東京新聞にダメ出し会議
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【社会】ニユートーキヨー数寄屋橋本店 閉館 77年昭和の銀座見届け
東京・数寄屋橋の総合飲食店ビル「ニユートーキヨー数寄屋橋本店」(千代田区有楽町二)が、再開発に伴い八日で営業を終える。銀座に近く、戦前から七十七年にわたって、生ビールでサラリーマンらののどを潤してきた。 (荘加卓嗣) 開業は一九三七(昭和十二)年。一階に大ビアホール、二階に和食、三階にすきやき店が入る総合飲食店ビルとして誕生したが、すべてのフロアで提供する生ビールが売りだった。営業推進部長の土部一成(どべいっせい)さん(52)は「ビールはかつて高価なもの。庶民の口にはなかなか入らなかったようです」と語り、ちょっとしたぜいたくを楽しむ場だった当時に思いをはせる。 戦中、戦後の混乱期は営業中止や進駐軍による接収を受けたが、四九年に営業を再開。五七年には現在のビルに建て替えられ、高度成長期は仕事を終えたサラリーマンや近くにあった都庁の職員らでにぎわったという。 しかし、老朽化などを理由に、ニユートーキヨーは二〇一〇年にこのビルを売却。ビアホールなどはテナントとして営業を続けてきたが、現在の所有者が再開発とともにビルの取り壊しを決めた。 年明けからは営業終了を知った常連客らが来店。「妻をデートに連れてきた」「息子の成人祝いをした」など、生ビールを手にして思い出話に花を咲かせている。 店は営業終了後、近くのビルなどに分散して移転する。一七〜一八年に完成予定のビルに再度、テナントとして入ることも検討しているという。取締役経営企画部長の松本尚樹さん(53)は「銀座の玄関口で七十七年間、ずっと商いを続けてきた。またこの地に戻ってきたい」と話している。 PR情報
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