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北朝鮮 人権侵害批判に「偏見持った見方」3月4日 6時51分
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北朝鮮のリ・スヨン外相は3日、スイスで開かれている国連の人権理事会に初めて出席し、北朝鮮で深刻な人権侵害があるとして国際的に批判が高まっていることに対し、「わが国の状況について偏見を持った見方をしている」などと反発しました。
北朝鮮のリ・スヨン外相は3日、スイスのジュネーブで開かれている国連の人権理事会で演説し、アメリカや日本などを念頭に「わが国を敵対視する国や、それに追随する国は、わが国の人権状況について、ありのままではなく偏見を持った見方をしている」と批判しました。
北朝鮮を巡っては、去年、国連の特別委員会の報告を受けて、深刻な人権侵害が国際法上の「人道に対する罪」に当たるとする決議が人権理事会で採択されたのに続いて、年末には国連総会で国際刑事裁判所への付託を求める決議が採択されました。
これについてリ外相は、特別委員会の報告は脱北者らによる根拠のない証言が基になっているとしたうえで、「人権理事会や国連総会での決議がうそに基づいたものであるのは明らかで、決議は速やかに撤回されるべきだ」と主張しました。
北朝鮮の外相が人権理事会で演説するのは初めてで、北朝鮮の人権侵害を巡って高まる国際的な批判に強く反論するねらいがあったとみられます。
北朝鮮を巡っては、去年、国連の特別委員会の報告を受けて、深刻な人権侵害が国際法上の「人道に対する罪」に当たるとする決議が人権理事会で採択されたのに続いて、年末には国連総会で国際刑事裁判所への付託を求める決議が採択されました。
これについてリ外相は、特別委員会の報告は脱北者らによる根拠のない証言が基になっているとしたうえで、「人権理事会や国連総会での決議がうそに基づいたものであるのは明らかで、決議は速やかに撤回されるべきだ」と主張しました。
北朝鮮の外相が人権理事会で演説するのは初めてで、北朝鮮の人権侵害を巡って高まる国際的な批判に強く反論するねらいがあったとみられます。