ドイツのメルケル首相の「日本も脱原発を」報道、美味しい所取りで濫用されているっぽい

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日本人に限らないのだろうけれど、権威ある人、海外からの人の言には疑うことも無く耳を傾け従ってしまうという、権威盲信主義的な動きを利用......まあ悪用だな......して伝えるってのは良くある話。編集の上で仕方ない場合もあるけれど、本来の主旨とは異なる内容となった時点で「分かりやすいと正しいは別物」となってしまう。

今回来日したドイツのメルケル首相のビデオメッセージや講演会の内容も、その「切り貼り」が随所で見られる香りが漂っている。それはもうシュールストレミングな香り。ハフィントンポストといえば買収こそされてしまったけれど、既存の報道の姿勢に異議あり的な感じで色々と頑張っている媒体なんだけどねえ。日本版だと朝日新聞がガッツリ食い込んでいるから以下略なのかな。

で、このビデオメッセージについてだけど、上記にある通りハフィントンポストなどではその内容について、日本に脱原発を呼びかけた形となっている。タイトルからして「日本もドイツのように脱原発すべき」だものね。

で、これに関して一次ソースを当たって確認した方がいた。そして「やらかしちゃった」というのが判明した次第。


これに関しては当方も「しまった、ひっかかったか」感が強かった。日本と陸続きでフランスがあったら考えますよ、的な発想しちゃったものね。それだけに、こういう分析をしてくれる人の存在はありがたい。

それにしてもハフィントンポストの該当記事や、それに類するような主旨の記事の数々。元々の対談内容を理解した上でのものなら、それこそメルケル首相を政治的意図のために悪用した、最大限の侮辱にすら値するような気がするのだけど、その辺の責任はどのように感じているのだろうか。

講演内容で隣国との関わり合いを述べた件についても、「日本と中国や韓国との関係については「アドバイスする立場にはない」と述べるにとどまった」と言及してそもそも日本周りのことを直接ツッコミしたわけではないって前置きをごっそり抜いている報道もあるぐらいだし......(【「和解には過去直視を」=対話の重要性強調―独首相】)。そんなことやってるから信頼性がごりごり削れてしまうのよね。


そゆこと。

            

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このページは、不破雷蔵が2015年3月10日 07:33に書いた記事です。

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