ボードゲーム「枯山水」のプレイ意向
ボードゲーム「枯山水」について
- 面白そう
- 欲しい
- 実は持っている
- 気になる
- 1回はやってみたい
- 面白さが分からない
0 200 400 600 800 人
8,100円という値段設定について
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高い
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妥当
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安い
みんなで集まったときにするゲームといえば?
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リアルのテーブルゲームを遊ぶ頻度
最近していない
半年に1回程度
2~3ヶ月に1回程度
月に1回程度
年に1回程度
美しい庭をこしらえて点数を競うボードゲーム「枯山水」が話題。日本のわびさびブーム到来か。
人生ゲーム、将棋、麻雀、最近だと人狼。ボードゲームは星の数ほどあれど、これほど渋くて地味目なボードゲームはない。というくらいに味があって最近話題沸騰中なのが「枯山水」。枯山水とは、水を使わず石や砂だけで、庭を風情ある景色にする日本古来の庭園様式。これを題材にしたボードゲームなんです。この発想はなかった。
小さなゲームメーカー製作で、なんと全て手作り。現在予約殺到中、生産が追いつかない状況なのだとか。それにしてもこのゲーム、一体全体どんなゲームなんだろうか。
枯山水公式サイト
http://www.newgamesorder.jp/games/stone-garden
■石が勝負の鍵を握ります。
パッと見、まじでどんなゲームなのか分かりません。まずはルール解説書をじっくり読んでみました。主観的な印象をここにご紹介します。
身近なボードゲームに例えるなら麻雀に近い感じです。麻雀が牌を取捨して点数の高い役を作るのに対し、枯山水は「砂紋タイル」と「石」を配置して点数の高い庭を作って争うのが基本。麻雀は誰かが役を作れた時点で終了ですが、枯山水は全員の庭が完成するまで続き、最終的な集計を持って勝者を決定します。この辺りは人生ゲームに近いかな?
プレイヤーにはそれぞれ「名庭園カード」が配られ、これの通りに庭が作れているとボーナス得点。さらに千利休や雪舟といった著名人の顔が描かれた「作庭家カード」も一人一枚ずつ配され、これを適当なタイミングで使用することで特別な効果を得ることができます。いわば必殺技です。
「砂紋タイル」には横線のものや扇形のもの、苔が合わさったものなどがあります。これを自然で美しい模様になるよう、全部で15枚になるまで並べていき、なおかつ適切な場所に「石」を置きます。石は横石や立石、舟石などあり、どこに置くかで点数が大きく変わります。石が勝負を握るゲーム、斬新過ぎる。
点数の計算の仕方ですが、「砂紋タイル」の模様がきちんとつながっているかとか、対称的で整っているかとか、石が桂馬置きになっているかなど、けっこう複雑。ルール表だけ見ると麻雀以上にややこしいイメージなのですが、おそらく実際に遊んでいるプレイヤーからすると、丹精込めて作ってきた愛着ある庭を客観的に評価していくこの作業が、一番の醍醐味なんじゃないかと。ルールを知れば知るほど深みを感じれそうなゲームです。
他にもルールの特徴として「徳」や「禅僧駒」があるのですが、ここで説明するとさらにこんがらがってしまいそうなので以上としておきましょう。
■わびさびの静けさを割く「強奪!」
最後に1つ紹介しておきたいのが「強奪」。これは麻雀でいうロンみたいなもので、他のプレイヤーが引いて自庭に設置した砂紋タイルを、横取りすることができます。枯山水という渋くて情緒豊かなゲーム設定の中で、ここだけやけに殺伐としています。
盗みをはたらくのでその分リスクもあるのですが、強奪のリスクを背負っても余りあるメリットを得られると判断したとき、「強奪!」と叫ぶのでしょう。この辺の駆け引きは熟練した作庭師でないと味わえない境地なのかも。歴史上の作庭師も石や庭のデザインを盗んだりしたのだろうか。
というわけで、渋くて和の感性をこれでもかと刺激してくれそうなゲームなのですが、ちょっとぶっ飛んだゲーム性もはらんでいるわけです。8,100円と少々高めですが、一つ一つ手作りであることと、豊か過ぎるアイデアと芸術性に対する賞賛を考えれば安いともいえそう。ただこのゲームを徹夜で楽しむ光景というのは、ちょっと想像できないかなあ?
(文/小西秀昭)