韓国のTPP交渉参加 米次席代表代行が条件提示
【ソウル聯合ニュース】日本に続き韓国を訪問した米通商代表部(USTR)のカトラー次席代表代行は9日、韓国の環太平洋連携協定(TPP)交渉への関心表明を歓迎した上で、「米国などの国と締結した自由貿易協定(FTA)を高いレベルで履行すべきだ」との条件を示した。ソウル市内で開かれた在韓米国商工会議所主催の懇談会で述べた。
また、韓米FTAとTPPでは重なる内容も多いが、環境や労働、電子商取引、知的財産権など別分野もあるため、韓国政府は詳細に調べる必要があると指摘した。
韓国は2013年11月、TPP交渉への関心を正式に表明した。TPPへの参加には関心の表明に続いて、交渉参加国との予備交渉、正式な参加表明、参加国との公式交渉、参加国の承認という手続きを踏む必要がある。
TPP交渉については最終段階に入ったとした上で、「最終的な課題を解決するには政治的決断が必要」との考えを示した。日本政府とは知的財産権保護、関税などの分野で双方の主張に隔たりがあると明らかにした。
TPP交渉は9日から米ハワイで12カ国の首席交渉官会合が開かれる。
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