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絶滅危惧種ミヤジマトンボ保護へ イノシシ柵
3月4日 17時17分

絶滅危惧種ミヤジマトンボ保護へ イノシシ柵
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絶滅が心配されているミヤジマトンボが生息する広島県廿日市市の宮島の湿地を、イノシシが荒らす被害が増えていることから、環境省などが湿地の周囲に柵を設置する作業を始めました。
ミヤジマトンボは、環境省から「絶滅危惧種」に指定されていて、国内では宮島の湿地にだけ生息しています。
環境省と研究者などで作る協議会によりますと、6年ほど前から、イノシシがミヤジマトンボの幼虫が巣を作る植物を食べたり、土を掘り起こしたりすることで、生息域が狭まっているということです。
このため協議会では、生息域の中でもいちばん大きな湿地にイノシシが入り込まないよう、長さ70mにわたって鉄製の柵を設置する作業を3日から始めました。作業では、支柱となる鉄筋を立てたあと、高さ1m、幅2mの格子状の柵を取り付けていきました。協議会では今後、ほかに3つある生息域の湿地でも柵を設置できないか検討することにしています。
ミヤジマトンボ保護管理連絡協議会の坂本充会長は「氷河期から生きていたとされるミヤジマトンボが絶滅の危機にひんしているので、柵の設置は緊急性が高い」と話していました。

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