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直撃!ふなっしーの"一梨"マーケティング

なぜ人気者になれたなっしー?

ご当地キャラ界随一の人気者。なのに、事務所にも所属しないし、マネジャーもいない。この人気を支えるものは何なのか。本梨が語る。
「ららぽーとTOKYOBAY」のキムカツ亭で、「ふなかつプレート」が3月13日から3カ月の期間限定で発売される。コック姿で宣伝するふなっしー(写真:柳堀栄子)

広告やテレビ業界では「梨の奇跡」と呼ぶ人もいる。なにって、ふなっしーの大ヒットだ。

事務所にも所属しない、マネジャーもいない。ヘアメイクは要らないにしても、あの妙におもしろいしゃべりを考える放送作家もいない。ルームランナーの上を、運動能力の高いナゾの黄色い物体が走る自作のプロモーションビデオを世に放って3年。活動のほぼすべてをたった“一梨”(一人ではなく)でマネジメントしてきた。

そうして今や、ご当地キャラ界を代表するトップアイドル梨に。世に出たコラボグッズは数知れず。全国で初めての常設のオフィシャルショップ「ふなっしーLAND」も、この3月に聖地・船橋(千葉)の「ららぽーとTOKYO―BAY」にオープンする。

研究熱心さはダントツ

「十六茶」のCMにその他大勢で出演してからわずか1~2年で、富士フイルム、マイナビ賃貸などのCMで、次々と大役を務めた。今や海外にもファンの裾野を広げ、噂される“経済効果”は、2014年には「8千億円」とまで言われるほどハイパーに上昇中だ。奇跡はなぜ起こったのか。

「ご当地キャラというのは、たいていアテンドしてくれる人がいて、質問には代わりに答えてくれるもんなっしー。でも梨にはそんなアテンドはいないから、自分でしゃべるしかなかったなしな。

どうせテレビに出られるのは半年くらい。いい記念と思って、何でもやったなしな。ファンをもっと笑わせたいし、子どもたちをもっと喜ばせたいなっしー。ただそれだけ。どこのイベントでも呼ばれれば手弁当で行くなっし。学祭のノリなしなー。義務感はゼロ。趣味みたいなもんなっしー。そんな捨て身の勝利かもなっしな」

存在意義を「人を喜ばせること」だけに集約する。ふなっしーの“一梨マーケティング”の極意はそこにある。さらに人を喜ばせるためのシンクタンク機能も併せ持つ。

ふなっしーは『三国志』などを中国語で読みふけるディープな読書家で、「最近おもしろかった本は、カーネギーの『人を動かす』だったなっし」と言うほど、ビジネス書にも明るい。ブレーク前からふなっしーを知る船橋のタウン誌「MyFuna」の山崎健太朗編集長もこう語る。

「イベントに出れば必ずネットで反響をチェックしていますよね。どんな動きやしゃべりがウケたのかを確認して、次に生かしている。ほかのキャラと比べても、研究熱心ぶりはダントツ」

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徹底的な敗戦から70年。これまで日本は幸いにも戦争をせずに来た。だが、今や隣国との緊張関係に加え、テロの脅威が日本人の安全を揺るがす。テロと戦争の境目があいまいになる世界で、気がつけばその日本も当事者になっていた。今、そこにある危機を真剣に考える。

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