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【陸上】早大・渡辺監督、住友電工監督就任へ 相楽コーチにタスキ

2015年3月10日6時0分  スポーツ報知
  • 4月から早大駅伝監督に就任する相楽コーチ(右)に、タスキを託す渡辺監督

    4月から早大駅伝監督に就任する相楽コーチ(右)に、タスキを託す渡辺監督

 今月末に任期満了で退任する早大競走部の渡辺康幸・駅伝監督(41)が、4月1日付で実業団の住友電工の監督に就任することが9日、分かった。この日、早大は東京・新宿区のキャンパス内で渡辺監督の退任会見と駅伝監督に昇格する相楽豊コーチ(34)の就任会見を行った。渡辺監督は延べ12年間指導した早大にけじめをつけ、新天地への転身を決断した。

 選手、指導者として箱根駅伝の大スターであり続けた渡辺監督が、16年リオ五輪、20年東京五輪に向けて新たな挑戦を始める。この日の退任会見では「今後のことについては話せません」と言葉を濁したが、世界で勝負する選手を育成するため、住友電工の監督に就任する意思を固めた。

 住友電工には早大時代に渡辺監督の指導を受けて08年北京五輪に出場した竹沢健介(28)が所属。今年元日の全日本実業団駅伝(通称ニューイヤー駅伝)で25位の中堅チームだが、今後、会社を挙げ強化に乗り出す。一橋大時代に陸上部に所属し、やり投げ選手として鳴らし、20年東京五輪パラリンピック組織委員会理事を務める松本正義社長(70)は、世界を見据える渡辺監督の指導方針を高く評価しているという。

 早大時代に箱根駅伝で大活躍し、将来を嘱望された渡辺監督だが、卒業後は故障に苦しみ、世界の舞台には立てなかった。箱根から世界へ―。大学から企業の指導者と立場は変わるが、確固たる信念を持つ渡辺監督の指導に期待がかかる。

 ◆渡辺 康幸(わたなべ・やすゆき)1973年6月8日、千葉・八千代市生まれ。41歳。市船橋高から92年に早大進学。箱根駅伝は2年1区、3年2区で区間新など4年連続出場し1年時に優勝。その後は3年連続3位。96年、エスビー食品入社。同年アトランタ五輪1万メートル代表に選出も故障で欠場。02年、現役引退。03年、早大コーチに就任、04年、駅伝監督に昇格。10年度に学生駅伝3冠を達成した。家族は夫人と1男1女。

箱根駅伝

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