中国で大気汚染の実態や健康被害を告発し、大きな話題となったドキュメンタリー作品「ドームの下で」が同国内の動画サイトなどから次々と削除され、8日までにほぼ見られなくなった。反響の大きさを問題視した当局が規制したとみられる。

 関係者によると、共産党宣伝部は今月3日、全国の報道機関向けに作品の関連報道を禁じる通知を出した。その後、北京で開催中の全国人民代表大会(全人代=国会)で規制が正式に決まったという。

 作品は国営の中央テレビの著名キャスターだった柴静さんが制作。汚染の発生源やリスクを詳細に解き明かし、環境負荷を軽視してきた国有企業を批判するなどタブーにも切り込んだ。2月末に公開されて以降、数億回再生された。(共同)