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遺族が手記 医師は「簡単な手術」と説明3月9日 21時03分
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群馬大学医学部附属病院で腹くう鏡手術を受けた患者8人が手術後に相次いで死亡していた問題で、患者の遺族の1人がNHKに寄せた手記の中で、医師は、手術の前に「簡単な手術で2週間くらいで退院できる。今がラストチャンス」などと説明していたことを明らかにしました。
前橋市にある群馬大学医学部附属病院では、去年6月までの4年間に、いずれも40代の男性医師による腹くう鏡を使った肝臓手術を受けた患者8人が手術後に相次いで死亡し、病院の調査委員会は今月3日、「すべての事例において過失があった」などとする最終報告書を公表しました。
この問題で、死亡した患者のうち70代の女性の遺族が9日、NHKに手記を寄せました。
それによりますと、手術の前、男性医師は「簡単な手術で傷口も小さく手術後2週間くらいで退院し社会復帰できる。体力的にも今がラストチャンス」などと説明していたことを明らかにしました。
遺族はそのときの医師のことばを信じて手術を嫌がっていた母親を説得し、「元気になるのならと思い手術を決めた」ということです。
そのうえで、「今となっては後悔の日々です。知識のない患者の無力さを感じます」と、高齢の母親を亡くした無念の思いをつづっています。
そして「私自身、病気になったら何を信じたらよいか分かりません。群馬大学医学部附属病院も患者の期待を裏切らない病院になってほしいと思っています。今後、私たちのような思いはさせないでください」と結んでいます。
この問題で、死亡した患者のうち70代の女性の遺族が9日、NHKに手記を寄せました。
それによりますと、手術の前、男性医師は「簡単な手術で傷口も小さく手術後2週間くらいで退院し社会復帰できる。体力的にも今がラストチャンス」などと説明していたことを明らかにしました。
遺族はそのときの医師のことばを信じて手術を嫌がっていた母親を説得し、「元気になるのならと思い手術を決めた」ということです。
そのうえで、「今となっては後悔の日々です。知識のない患者の無力さを感じます」と、高齢の母親を亡くした無念の思いをつづっています。
そして「私自身、病気になったら何を信じたらよいか分かりません。群馬大学医学部附属病院も患者の期待を裏切らない病院になってほしいと思っています。今後、私たちのような思いはさせないでください」と結んでいます。