澤村徹 × KIPON
上野発の古典鏡玉物語
2015.3.9
File05
KIPON EF-S/E AF
KIPON初のAF対応マウントアダプター
KIPONのマウントアダプターは、付加機能を搭載した製品が多数ラインアップされている。ティルト・シフト、ヘリコイド、絞り制御用の電子端子など、こうした付加機能はKIPONが得意とするところだ。このカテゴリーに新たな製品が加わる。同社初のAF対応マウントアダプターである。
EF-S/E AFは、キヤノンEF/EF-SマウントのレンズをソニーEマウントボディに装着するためのマウントアダプターだ。電子接点とマイコンを搭載し、EF/EF-SマウントレンズのAF動作が可能である。電子接点付きで絞り制御できるタイプのものはすでに発売されていたが、今回の製品はAF対応という点が特徴だ。
EF-S/E AFは大半のEF/EF-SマウントレンズがAFで使用でき、特にSTM(ステッピングモーター)レンズに最適化が図れている。STMはEF-Sマウントレンズで採用していることが多く、AF動作の静音性と滑らかさで恩恵がある。むろん、STM非搭載のレンズでも、的確なAF動作が可能だ。今回、EF 24-70mm F2.8L USMで試用してみたところ、ピント合わせに少々時間を要するものの、合焦ランプさえ灯ればピント精度は申し分ない。AFはA/S/M/Pなど、すべての撮影モードで使用でき、オートフォーカスエリアとドライブモードもすべての項目が選択可能だ。もちろんIS(手ブレ補正)も動作する。機能面に関しては、キヤノンEF/EF-SレンズがソニーEマウントの純正レンズのように使えるわけだ。電源はカメラボディから供給するが、撮影していてバッテリーが極端に消耗することはなかった。
本製品を使うと、ボディとレンズが電子的に情報をやり取りでき、レンズ情報や撮影情報がEXIFに記録される。撮影時の絞り値やレンズの焦点距離をEXIFで確認でき、撮影情報を管理しやすくなるだろう。また、あえてMFで撮影することも可能だ。その際は拡大表示やピーキングが利用でき、通常のマウントアダプターと同様の操作で撮影できる。底面には三脚座を搭載しており、重量のある大口径ズームレンズも扱いやすい。
なお、レデューサーレンズを搭載したBAVEYES EF-S/E AF ×0.7も同時リリースとなった。APS-C機で35ミリ判のEFレンズを使う際、本製品を装着するとフルサイズ相当の画角で撮影可能だ。AF動作の仕様についてはEF-S/E AFと同等である。所有するボディやレンズのタイプに合わせ、EF-S/E AFとBAVEYES EF-S/E AF ×0.7、適したものを選択しよう。
α7S + EF 24-70mm F2.8L USM 絞り優先AE F4 1/800秒 +0.7EV ISO100 AWB RAW
開放から一段絞り、梅の花をシャープに捉える。
α7S + EF 24-70mm F2.8L USM 絞り優先AE F4 1/1000秒 -0.7EV ISO100 AWB RAW
ガラス越しのAFが悩みやすいシーンだが、達磨の目に一発でピント合わせできた。
α7S + EF 24-70mm F2.8L USM 絞り優先AE F8 1/160秒 -0.7EV ISO100 AWB RAW
ワイド端でF8まで絞って撮影。AFは悩むことなくジャストで合焦した。
α7S + EF 24-70mm F2.8L USM 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO100 AWB RAW
F5.6でシャープに切り出す。EFレンズをAFかつ自動絞りで使用できる。
α7S + EF 24-70mm F2.8L USM 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO100 AWB RAW
フレキシブルスポットSで千羽鶴にピントを合わせる。正確な合焦で安定感がある。
α7S + EF 24-70mm F2.8L USM 絞り優先AE F4 1/640秒 +0.7EV ISO100 AWB RAW
開放から一段だけ絞り、前後のボケを活かす。機能面はEFレンズそのものだ。
製品紹介
KIPON EF-S/E AF(右)
KIPON BAVEYES EF-S/E AF(左)
キヤノンEF/EF-Sマウントレンズを、ソニーEマウントボディに付け、AF動作可能な電子接点付きマウントアダプターだ。レデューサーレンズを搭載したBAVEYESシリーズも同時リリース。フルサイズボディとAPS-Cボディ、どちらの環境でもベストセットアップで使用できる。