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ロシア野党指導者殺害 幕引き懸念の声も
3月9日 22時58分

ロシア野党指導者殺害 幕引き懸念の声も
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ロシアの野党指導者ネムツォフ氏が殺害された事件で、捜査当局は、逮捕した5人のうち南部チェチェンの治安部隊の幹部だった男が射殺したとの見方を強め、野党勢力からは、早くも実行犯の逮捕だけで事件の幕引きが行われるのではないかと懸念する声が上がっています。
この事件は、先月27日、モスクワの中心部でプーチン大統領に批判的だった野党指導者のネムツォフ氏が射殺されたもので、チェチェンの治安部隊の幹部だったダダエフ容疑者や、そのいとこなど合わせて5人が逮捕されました。
捜査当局の関係者は、9日、現地メディアに対し、ダダエフ容疑者がネムツォフ氏を射殺したとの見方を強め、犯行に使われた銃の捜索を急いでいることを明らかにしました。
また、ダダエフ容疑者がモスクワの裁判所で、「イスラム教の預言者、ムハンマドを敬愛している」と発言したことから、政府系メディアは、犯行の動機は、ネムツォフ氏が預言者の風刺画の掲載を擁護していたことではないかとの見方を示しています。
しかし、ダダエフ容疑者は、治安部隊の幹部としてイスラム過激派を取り締まってきており、別の動機があるのではないかという指摘もあります。
さらに、ネムツォフ氏に近い野党勢力の幹部は「実行犯は罰せられるだろうが、殺害を指示した人物は自由なままだ」とインターネット上に投稿し、実行犯の逮捕だけで事件の幕引きが行われるのではないかと懸念する声が早くも上がっています。

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