関西の名物お天気キャスター・今出東二さんが勇退
2015年03月10日 10時45分
関西の空模様を44年間、見続けたお天気キャスターの今出東二さん(67)が9日、3月いっぱいで勇退することが分かった。出演するMBSの情報番組「ちちんぷいぷい」と報道番組「VOICE」で発表し、大阪市内の同局内で会見を行った。
今出さんは1969年に日本気象協会関西支社に入社し、71年からラジオ大阪、毎日放送ラジオ、NHKラジオなどを担当。86年からはMBSの専属の気象キャスターになった。以降「VOICE」の前身番組「MBSナウ」から29年間、関西のお天気ニュースの顔となっていた。
今出さんは勇退理由を「体力が衰えてきた」と説明。記憶に残る気象事件については94年の大阪空港が水没した集中豪雨を挙げ、「あんなヒドイ雷はないですね」と振り返った。
今後しばらくはリフレッシュ期間にあてるそうで「夏の沖縄に行きたい。(キャスター時代は)行って、もし台風来て戻れなかったら『天気やってる人が予測できなかったのか』と言われてしまう。だから沖縄旅行はあきらめていたんで」と目を輝かせていた。
キャスター人生を天気にたとえると「晴れたり、曇ったり」と答えた今出さんは「うれしいときも多かったが、かむことも多かったので」と、はにかみながら語った。
【新着記事】
【関連記事】