私「3月いっぱいでこの塾を辞めます」
生徒「えっー!!うそ!!何やるの?」
A先生「としぞう先生は社長になるんです」
生徒「年収いくらになるの?」
まあこんな会話が最近生徒との間で行われたわけですが,私自身はアルバイトで生活していましたし,それだけで食べられないので会社作って自営業者として生活してきたわけです。社長というのは間違っていませんが,妻と二人でやるので,あまり会社という意識もなくやっていますし,社長なんて意識は全くありません。
ただ今回塾を辞めることで大きな変化はアルバイト生活(時給生活)ではなくなり,すべてが業務委託の仕事になります。だからすべてが事業収入として計上することになるわけです。そういう意味では私にとっても新しいスタートなんですね。
それでいろいろと仕事について考えていたら,Ichiro Wada (id:yumejitsugen1) さんの以下のエントリーを読みました。それでこのエントリーのタイトルが「脱時給生活者」になっているわけです。
多くの脱サラ起業が失敗する理由 - ICHIROYAのブログ
それで長きにわたり,バイト生活ではありますが,いろいろな仕事に従事してくると独立して失敗する人も多く見たんですね。それで私が最も重要だと思うのは人脈だと思うんです。仕事ができるというのは独立しようと思っている人ならば当然のことなんです。でもどんなに仕事ができても仕事が来ないとお金にはならないわけですよね。そんな話は以下の記事にも書きました。
確かに営業はすごいけど自分にはできないという話 - いつか朝日が昇るまで
人脈というと人とのつながりそのものなのですが,まずその前提として敵を作らないというのがあると思うんです。これ,とても重要で会社を辞める際に大喧嘩して辞めて独立した人がいるのですが,結局仕事が増えずにまた元の会社に戻ってきました。辞めた会社がその職員の会社に嫌がらせをしたからではなくて,単純に仕事が取れなかったんですね。会社を始めても最初の仕事は本当に少ないし,元いた会社から少しでも仕事がもらえ,元いた会社の関係する会社から少しでも仕事がもらえれば助かるわけです。でも喧嘩してしまうとこの両方を失うわけです。これ,かなり痛いです。また大手だと潰しに来る所もありますからね。
仕事を受けているとかなり頭にくることもあります。無理難題もあります。そもそも今の会社のやり方が嫌だから会社を辞めて独立したいというのもあるでしょう。でも敵は作らない方がいい。特に自分が独立して行う仕事と辞める会社が同業種ならなおさらです。世界は狭い。どこでどう繋がっているか分かりません。せっかく独立したのにすぐに潰れてしまったら何のために独立したか分からないですからね。
逆に独立したのに元いた会社の取引業者として仕事をしている人もいます。それはうまく競合しないような仕事をしている人です。その人は本当にうまくやっていて,かなり収益を上げているようです。
私も頭にきてもう一緒に仕事するの止めようと思ったのですが,無茶な仕事というのはスキルアップにつながる場合もあって(程度によります),その仕事をしたおかげで他社での仕事を受けることができました。あの時,頭にきて仕事を断らなくて良かったなと思います。
こうした話は何も独立するしないに関係なくて,会社で働いていく際にも重要ではないかなと思うんですよね。せっかく能力があっても仕事をさせてもらえないのは本当に苦痛だと思います。もちろん必要な意見は言う必要があるわけですが,そのタイミングや言い方は考えた方が良いでしょうね。
また重要なのは資金ですよね。借金すると借金に追われますので,かなりキツイです。私のように元手がほとんどかからない仕事形態の場合,借金をして事業を始める必要がないのでとても楽でした。ドカンと事務所借りたみたいな人もいたのですが,やっぱり厳しかったようですぐに自宅で仕事するようになりました…。借金はなるべくしない方が良いですよね。
4月から新しい生活になって,仕事を多く受けるわけですが,働いてみないと一体いくらの収益になるのか今のところ不明です。時給だったら時間数で計算できますけど,業務委託ですから,どれだけ仕事をもらえるか,継続的にその仕事を回してもらえるか,さらには単価はどうなのかなど様々な要素が絡んできます。まあ,こんなことは当たり前のことなのですが。
それでも何とか妻も子どもをいますし,頑張って行きたいなあと思います。個人的には長きにわたり携わってきた塾業界を離れ,新しく仕事をしようとしているので,とても楽しみです。あとは収益ですね,収益…。とりあえずは考えないで行こうかと思います(笑)。