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巨大地震の震源域周辺 ひずみ未解消の可能性
3月10日 5時50分

巨大地震の震源域周辺 ひずみ未解消の可能性
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4年前の巨大地震のあと、震源域の周辺ではひずみを解消するためとみられる地盤の動きが続いていますが、このうち宮城県から福島県にかけての沖合の海底では、これまで考えられていたよりも地盤がずれ動いておらず、ひずみが十分に解消されていない可能性があることが分かりました。地下深くのマントルの動きが影響しているとみられ、専門家は今後、さらに解析を進めることにしています。
4年前の巨大地震では東北沖の海底でプレート境界が大きくずれ動き、その後、震源域の周辺では陸側のプレートが東の方向へずれ動く、たまったひずみを解消するためとみられる動きが続いています。
地殻変動を研究している国土地理院の水藤尚主任研究官は、巨大地震の直後から、東北の沖合の海底に設置されたGPSで、陸側のプレートがほかとは逆の西向きに動いていることに注目し、その原因の解析を行いました。
その結果、震源域周辺のうち、宮城県から福島県にかけての沖合の海底では、これまで考えられていたよりも地盤がずれ動いておらず、ひずみが十分に解消されていない可能性があることが分かりました。
水藤主任研究官によりますと、地下深くのマントルの動きが影響していると考えられ、このほかにも震源域の北側の岩手県から青森県にかけての沖合や、南側の茨城県から千葉県にかけての沖合でもひずみが十分に解消されていない可能性があるということで、今後、さらに解析を進めるとしています。
水藤主任研究官は「これまでひずみを解消していると考えられてきた領域でも、ひずみがたまったままの可能性があることが分かってきた。北日本から東日本の太平洋側では今後も強い揺れや津波を引き起こすような大きな地震が起きる可能性があり引き続き注意が必要だ」と話しています。

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