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            東芝データ流出 元技術者に懲役5年3月9日 17時40分
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    東芝の半導体の研究データを韓国の企業に流出させたとして、不正競争防止法違反の罪に問われた東芝の提携先企業の元技術者に対し、東京地方裁判所は「先行して開発した製品の情報を他国のライバル企業に流出させた極めて悪質な事案だ」として、懲役5年の判決を言い渡しました。
東芝の提携先の半導体メーカーの元技術者、杉田吉隆被告(53)は7年前、東芝のフラッシュメモリーに関する研究データをコピーし、転職先の韓国の半導体大手、「SKハイニックス」に提供したとして、不正競争防止法違反の罪に問われました。
9日の判決で、東京地方裁判所の室橋雅仁裁判長は「東芝が競合他社に先行して開発した当時、世界最小のフラッシュメモリーの情報を他国のライバル企業に流出させた極めて悪質な事案で、わが国の産業の重要分野で技術情報が流出したという意味でも社会に与えた衝撃は大きい。東芝はばく大な損害額を被り、競争力も低下した」と指摘して、杉田被告に懲役5年、罰金300万円を言い渡しました。被告は判決を不服として控訴しました。
この事件を巡っては、「SKハイニックス」が東芝に日本円でおよそ330億円を支払うことで企業間の和解が成立しています。
    9日の判決で、東京地方裁判所の室橋雅仁裁判長は「東芝が競合他社に先行して開発した当時、世界最小のフラッシュメモリーの情報を他国のライバル企業に流出させた極めて悪質な事案で、わが国の産業の重要分野で技術情報が流出したという意味でも社会に与えた衝撃は大きい。東芝はばく大な損害額を被り、競争力も低下した」と指摘して、杉田被告に懲役5年、罰金300万円を言い渡しました。被告は判決を不服として控訴しました。
この事件を巡っては、「SKハイニックス」が東芝に日本円でおよそ330億円を支払うことで企業間の和解が成立しています。