器を手に入れたロックパイがはしゃぎすぎて悲しい結果になってしまったのでしょう。
その点はビーナス・グロゥブの人々と似通っているように見えます。
両者の違いは程度の差でしかないように見受けられます。
ビーナス・グロゥブ
状況整理
クレッセント・シップに先駆けてフルムーン・シップで地球圏にやってきたジット団ですが、その豊富なMS技術をダシにしてマスク部隊と接触しています。
「レコンラジオ」での谷口氏の解説によると、マスクはジット団のレコンギスタ作戦に協力するかわりにMSの提供を受けたとのこと。
しかし、マスクは以前ドレット艦隊とも同じ条件で交渉していたはず。そちらは決裂したのでしょうか。
戦争観
各勢力の中で最も戦争をしらないのが金星人たちです。
だからこそ、ジット団のように戦争の怖さを知らずに技術だけで暴走させてしまったり、ポリジットのパイロットのように戦争の怖さから、誘蛾灯に引き寄せられるように近づいてしまうのでしょう。
以上のように各勢力の状況を整理・推察してみました。
今後の残り話数も少なくなり着地点が見え始めたからこそ、彼らが「戦争」というものをどう考えていくのかという点にも注目していきたいです。
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・「Gのレコンギスタ」22話で気になった3つのポイント
・「Gのレコンギスタ」21話で私が気になる7つのポイント
・「Gのレコンギスタ」20話から見える想像力のあり方
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・「Gのレコンギスタ」18話での情報を整理してみる
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・「Gのレコンギスタ」14話で私が気になる6つのポイント
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・「Gのレコンギスタ」7話で私が気になった7つのポイント
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・「Gのレコンギスタ」5話で私が注目した7つのポイント
・「Gのレコンギスタ」4話で気になった7つのポイント
・クリム・ニックが天才である5つの証拠
・私が「Gのレコンギスタ」EDを見て気になった5つのポイント
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