那覇空港で3月9日、石垣空港から那覇経由で羽田空港へ向かおうとしていた中国人女性客3人が、いったん出発ロビーを出た後、保安検査を受けずに再入場した。この影響で出発ロビーにいた全乗客が、午後5時15分から再度保安検査を受けることになり、欠航や2時間以上の遅延が発生している。
中国人客が保安検査を受けず再入場した那覇空港=14年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
保安検査を受けずに再入場した女性らは、石垣空港を午後2時9分に出発した日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)614便に乗り、午後3時8分ごろ那覇へ到着。午後4時50分発の羽田行き日本航空(JAL/JL、9201)920便に乗り継ぐ予定だった。
ところが女性らは、全日本空輸(ANA/NH)側の到着口から出発ロビー外に出てしまい、係員の制止を振り切って遮断機を突破してロビーへ戻った。出発ロビーは入場時に必ず保安検査を受ける必要があることから、安全確保のためロビー内の全乗客が再検査となった。対象となった乗客数は、JALとANAともに確認中としている。
この影響で、ANAの那覇-石垣線、宮古線、鹿児島線など6便の欠航が決定。約600人に影響が出ている。また、JALやANAの那覇発羽田行きは、最大2時間程度の遅れが生じている。女性らが乗る予定だったJL920便は、定刻より2時間以上遅れ、午後7時1分に羽田へ向けて出発した。
沖縄県警は現在、3人から詳しい事情を聞いている。
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