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【BOX】村田「殴って倒したる」初の世界ランカー戦で原点回帰

2015年3月10日6時0分  スポーツ報知
  • 初の世界ランカー戦が決定した村田

    初の世界ランカー戦が決定した村田

 ロンドン五輪金メダルで、WBC世界ミドル級7位の村田諒太が「度胸試し」の初の世界ランカー戦に挑む。5月1日のプロ第7戦(東京・大田区総合体育館)でWBO世界同級14位ダグラス・ダミアオ・アタイデと対戦することが9日、発表された。原点回帰の攻撃ボクシングで2戦連続の判定決着の鬱憤(うっぷん)を晴らす。WBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司は、元世界王者ビリー・ディブを迎えた4度目の防衛戦で「一発回答」を宣言した。

 荒ぶる魂で立ち向かう。村田は「勝負の年」と位置づける2015年の初陣へ「自分の強みは気持ちで、汚いことをやってでも勝ってやろうというのが自分の本性。ジャブを突いて逃げたりせず、本来のボクシングをしたい。『殴って倒したる』と思っている。いい根性試しになる」と熱弁。決意がにじみ出た。

 初の世界ランカーとの一戦を「世界にどこまで近づいているかが分かる」と世界王者への試金石と意味づける。昨年9、12月の試合は2戦連続の判定勝ち。プロのキャリアが浅いホープにとってジャブや脚さばきの小技なども駆使し、首尾よくフルラウンドをこなした経験は貴重。「この2試合でいろいろと勉強したと思う」(帝拳ジム・浜田剛史代表)と一定の評価は得た。

 だが本人は「『プロは一発をもらったら終わり』と注意を払い過ぎ、テクニックに走っていた」と迫力ある突進と剛腕でなぎ倒す、持ち味が消えていることに気づいた。昨年12月の6戦目後、関係者を中心とした食事会で見知らぬ高齢の女性から「判定で“引き分けた”のね」と言われた。それだけに、もどかしい思いもある。

 2013年8月のデビューから1年半。「今までやってきたものを否定するつもりはない」と実戦で得たキャリアを着実に上積みしている。今年に入り、フィジカルトレの強度も上げ、肉体的にも充実感がある。

 今月下旬に海外からパートナーを招き、スパーリングを開始する。今年末の世界挑戦を見据える村田は「自分は今まで前に出て勝ってきた」。闘争本能を再び目覚めさせていく。(飯塚 康博)

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