2015-03-09
春は出会いの季節だ。この季節に同棲を始めるカップルもいるのではないだろうか。いわゆる「リア充」という人たちが春は多いのだ。しかし、それは人に限った話ではない。動物にもいるのだ。「リア獣」が。
春は盛る。出会いの季節なのだ。このタイミングで同棲を始めるカップルもいるだろう。同じ部屋にいれば、キスだってするだろう。これがリアルが充実している人、「リア充」である。
リア充はキス写真などをTwitterなどにアップしたりする
独り者には辛い季節とも言えるかもしれない。しかし、これは人に限った話ではない。動物園に行けば、リアルが充実している獣がたくさんいるのだ。「リア獣」である。これを観察してみようと思う。
ということで、動物園にやってきました!
プレーリードッグを観察していると、
キスしてる!
上野駅の動物園にやって来て、プレーリードッグを観察した。小さくかわいい動物だ。そしたら、キスしてた。リア獣だ。しかも、彼らの生態を調べると、オス1匹にメス数匹という一夫多妻制を採用しているそうだ。どんだけ「リア獣」なのかと。そりゃキスするわ。
こういういTwitterしてそう!
もし彼がTwitterをしていたら、絶対にキス写真などを率先してアップしているだろう。自己顕示欲が強いタイプに違いない。だって一夫多妻制だ。動物相手に羨ましいという言葉しか出てこない。
恋破れた感じのプレーリードッグを応援したくなった
リア獣はプレーリードッグだけではない。いや、よく考えれば、全部リアルな獣だから、リア獣だけど、そうではない。リアルが充実している獣「リア獣」はもっといるのだ。
カピバラを見ていると、
キスしてる!
テレビで見るカピバラは温泉に入ったりして、「あたし、恋愛とか興味ないんで」みたいな、シニア的雰囲気を醸し出しているが、プライベートではキスをしていた。プライベートと仕事で全然違うタイプだ。
裏垢でTwitterとかにアップするタイプ!
仕事向けのアカウントでは「日曜19時のテレビにでます!」とか、安全なことをつぶやくが、裏垢ではガンガンに自分のキス写真とか、悪口を書くタイプだと思う。かわいさに騙されてはダメなのだ。そのような教訓がカピパラにはあったと思う。
いちゃつく向こうにいる動物を応援したくなる!
映画等で日本人同士がキスをしているとリアリティを感じるが、ハリウッドの映画で向こうの俳優達がキスをしていると、自然に受け入れてしまう。そのようなキスをするリア獣もいる。
フラミンゴを見ていたら、
キスしてる!
顔を傾け、なんだかな情熱的なキスだった。フラミンゴは色が美しすぎて、ハリウッド映画を見ているようだった。日本で見られるリアルなハリウッドキス。それが動物園では繰り広げられているのだ。
オープンな感じのTwitterとかしてそう!
向こうの方々はオープンにキスするので、彼らがTwitterをやっていても、軽い感じだろう。キスは挨拶くらいのノリなのだ。しかし、そんな文化圏でも漏れる人はいる。そういう人を応援していきたい。
おれ、キスとか興味ないし、って感じのもいた。応援したい!
リア充のキスは必ずしも、唇と唇ではない。リア充は唇以外のキスもしがちなのだ。髪の毛にキスをしたり、耳にキスをしたり。それがリア充なのである。そして、それはリア獣も一緒である。
カワウソを見ていたら、
耳にキスしてる!
カワウソはラブラブである。常に一緒に行動していた。新婚か! とか、初めてできた恋人か! と言いたくなるほどに仲睦まじい。このような愛の巣を作りたいものである。安いアパートでこのような生活を送りたいと思う。
こういう夢系のツイートとかしてそう!
今は安いアパートに住んでいるけれど、夢見る二人。旦那の夢を奥さんは応援しているのだ。本来は悔しく思うが、ここまで仲がいいと応援してくなる感じすらした。
あんた、がんばりや、という声が聞こえそうだった
そのカップルだけのじゃれ合いというものもある。そこまで一般的ではないじゃれ合い方だ。横腹をつついたり、お尻をがしっと掴んだりなど、キスやハグだけが、じゃれ合いではないのだ。それがリア充なのだ。
ゾウを見ていたら、
一般的ではないじゃれ合いしてる!
リア獣ならではのじゃれ方だ。尻尾を鼻で掴む。人間にはどうやってもできない。獣でもできないものが多いだろう。高度と言っていいのではないだろうか。動物園はリア獣の巣窟なのだ。
こんな感じのTwitterをやっていそう!
動物からすれば、キスをしているつもりなどないのだろうけれど、見ているコチラとしては、キスをしていると思ってしまう。リア獣なのだ。そのような新生活を送りたいと思う。ちなみに私は新年度からも特に変化はない。
30分ほど周りを気にせず粘るとキスが見れます!(左が私です)
1985年福岡生まれ。2014年より東京農業大学非常勤講師。著書に「妄想彼女」(鉄人社)、「昔のグルメガイドで東京おのぼり観光」(アスペクト)がある。
お部屋の広さをうまい棒で例えてみた
まんしゅうきつこのリフォームワンダーランド 第一話
見て楽しい、食べて美味しい、築地「以外の」市場メシを堪能してきた
新爆の日本一口が悪い人生相談 第一話
そこらへんのものを盆栽にしてみた。
あなたの生活を不毛で彩る瀬戸際メディア「ドアラジオ」では、退屈な日常をますます悪化させるネタを毎日掲載。東証一部上場企業のリブセンスが運営しています。