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「ノンアルコールビール」巡り大手2社訴訟へ3月10日 4時30分
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ビール市場が縮小傾向にあるなか、ビール各社が力を入れている「ノンアルコールビール」で、国内シェア1位のサントリービールの親会社が2位のアサヒビールの主力商品について、「自社が持つ糖質などを一定の範囲にしたノンアルコールビールの特許権を侵害している」と主張して製造や販売の差し止めなどを求める裁判を起こしたことが分かりました。これに対しアサヒビールは「サントリーの特許権は無効だと考えていて、裁判で主張していく」としていて、10日、東京地方裁判所で始まる裁判で争う姿勢を示しています。
サントリービールの親会社、サントリーホールディングスが裁判の対象としたのはアサヒビールのノンアルコールビールの主力商品「ドライゼロ」です。
訴えによりますと、サントリーは「糖質やエキス分などを一定の範囲にしたノンアルコールビール」を開発し、おととし10月に特許権を取得しましたが、「ドライゼロ」がこの特許を侵害していると主張しています。サントリーは当初、話し合いによる解決を求めましたが、意見が対立したということで、ことし1月、東京地方裁判所に訴えを起こし「ドライゼロ」の製造や販売の差し止めなどを求めています。
これに対しアサヒビールは「サントリーの特許権は無効だと考えている。これまでの話し合いで当社の考えを理解していただけず非常に残念だ。裁判を通じてサントリーの訴えが認められないことを主張していく」とコメントしていて、10日午後に始まる裁判で争う姿勢を示しています。
ビール市場が縮小傾向にあるなか、ビール各社は女性や若者などに購入層が広がり、近年売り上げが伸びているノンアルコールビールに力を入れていて、各社の決算によりますと、去年の売り上げはサントリービールがトップの720万ケースで、2位のアサヒビールが「ドライゼロ」のヒットで630万ケースと追い上げています。
こうしたなか、大手2社の間で始まる裁判は、結果によってはノンアルコールビールのシェア争いにも影響を与える可能性があります。
訴えによりますと、サントリーは「糖質やエキス分などを一定の範囲にしたノンアルコールビール」を開発し、おととし10月に特許権を取得しましたが、「ドライゼロ」がこの特許を侵害していると主張しています。サントリーは当初、話し合いによる解決を求めましたが、意見が対立したということで、ことし1月、東京地方裁判所に訴えを起こし「ドライゼロ」の製造や販売の差し止めなどを求めています。
これに対しアサヒビールは「サントリーの特許権は無効だと考えている。これまでの話し合いで当社の考えを理解していただけず非常に残念だ。裁判を通じてサントリーの訴えが認められないことを主張していく」とコメントしていて、10日午後に始まる裁判で争う姿勢を示しています。
ビール市場が縮小傾向にあるなか、ビール各社は女性や若者などに購入層が広がり、近年売り上げが伸びているノンアルコールビールに力を入れていて、各社の決算によりますと、去年の売り上げはサントリービールがトップの720万ケースで、2位のアサヒビールが「ドライゼロ」のヒットで630万ケースと追い上げています。
こうしたなか、大手2社の間で始まる裁判は、結果によってはノンアルコールビールのシェア争いにも影響を与える可能性があります。