山本太郎議員:
先ほど国会での話をしました。
委員会でだいたいその法案に対して反対するのは、僕と共産党だけなんですよ。
で、共産党も中で賛成するのもあるんです。
僕一人が反対した時があって、
それはどういうことだったか?というと、
テロ関連の法案だったんです。
テロ関連。
「テロ」と名のつくものは全て許されるような世の中になるんですよ。
「しょうがないな」っていう世の中にこれからなっていくんです。
だからこそ特定秘密保護法に関しても、この刑事訴訟法ということに関しても、
「しょうがないよな、テロリズムと戦うということだから幅が広がってもしょうがないよな」
いろんなことに繋げていかれるんですよね。
「しょうがない」
だって「テロ」を利用しているじゃないですか。
先日のisイスラム国のことも、結局あれは火事場泥棒ですよ。
二人の命を救える可能性があったのに、
全力で救いに行かなかったということは皆さんも感じるところだと思うんです。
ーー:そうだ
この二人の命にかけられた金額じゃなくて、
この国でテロが行われる可能性を含む案件なんですよね。
全員の命に関わる問題なのに、
結局今の政権が何をしたかというと、
このisによる今回の事件を利用して、自衛隊を海外に派遣できる。
しかも国連の決議なしに、わざわざ出かける。
わざわざ自分のお仲間の国がやっている戦争にも首を突っ込めるような。
無茶苦茶ですよね、やっていること。
しかも「地理的制限なし、地球の裏側まで行けます」っていう事を自分たちで言っているんですよ。
そのようなことにまでテロは火事場泥棒的に利用されるっていう中で、
話戻りますね。
何が言いたかったか?先ほどの委員会の話。
僕一人で委員会の反対をした。
反対をした人には反対討論といって、もう一度反論をする時間が与えられるんです、2分程度。
で、僕がそこで言った反対討論が、「一部削除しよう」ということを言われているんです。
「これは議事録に残せない」っていうことを言われたんです。
ーー:おかしい
変でしょ。
じゃあその該当する部分、どういう部分なのか皆さんにちょっとお読みしようと思うんですけど、
「この法案何なの?」って言いました。
「テロ関連の法案だ」と言いました。
どういうことなのか具体的に簡単に言うと、
テロリストと疑わしき人間に対して、組織に対して、グループに対して、
それに関わっている人間に対して、その人の資金を凍結できるんです。
「銀行預金を差し押さえ出来る」っていうことなんです。
ーーなに?
凍結できちゃうんです。
だとしたら、ちょっと待ってくれって、
「お前テロリストかもしれないよ」って決めつける人間が「テロリストみたいなやつだったから」
っていう話が一番の問題なんですよ。
ね。
そう考えたときにすごく恐い法律だと思いません?皆さん。
この国の状況がもっとやばい状況になってきて、「これはもう海外脱出しかないな」って思った人。
「テロリストの疑いがる」って言われたらもう、動けないんですよ。
この国から動くな。
この場所から動くな。
なんか聞いたことないですか?
命を守るために自由に行き来できるというのは憲法で保障されているじゃないですか。
でもその移動の自由さえも、表現の自由さえも、
いろんな自由を私たちから奪おうとしている今の政治なんですよね。
で、僕が反対討論で言って「削除しろ」と言われた部分を今から読みます。
政府は、すべての国民の基本的人権が十分に尊重される制度を整えることを、
何よりも優先させるべきではないでしょうか。
両法案が可決されるならば、(先ほどのテロ資金凍結案ですね)公の安念を破壊しかねない。
最も調査監視が必要な、国内に存在する真のテロリズムとまずは戦うべきです。
汚染物質をばら撒き、情報を隠蔽し、収束方法さえもわからぬ中、
国から投入された税金を決算時に黒字にすることだけに全力を注ぐ東京電力。
及び、事故の原因究明も出来ておらず、火山予知も不可能と分かっていながら、
人々の声も聞かず、再び安全神話で原発を再稼動させる。
この国に生きる人を無理心中へと巻き込む政治家、規制委員会、九州電力、経済団体などを、
まずはテロ指定、資産凍結をするのが筋じゃないかというのを申し上げて、
わたしの反対討論を終わらせていただきます。
っていう話を反対討論でしたんです。
そしたら、「削除しろ」って言われたんです。
「お前がこれを削除することをOKしなきゃ、議事録に載らないんだよ」
ーー:えー?
「お前が言ったことを議事録に残すといったことだけじゃなくて、
その日の議事録すべてに載らないんだよ」
っていうことでプレッシャーをかけているんです。
ーー:えーっ!信じられない。
「じゃあわかりました」と。
でもね、そうは言いながらも、それを言ってくる人たち、与党側の人たちは、いい人なんですよ。
本当に、なんの恨みもないんです、僕。
そのポジションとして言いに来ている。
「言いたかないけどさ」っていう空気なんですよね。
ま、しょうがないですよ。
そういうポジションにいらっしゃる方々だから、言うべきこと、党から言われたこと。
わからないです、誰から言われているのか。
でもさすがに「該当することだらけで、これを議事録に残すのはちょっとな」っていう話なんでしょうね。
でもこれに応じない場合は、おそらくこの委員会の中での雰囲気っていうのが、大きく変わるんだろうと。
何が大きく変わるのか?って言ったら、
おそらく、わかりませんよ。
質問時間がどんどん削られるんだろうな。
無所属、もしくは少数会派。
僕たちのような小さなパーティですよね。
は、かなり短い質問時間なんです。
でもそこを与党側、大きな会派、そういう等が気遣いをして、時間を確保してくれている。
多分、この時15分、20分喋らせてくれているんですよ。
質疑でね。
でもこれをリアルに行くと僕たちは3分ぐらいになっちゃうんです。
1分半とか。
そう考えると、もうインターネットにも載っているし、
これ一応流れているからここで引いておくか、みたいな。
政治的なこと考えているんです、僕今。
大事ですよね?
ーー:大事です。
何が何でも戦うぞー!みたいになったら、
「じゃあ、次の質疑1分半ね」みたいな話になるんです。
1分半の演説で終わるみたいな話になりますからね。
だからそこらへんのバランスっていうのも取っていかなきゃいけないのが政治なんだなというふうに思ってます。
ーーー
議事録から発言内容を削除するということは、日常的に行われている?
「議事録から削除と箝口令」 日銀黒田総裁の発言
テレビ朝日 2015年2月20日 11:48
先週の政府の経済財政諮問会議で、日銀の黒田総裁が日本国債の将来的なリスクについて言及したにもかかわらず、議事要旨から削除されていたことが分かりました。
経済部・門秀一記者報告:
前回の諮問会議は財政健全化がテーマでした。
こちらがその議事要旨です。
こちらが黒田総裁の発言部分なんですが、私が読んでも1分ほどです。
しかし、実は自ら発言を求め、5分以上も日本国債のリスクなどについて話していて、
そうした発言は議事録から削除されていました。
出席者などによりますと、黒田総裁は、ヨーロッパで国債をリスク資産とみなし、
銀行への規制を強化する議論が始まっていると説明しました。
そのうえで、日本国債の格下げに絡み、
「安全資産とされている日本国債も持っていることでリスクになり得る」などと述べ、
財政健全化に取り組むよう訴えました。
こうした発言はマーケットに影響を与える可能性もあるため、議事要旨から削除され、
箝口令(かんこうれい)も敷かれたということです。
日本銀行・黒田総裁:
財政について信認が失われれば、国債の価格、あるいは金利に影響が出る恐れがある。
リスクがあることは事実でありまして、であるからこそ、政府は財政再建目標を決め、
それに向けて着実に前進しようとしてしておられると思います。
20日の予算委員会でも論点となった財政健全化の問題は今後も大きな焦点となりそうです。
「発言の一部を削除する」と言われた山本太郎議員の反対討論
2014.11.18
国際テロリストの財産凍結等に関する特別措置法案に対する反対討論
(文字起こし)
山本太郎:
私は犯罪による収益の移転防止に関する法律の一部を改正する法律案と、
国際連合安全理事会決議第1267号等をふまえ我が国が実施する国際テロリストの財産の凍結等に関する特別措置法案に対して、反対の立場から討論を行います。
犯罪収益移転防止法案について取引時における本人確認書類に関する政府の検討について、
運転免許証やパスポートなどを持たない証明弱者に対する配慮が十分ではないなどの観点から反対することを申し上げます。
また、国際テロリスト財産凍結法案ですけれども、
国際テロリストが日本国内で財産の譲渡などを行なおうとすることを規制することに関しては、十分理解いたします。
ですが、本法律案は、悪政を正すべく物を言う市民の運動に対し、現在でも行われている不必要な調査、監視など、無言の圧力がこの法案の可決後に特定秘密法やその他のテロ関連法案との相乗効果で一層強まり、
国民の人権保護をおざなりにする今の政府の姿勢を見ても、制度の乱用を恣意的に広げて適用していく危険性が全く払拭できません。
警視庁は本法律案に基づく財産凍結の対象となるような国際テロリストが、国内に存在した具体例、具体的な事実はないとしています。
例えば入国審査など、既存の制度を利用すれば十分対応できるのではないでしょうか。
国際的な欲求に屈する形で新たな規制を生み出すのは拙速と言わざるを得ません。
国際的欲求といえば、国連の人権諸条約に基づく国連の委員会が行う国別審査や、人権理事会で、これまで日本の人権をめぐる状況に対し、度々多くの指摘を受けていますが、改善しているとは言いがたい状況です。
国連の人権規約委員会、社会権規約委員会、女子差別撤廃委員会、子どもの権利委員会、拷問等禁止委員会、人種差別禁止委員会などからは数百の勧告が出されています。
同じ国際的要求であるにもかかわらず、これら国連の勧告の関連実施は行われず、FATFからの要求だけに応じるのは何故なのでしょうか?
さらに国内の民間機関では実際には対策のための努力がすでに十分になされており、そのことはFATFでさえも認めています。
政府は、すべての国民の基本的人権が十分に尊重される制度を整えることを、何より優先させるべきではないでしょうか。
両法案が可決されるならば公の安念を破壊しかねない。
最も調査監視が必要な、国内に存在する真のテロリズムとまずは戦うべきです。
汚染物質をばら撒き、情報を隠蔽し、収束方法さえもわからぬ中、国から投入された税金を決算時に黒字にすることだけに全力を注ぐ東京電力。
及び、事故の原因究明も出来ておらず、火山予知も不可能と分かっていながら、人々の声も聞かず、再び安全神話で原発を再稼動させ、この国に生きる人を無理心中へと巻き込む政治家、規制委員会、九州電力、経済団体などを、まずはテロ指定、資産凍結をするのが筋じゃないかというのを申し上げて、わたしの反対討論を終わらせていただきます。
(緑字→削除すると言われた箇所)
ーーー
参議院 内閣委員会 1 委員会審議経過をみると、○平成26年11月18日(火)(第10回)で
犯罪による収益の移転防止に関する法律の一部を改正する法律案(閣法第15号)(衆議院送付)
国際連合安全保障理事会決議第千二百六十七号等を踏まえ我が国が実施する国際テロリストの財産の凍結等に関する特別措置法案(閣法第16号)(衆議院送付)
以上両案について山谷国家公安委員会委員長、世耕内閣官房副長官、竹谷財務大臣政務官、越智内閣府大臣政務官及び政府参考人に対し質疑を行い、討論の後、いずれも可決した。
〔質疑者〕
上月良祐君(自民)、尾立源幸君(民主)、若松謙維君(公明)、井上義行君(みん)、山下芳生君(共産)、浜田和幸君(改革)、山本太郎君(無)
(閣法第15号)
賛成会派 自民、民主、公明、みん、共産、改革
反対会派 無
(閣法第16号)
賛成会派 自民、民主、公明、みん、共産、改革
反対会派 無
と、書かれている。その画像↓
議事録は?探してみた。
国会議録検査システム
(2015年3月9日現在)
002 188 参議院 内閣委員会 1号 平成26年12月26日
003 187 参議院 内閣委員会 9号 平成26年11月13日
画像を見ればわかると思うけど、内閣委員会10号(平成26年11月18日)はすっぽりと抜けている。
二つの法律案が可決された11月18日の委員会そのものの議事録が無い。
これにはちょと、驚いた!
2015年2月28日「沈黙のアピール」100回記念イベント文字起こし
・<報道されない真実>
”そ〜っと消した”規制庁の「放射線防護対策部長」という役職 2/28山本太郎議員(文字起こし)
・<議事録がない!>安倍政権にとって不都合な発言は国会議事録から削除!
〜山本「そしたら、『削除しろ』って言われたんです」(文字起こし)
・作文”平和な国を作りたい”「政治的批判含むので書き直せ」と指示(東京都公立小学校)
&”平和展”「平和は左翼的用語」と開催断る(岐阜県公民館)2/28おしどり(文字起こし)
・覚えてますか?小佐古先生 おしどり(文字起こし)
・<汚染水の話>「K排水路からの汚染水流出は2013年に既に分かっていた」
「1日に何億ベクレル海へ出ている?」「港湾内の海水は5日で99%入れ替わる」
「取ると産業廃棄物になるので放っている」2/28おしどり(文字起こし)
・<非常事態>
「特定避難地域を解除して、戻ってきた子供たちを高濃度汚染物の焼却によって歓迎しようとしている」
2/28青木泰氏(文字起こし)
・<福島のすがた>水浸しの借り置き場・富岡の仮設焼却炉・盗まれた30俵の米
2/28飛田晋秀(写真家)文字起こし
- 関連記事
- <議事録がない!>安倍政権にとって不都合な発言は国会議事録から削除!〜山本「そしたら、『削除しろ』って言われたんです」(文字起こし)
- 衆議院 原子力問題調査特別委員会委員長吉野正芳君(よしの まさよし)自民のやりたい放題11/6(文字起こし)
- 4月8日、4月10日議事録 山本太郎議員参議員内閣委員会より
- <日付のない辞表を提出させた籾井会長>NHK10人の理事と籾井会長2/25(国会答弁文字起こし)長谷川委員受信料未払い・NHK受信料4月から値上げ
- 国会は憲法違反状態なのだから、強行採決などしてはいけない
- <記念版・初質疑>「被ばくによる健康被害・食品の安全基準・収束作業員の労働環境・特定秘密保護法」山本太郎議員 参議員内閣委員会11/5(すべて文字起こし)
- <国会でも堂々と大嘘>安倍「地層処分については、我が国においても技術的に実現可能であると評価されています」 10/17渡辺喜美(みんなの党)本会議(文字起こし)
- <責任逃れと国民への脅し>安倍「私の政権で"収束”と言ったことはありません。東電を破たん処理すれば電力供給も賠償もできなくなる」10/17志位和夫(日本共産党)本会議(文字起こし)
- 「福島の子どもの癌発症も増えています」鈴木克昌(生活の党)10/17国会本会議(文字起こし)
- 4000ベクレルの内部被ばく 見捨てられた地域 医療崩壊 20km圏内 5/8衆議院 及川南相馬市立病院副委員長(文字起こし)
- <恐ろしいデータ>「我々の地域での脳卒中発症率が35歳から64歳の壮年層で3.4倍にまで上がっています」南相馬市立総合病院:及川友好副院長5/8衆議院
- <1>「ここまできている日本の言論統制」孫崎享氏3/30(文字起こし)&NHKを恫喝する自民党大西英男 議員(文字起こし)
- 細野剛志が甘利明に責任追求「何で避難10kmなんだ!何で地震に強い原発つくらなかったんだ!」衆議院予算委員3/7
- 日本の総理大臣の国会答弁11/1福島第一原発関連・県民健康調査・補償問題・最終処分場候補地など(内容書き出し)
- 国会事故調第二回論点整理(内容全て)6/9