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米 警察と黒人社会の信頼構築の方策提言
3月3日 19時29分

白人の警察官が黒人の住民を死亡させる事件が相次いでいるアメリカで、捜査機関と黒人社会の信頼構築を考える特別委員会が2日、地域の人種構成を考慮して警察官を雇用することなどを盛り込んだ提言をオバマ大統領に提出しました。
アメリカでは去年、黒人の住民を死亡させた白人の警察官が起訴されないケースが相次いだことをきっかけに全米に抗議行動が広がりました。
このためオバマ大統領は、去年12月警察などの捜査機関と黒人社会との間で、信頼関係を築く方策を考えるため捜査機関の代表や有識者、それに地域の指導者からなる特別委員会を発足させ、委員会は2日、提言をまとめて大統領に提出しました。
提言には、地域の人種や性別などの構成を考慮して警察官を雇うことや、地域との信頼構築のため、日頃から警察官が積極的に地域活動に参加することなどが盛り込まれています。
また、捜査中に警察官が住民を死亡させた場合には、外部の複数の機関で調査チームを作り、経緯を明らかにすることや警察官が銃などを使用する基準を公開することも提案しています。
オバマ大統領は「衝突や悲劇があったが、すべての人が安心できる捜査機関との関係を作る、重要な機会となる」と述べて、提言の内容をもとに具体的な対策を実行していく考えを強調しました。

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