遠藤(左)と競り合いながらドリブルで突破する武藤。宮本氏は武藤のプレーを評価した【拡大】
昨季3冠のG大阪はパトリックと宇佐美の2トップが好連係を見せ、FC東京から2点を先制。しかし、開幕前にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で2連敗したことで勝利を意識し、その後はDFラインを下げて守りに入った。
自陣中央を固めるG大阪に対し、FC東京は4-3-1-2の布陣を試合途中で4-4-2に変更。サイド攻撃に活路を見いだし、FW武藤の2ゴールでドローに持ち込んだ。
武藤の1点目は非常にレベルが高い。FW前田がクロスを折り返した瞬間、ゴールに背を向けて相手DFのプレッシャーを受け止め、体を反転させて股を抜くシュートまでのイメージを描いたと思う。
試合終了間際の同点ミドルも、GKの位置をよく見て打った。ゴールに向かう姿勢、思い切りの良さが彼の強み。昨季以上の結果を残したいという決意を感じた。
対する宇佐美は足下で受ける以外に、スペースに飛び出すプレーを増やしてほしい。2人以外にも、鹿島MF柴崎ら次の代表を担う若手に注目したい。湘南の主将を務めるU-22日本代表のDF遠藤はボールを奪い、前に運ぶこともできる。戦術理解も高いので期待している。