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 東日本大震災から4年となる11日を前にした日曜日の8日、被災地では各地で追悼式があった。

 原発事故で全町民の避難が続く福島県双葉町は、同県いわき市で式典を開いた。津波で祖父母を失った町役場職員の岡田浩行さん(30)は遺族代表として、祖父母を捜せずに避難を強いられた無念さを語った。

 「来ることのない助けを待ちながら亡くなった人たちの悔しさを思うと、言葉になりません」

 祖父母が見つかったのは震災から約1カ月後だった。岡田さんは今、町産業建設課で、町民の避難先での農業再開支援にあたる。「双葉町の復興に一歩ずつ向かって進んでいきます」と語った。

 津波で住民の1割を超す218人が犠牲になった岩手県大槌町安渡地区では、約200人が追悼式に参加し、海に向かって黙禱(もくとう)を捧げた。姉や妹など親類9人を失った小国(おぐに)兼太郎さん(92)は「あっという間の4年。悲しみや悔しさは変わらない」と語った。

 震災で二度と犠牲者を出さないようにと、式にあわせて避難訓練をした。お年寄りをリヤカーに乗せて高台に逃げる訓練もあり、小国ヤスさん(83)は「震災では介護が必要な近所の方が亡くなった。痛切で思い出したくないが、忘れてはいけない」と話した。(根岸拓朗、田渕紫織)