辰巳ヨシヒロが、3月7日18時49分に悪性リンパ腫により逝去した。1935年生まれ、79歳。葬儀は近親者のみで行い、後日お別れの会が予定されている。
辰巳は、1951年に長編「愉快な漂流記」でデビュー。従来のマンガとは異なる大人向けの表現を追求し、自らの生み出した作風を「劇画」と名付けた。海外でも活動が高く評価され、「劇画漂流」は手塚治虫文化賞マンガ大賞とウィル・アイズナー漫画業界賞を受賞している。2011年には、シンガポールのエリック・クーが辰巳の半生を描いた映画「TATSUMI」を制作。映画は日本でも「TATSUMI マンガに革命を起こした男」の邦題で公開されている。