私たちの地球その地球の歴史世界史っていうふうに考えてもう一度過去を見直してみるといろんな発見があるんじゃないかなと思いますよ。
これから学んで下さいね。
はい。
山ちゃんです。
ドミです。
日奈です。
3人そろって…。
(3人)トリプルG!イェ〜イ。
決まった。
(中田)盛り上がってますね。
さあこんにちは中田敦彦です。
地理の知識を身につけて世界を知る力を養っていきましょう。
今日のテーマはオセアニアです。
皆さん場所は分かりますか?オセアニア。
ここ…ここら辺。
アバウトだね。
正解を発表しましょう。
よいしょ。
オーストラリア大陸とたくさんの島々から構成されるのがオセアニアなんですよ。
(山田)島?そう。
ちっちゃい島いっぱいあるでしょう。
このたくさんの島々はですね……という3つに分ける事ができるんですね。
今回はその中でも最も大きな国オーストラリアについて見ていきたいと思います。
皆さんオーストラリアから連想するものといったら何でしょうか?はい。
カンガルーやコアラ。
やっぱりオーストラリアにはオーストラリアにしかいない動物いますもんね。
はるか昔地球上の大陸1つだった。
パンゲアだったっていうね話あると思うんですけど。
そこから最初に分かれたのがオーストラリアらしい。
だから動植物が独自に進化したらしいですね。
(ドミニク)じゃあ海水浴やサーフィン。
いいですね。
ダイビングスポットとしても世界的人気集めてますもんね。
特に南半球ではクリスマスの季節が夏だからサンタの格好してサーフィンするとか。
そういう映像がね。
(山田)やっぱりグレートバリアリーフとかエアーズロックなど日本で見れない自然ですよね。
確かに。
エアーズロックは現地でウルルっていうんですけど僕そのウルル行った事ありますよ。
あのね夕日が沈む頃のマジックアワーになるとねそれはね最高に感動的でしたね。
そんなオーストラリアなんですけど…少ないです。
少ない?実は人が住める場所は限られてるんですよ。
ちょっとこの地図見てほしいんですけど。
この地図はですね人口密度の分布を表したものなんですね。
色の濃い赤い方がですね人口密度が高いんです。
端っこの方ばっかりじゃない?海沿いに固まって…。
一番使いたい真ん中全然住んでないよね。
50人以下。
年降水量が500ミリ以下という所はですね砂漠やステップなどの乾燥帯なんですね。
だから定住する人が少ないと。
(ドミニク)そっか。
という訳でまずはオーストラリアの人に注目したいと思います。
どんな人が住んでいるんでしょうか?オーストラリア大陸のほぼ中央に位置する…お祭りのパレードで太鼓のパフォーマンスを披露しているのはオーストラリアの先住民アボリジニーの子供たちです。
アボリジニーは数万年前から乾燥した半砂漠の地で自然と共に暮らしてきました。
穴を掘って探していたのは…。
おなかが甘い蜜で張り裂けんばかりになっています。
乾燥地帯に暮らすアボリジニーにとって貴重な栄養源なんです。
オーストラリアの開発が始まったのは18世紀後半の事。
1770年にイギリスが領有を宣言しやがてイギリスの移民団がやって来ました。
シドニーなどでは今でもイギリスの影響を受けた町並みが見られます。
オーストラリア社会の基礎はイギリス文化によって築かれたのです。
しかし現在オーストラリアにはイギリスだけでなくさまざまな国や地域から来た人々が暮らしています。
労働力の不足を補うため積極的に移民を受け入れ多文化社会として発展してきたのです。
例えばほとんどのカフェには英語の「コーヒー」というメニューはありません。
オーストラリアに本格的なカフェ文化をもたらしたのはイタリアからの移民でした。
そのためエスプレッソやカプチーノ更にそれらをアレンジした飲み物が一般的なのです。
いろんな国の人もいるしもともといたアボリジニーの人たちもいるし。
多様ですよね。
そうでしたね。
いろんな文化があるからすごい楽しそうだなって思って。
幅広いですよね。
ではそんなオーストラリアにとても詳しい専門家の方をご紹介します。
菊地俊夫先生です。
よろしくお願いします。
(菊地)よろしくお願いします。
(3人)よろしくお願いします。
今VTRで見てきたようにオーストラリアという国は典型的な移民国家なんです。
それで国の機関として移民・市民権省というものもあります。
うん?
(3人)移民・市民権省?ちょっとよく分からないね。
何ですか?そうですね日本でいえばですねちょうど外務省とか文部科学省というような移民に関するような国の省なんですね。
国の政策として積極的に移民を受け入れようとしている。
その姿勢が現れています。
具体的にどれぐらい移民を受け入れてるんですか?そうですね1945年以降ですとね660万人以上。
現在でも毎年12万人を超えている移民が受け入れられています。
ですから…全然違いますね日本と。
日本とは全く違うんですね。
ただしですね移民政策には非常にう余曲折がありました。
かつてはですねこの国は白豪主義というものが掲げられていました。
白人を中心とした国家建設を目指すというもので白人の白人による白人のための国造りという事で先住民のアボリジニーもないがしろにされてきました。
そのためアボリジニーの人口もですね90%以上減少したともいわれています。
でも1970年代になると撤廃されて現在では中国やアジア系の移民が非常に多く増加しています。
いろんな国から移民がやって来てバイタリティー豊かで活力ある社会が築かれてるって事ですかね?そうですねオーストラリアは今でも非常に元気な国の一つですがその理由の一つがこういった多文化社会という事にあるんですけども実は経済的にもとても元気で今ではですねラッキーカントリーと呼ばれてる国になっています。
あら。
(3人)ラッキーカントリー?どういう事なんでしょうね。
ではオーストラリアの経済について見てみましょう。
18世紀開発が始められた頃のオーストラリアは…大陸中央の広い範囲が乾燥帯で農業に向かない痩せた土地ばかりでした。
そんなオーストラリアにラッキーな出来事が起きたのは19世紀半ばの事。
金の鉱脈が発見され一獲千金を夢みる人々が大挙してやって来ました。
その後不毛の土地と思われていたオーストラリアには金のほかにも鉄鉱石や石炭などさまざまな鉱物資源が豊富に眠っている事が分かってきました。
現在世界有数の鉱物産出国として好調な経済を維持しています。
見渡す限り砂ばかり。
荒野の中にある町…町でよく目にするこの看板。
穴に落ちないようにと注意を呼びかけています。
実際そこかしこに全部で150万を超える縦穴がぽっかりと口を開けているんです。
でこの穴一体何かと言うと…。
いや〜実はオパールを掘りに行くところなんだ。
すごいのが見つかればいいなと思って幸運を祈っているところだよ。
ここでは日本円でおよそ1万2,000円払うと5,000m^2の土地が1年間掘り放題なんです。
見事オパールの鉱脈を探し当てれば大金持ちに!現代版ゴールドラッシュといったところでしょうか。
またなかなか軌道に乗らなかった農業も今ではオーストラリアの主要産業に成長しています。
…などで収益性を高める事が可能になったのです。
オーストラリアといえば…牛肉は主要農作物の一つです。
ここは面積2,500km^2。
東京都よりも広い大牧場。
放牧している牛は…それをたった一つの家族で経営しています。
そこでどうしてもなくてはならないものが飛行機です。
地平線の向こうまで全部がこの牧場の土地。
異常がないかしっかり確認しながらぐるっと一回りするのに2時間ほどかかるといいます。
日本ではちょっと想像できないほど大規模な農業がオーストラリアでは行われているのです。
人が住めないとこでも鉱物とかが出てくるといいですよね。
確かに。
無駄ではなかった。
でもそれ1万2,000円払って見つからなかったらもったいないですよね。
その払ったお金が。
でもオパールに懸けるっていう人が何人かいる訳ですよ。
(山田)恐竜の化石だったら掘ってみたい。
そういうアカデミックなね。
興味があるから。
あの〜オパール掘りの町ではですねあの穴を利用して家をその中に造るという事も行われています。
あそこの地域っていうのはですね昼間の気温が40度になるんです。
夜はですね5度とか6度って寒いんですよ。
そうするとあの穴の中っていうのは涼しくて夜は暖かいと。
そういうふうな穴っていうのも実はオーストラリアの土地が非常に安定した地盤の上に成り立ってるっていう事も非常に重要な条件になってますね。
でもオーストラリアはいろいろとラッキーカントリーなんていわれてますが経済の好調はまだまだ続きそうですか?もちろん続きますね。
地理的に近いアジアとの関係を強める事で好景気が持続します。
例えばですね鉱物資源の輸出先っていうのは1位が中国2位が日本でそれで全体の1/3ほどになります。
また文化的な結び付きもですね強めようとしています。
例えばですね日本との関係でいえば漫画とかアニメなどのサブカルチャーっていうのもあるしそれからお茶とか禅とかわびさびというような日本の伝統文化っていうものにも非常に興味を持って人気が出ています。
そういうふうな事で非常に日本とあるいはアジアと日本オーストラリアの結び付きっていうのは非常に強くなってきます。
なるほど。
へぇ〜。
たくさんの観光資源に恵まれたオーストラリア。
アジアとオーストラリアとの結び付きは観光という点でも強まっています。
でもせっかく行くのならたった数日間の観光旅行じゃもったいない気がしませんか?そこで…。
トリプルGが…オーストラリアに行くにはこんな方法もあるんですよ。
ジャン!ワーキング・ホリデー。
ちょっと入ってみましょう。
(山田)
ここは…
ワーキング・ホリデーを使ってオーストラリアに行こうと考えている人たちに向けたセミナーが開かれています。
ワーキング・ホリデーとは2国間の取り決めで18歳から30歳の若者にお互いの国をよく知ってもらおうという制度。
1年間学んだり遊んだり働いたり自由に過ごしていいんです
サーフィンですね。
やっぱり。
スケールが違そうですよね日本と。
ダンスをやっててダンスも学べるのかなっていうのを…。
カフェ店員をやっていたので昔…。
それをオーストラリアでもやりたいなと思います。
年間ですと約1万人の方が…。
(山田)1万人?そうなんです。
治安がいいという事。
あとは景気がいいという事ですので例えばお仕事される時とかも楽に探す事ができる。
あとは国民性というのがすごいフレンドリーで町なかで歩いてると「おはようございます」「こんにちは」などと片言でも挨拶を交わしてくるオーストラリア人ってたくさん多いですね。
実際にオーストラリアでワーキング・ホリデーを過ごした伊藤有加さんを訪ねました。
専門学校を卒業してブライダル関係の仕事をしていた伊藤さん海外に行って自分を試してみたいという気持ちが強くなっていったのだそうです
(伊藤)英語も何もできない。
…でずっと実家暮らしなんで家事も全然できないけど向こうに行ったら多分全部挑戦になるんだなと思っていい経験になると思って。
それまで海外経験がほとんどなかった伊藤さん。
日本では当たり前と思っていた事が通用しなくて驚いた事が何度もあったそうです。
例えば…
うちから学校に行くバスを待ってたんですけど…
(山田)2時間来なかったんですか!?よくあるよね…みたいな。
(山田)じゃあ別にそれ普通の事だったんですかね。
驚きと挑戦の連続だったオーストラリアでの生活。
その経験が伊藤さんの気持ちに大きな変化をもたらしました
仕事もできる方じゃないしスポーツもできる方じゃないし…。
人と比べては自信ないなと思う事が多かったんですけどなんとかなったっていうか…。
英語力も少しは身について知らない土地でも楽しく過ごす事ができて健康で無事で戻ってこれたっていう事がやっぱりどこに行っても楽しめるんだなっていう事に気付けてそれがすごい自信にもなりましたね。
日本人だと英語力がつくっていうのがすごいメリットですよね。
確かに。
うちの奥さんも学生の頃オーストラリア留学しました。
ワーキング・ホリデーじゃないのかもしれないけど。
やっぱり英語力つけたいっていう人は身近に行ける場所ですよね。
翁長さんがおっしゃってたんですけれどもワーキング・ホリデーのためにオーストラリアに行くんではなくてオーストラリアでこういう事をしたいこういう事を学びたいっていう意志のもとワーキング・ホリデーを使う…っていうふうに捉えてほしいとおっしゃってましたね。
私の学生なんかもですねワーキング・ホリデーを利用してですねオーストラリアへよく行くんですけど半年間英語勉強して残り半年間で働きながらいろんな所を観光すると。
その働く場所もですね面白いのはですねケアンズの周辺のサトウキビ畑で収穫の仕事をすると。
そうするといろんな人が収穫してますからそこで交流コミュニケーションがうまくできてくるという事ですね。
へぇ〜楽しそう。
やっぱりオーストラリアっていう所はそういうふうに非常に大きな国でそしてより広い心を持ってそして開放的な社会をつくって元気な国ラッキーカントリーを造ってきたっていう事です。
そういうふうな事に基づいてですね日本とオーストラリアのいい関係をつくっていく事が大事かなというふうに思います。
大事ですね。
先生ありがとうございました。
(3人)ありがとうございました。
さあこの番組もついに今日が最終回です。
どんな事が印象深かったですか?私はやっぱりマグロです。
実際に足を運んでマグロの事とか完全養殖の難しさとか知れたので物事を詳しく知るってのは大事だなと思いました。
大事ですね。
ドミちゃんは?私はこれですね。
楽しくちょうちんを作りながら地理の勉強ができて本当にいい思い出になりました。
あ〜いいね。
日奈ちゃんは?私はですね風に吹かれ極寒の地でマフラーを作り凍みいもを食べなど体全部を使ってこの地理の事を学べたというのが一番印象深かったです。
体当たりだったもんね。
そうでしたね。
皆さんいろいろと知って興味湧きましたよね。
知ると興味も湧いて好きになる。
だから地理を勉強するって事は世界を好きになるっていう事かもしれませんね。
という訳でこれからも…。
世界中の…。
あんな事…。
こんな事…。
(4人)いっぱい知っちゃおう!オセアニアは太平洋の南側。
オーストラリアのほかたくさんの島々が点在する地域はミクロネシアポリネシアメラネシアの3つに分けられます。
しかしもともとこの地に住んでいたアボリジニーやさまざまな国地域からの移民が暮らす多文化社会となっています。
…オーストラリア。
近年は地理的に近い…2015/03/06(金) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 地理「ここに注目!オセアニア」[字]
人・モノ・情報が地球規模で行き交う現代。国や地域を越え、多様な社会や文化を理解し合うことが不可欠。“世界の今”を読み解く「地理」は、未来を切り開く力となる。
詳細情報
番組内容
それぞれの国や地域ごとに掘り下げて現代世界を考察する。自然環境や民族、文化、産業、経済など、さまざまな視点で学ぼう! 「ここに注目!オセアニア」(1)人口の偏在性と多文化社会 (2)ラッキーカントリーの現在と未来 (3)アジアとの結びつき
出演者
【講師】首都大学東京教授…菊地俊夫,【出演】中田敦彦,山田彩,ドミニク,田中日奈子,【語り】安元洋貴
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
バラエティ – その他
趣味/教育 – 大学生・受験
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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