関根和弘
2014年7月29日03時00分
人を笑わせ、なおかつ考えさせる研究や発明に贈られる「イグ・ノーベル賞」。ノーベル賞のパロディーだが、日本ではすっかり有名となったこの賞に2度輝いた。史上2人目の「快挙」だ。
いずれの受賞もテーマは粘菌だった。落ち葉や腐った木など、暗いところに生息するアメーバ状の黄色いモジホコリ。脳も神経もない単細胞のこの生き物が、実は驚きの賢さを発揮することを証明してみせた。
最初の受賞は2008年。2カ所に置かれたえさをつなぐ迷路のような複数のルートから、モジホコリが最短経路を選び出すことを示し、認識科学賞を受賞した。2度目はその2年後。関東地方に見立てた土台をつくり、都市の代わりにえさを置き、山や海、湖などに該当する部分にはモジホコリが苦手な光を当てて、えさを求めるモジホコリがどう広がるかを実験した。その結果、モジホコリはJRの鉄道網に似た形状に。「粘菌も最適な鉄道網を設計できる」として交通計画賞を受けた。
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!