遠くへ行きたい 竹下景子「阿波で優雅に春の遊山」徳島県徳島市 2015.03.08


(竹下景子)
朝日がまぶしい
四国徳島へ
はい!
竹下景子です徳島を旅するなら春がお薦めですよ
この季節だけのお弁当
これが子供向けって信じられます?
200年伝わる職人の誇り
船?それとも車?
高校生達の熱演
思わずほろっと来ちゃいました
そして人生の春
めでたい日を陰で支える秘伝の逸品とは?
口の中でフワっと溶けるぐらい軽い。
おいしい!
ではご一緒に徳島の春を味わい尽くしましょう
JR高徳線の旅
広いですよ広い広い広いほら!ほらほら…。
吉野川だ!
徳島はこの川の恵みで栄えたんですよね
ちょっとすごいなこれ。
私も写真を撮ろう。
徳島に来るのは初めてちょっとはしゃいだ気分です
ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
こっちですか?出口。
徳島市のシンボル…
まるで町を見守っているようですね
さてなぜこの季節に徳島へ来たのかというと江戸時代から続く春の行事があると聞いたからなんです
ぶらぶら歩いて探してみましょう
眉山が目の前。
おじゃこがいっぱい。
こんにちは。
(店員)こんにちは。
いろんなちりめんがありますね。
(店員)はい。
へぇ〜「新物」。
これおいしそうですねあっ「おいしいです」って書いてある。
いいですか?
(店員)はいどうぞ。
試食してみよう。
あ〜。
うん。
おいしい。
これはどうやって食べるんですか?えっこのまま食べるの?えっおダシじゃなくて?
(店員)おダシじゃない。
ハハハ…。
ダシを取るんじゃなくてこのまま食べるの?ダシを取るんはあっちの…。
わ〜。
これは…。
「かえり」って…。
あ〜「かえり」って…。
ふ〜ん。
ダシじゃこな。
そうです。
なぁ!もういやいや…。
急に後ろに行かないで急に後ろに行かないで。
ほんでもうあなたは。
アハハハ…。
ありがとうございます。
景子さんやな。
そうです。
あらあら…。
ん?ちょっと楽しそうだから来てみた。
ホンマ。
うん。
ハハっこんにちは寒いですね。
天気いいのにハハハありがとうございます。
ハハハさよなら。
わ〜。
あら?えっ何?何これ。
えっ?
見慣れないお道具ですね
あっこんにちは竹下と申します。
市川でございますいらっしゃいませ。
あ〜!かわいらしい。
私これ初めて見るんですけど。
あっホントだ。
こういうのとか。
あら〜。
それでこんな小っちゃいんです。
中にはキレイな小箱
実はこれが春の行事に欠かせないものなんですって
何だと思います?
とっても小さな重箱
ひな人形のお道具でしょうか?
この小ささが何ともいえず愛らしいですね。
そうですよね。
へぇ〜。
そして何かきちんとこうこの中にこう収まるんですね。
はい。
そこが見事ですね。
はぁ〜遊山箱。
はい。
へぇ〜。
遊山する時のお弁当箱だから遊山箱と。
遊山はひな祭りの時期に行われる風習
子供達だけで弁当を持って野山で遊ぶんですって
これは古いもの?そうですねそれはお借りしているものですけど。
新幹線ですね。
前の東京オリンピックの時ですね。
あっ50年以上前だ。
そうです。
かわいらしいでしょ?時代感じますでしょ?ホント。
遊山箱の歴史は古く江戸時代から作られていたそうです
しかし昭和40年代には下火になりあまり見られなくなりました
そこで市川さんが一念発起
知り合いの職人に頼んで復刻したんだそうです
アハハハそうですか。
そうですかへぇ〜。
はい。
ステキです。
あんまりかわいくて欲しくなっちゃいました
私が選んだのはこちらです
それにしてもこんなに凝った遊山箱どうして徳島にだけ広まったんでしょう?
作っている職人さんを訪ねます
「住吉島川」。
工場がある地区は橋を渡った所にあります
こんにちは。
こんにちは。
竹下と申します。
あっ江渕さん?
(江渕さん)あっ私です。
あ〜江渕さんどうも!こんにちはお世話になります。
あの市川さんから伺って。
ありがとうございます。
江渕さんは伝統の技で遊山箱作りに取り組んでいます
よろしくお願いします。
よろしくどうぞ。
遊山箱は一つ一つ職人の手作り
釘を一切使わず組み上げる指物なんです
ホントに手が込んでるんですね
大工島?なぜかっていったら船大工さん徳島の…。
その中で廃材とか…船なんで大きいわねだから…。
へぇ〜。
江渕さんはもともと鏡台を作る職人です
大工島の船大工達は明治に入ると家具などを作るようになりました
特に鏡台は有名で圧倒的シェアを誇ったそうです
今ではちょっと懐かしい家具ですね
あ〜はいはい。
こういうのも覚えてます。
これ覚えてますか?私がよく見たのはやっぱりこういうのだった。
小さい頃ね。
うん。
懐かしい。
懐かしいでしょ?
脈々と受け継がれた職人の技がこの小さな遊山箱に生きているんですね
かつて大工島と呼ばれていたこの辺り
当時をしのばせるすごいものが残っていると聞きました
あっこちらでしょうか。
お〜回った!うわ〜。
船が車に載っています
これは今から200年以上前に作られたという…
江戸時代の船大工が腕によりをかけて作り上げた作品です
浮きますか。
ええ。
だから本当の船がだんじりになっているということですよね。
(近藤さん)そういうことはい。
へぇ〜。
阿波水軍の船大工達の高度な技術が凝縮されています
町の人達は職人の誇りを忘れず毎年10月の祭りにはこの船だんじりを美しく飾り大工島を練り歩くのだそうです
さぁ遊山箱を提げて遊山に出掛けましょう!
あら。
まずその前に…
いい感じのちょうちんが。
じゃあ行ってみますね。
「に志もと」さん。
実はこちらのお店で料理を詰めてもらえるんです
私ら子供の頃すごい楽しみにしてました。
実際にこれ持って遊びに…?持って行きました。
うわ〜!特別感?う〜ん!それが遊山箱ですね。
わぁ〜生麩も春らしい。
遊山箱のお弁当
中身は各家庭で少しずつ違うそうですが基本の組み合わせがあります
1段目は巻き寿司2段目は煮しめ
そして3段目はういろうなどの甘味
小さな箱に母親の愛情をぎっしり詰め込むんですね
準備完了
さてどこへ行こうかな
こんにちは!
さぁ遊山に出発!
船長の新居です。
お待たせしました。
え〜どんな所かと思ったら。
ここが船着き場。
町の中の川を巡り吉野川を越えて人形浄瑠璃を見に行くというのが私の遊山計画
ちゃんと船が出ているんです
当たってますフフフ…!船でね。
さよなら〜。
徳島市は水の都でもあったんですね
さよなら〜。
さぁ吉野川へ出ます!
もう海ですね海。
この吉野川が運ぶ肥沃な土が江戸時代から徳島を藍染めの藍の名産地にし莫大な富をもたらしたんです
さよなら。
さようなら〜!
およそ30分の船旅
水の上から見る徳島もいいものですね
何だかいい感じ。
船を下りればすぐそこが今日の目的地
浄瑠璃『傾城阿波の鳴門』のモデル板東十郎兵衛の屋敷跡です
ここでは毎日人形浄瑠璃が上演されているんですよ
藍による経済の発展は徳島を日本屈指の芸どころに育てました
特に人形浄瑠璃は庶民の娯楽として広く愛されて来たんです
(拍子木を打つ音)東西東西!
幕が開いてびっくり
演じるのは高校生です
さすがは芸どころですね
盗まれた主君の刀を追って阿波徳島を離れ盗賊に身をやつして暮らす十郎兵衛とお弓の夫婦
何年もの月日が流れたある日巡礼の少女が門口に立ちます
身の上話を聞くうちお弓はそれが国に残して来たわが娘ではないかと思い始めます
あ〜い国は阿波の徳島でござります。
何じゃ徳島。
さってもそれはまぁ懐かしい。
してその親達の名は何というぞいのぉ。
あ〜いととさん名阿波の十郎兵衛かかさん名お弓と申します。
…と聞いてびっくり。
10歳代とは思えない芸達者ぶり
人形浄瑠璃好きとしては頼もしい限りです
徳島ではなんと小学校にも人形浄瑠璃のクラブがあるそうでその層の厚さに驚かされます
卒業後は人形座に入って活動を続ける人もいるそうです
(拍手)あっありがとうアハハハかわいい。
かわいいんですよね私大好きなんですれど…。
そうなんですか。
はいこの文楽人形浄瑠璃ね。
何が魅力で…始めた?そうですねやっぱりこう…やっぱり…この人形が人の動きになるのが魅力的で。
人間を超える時があるものね。
(加賀見さん)はい。
(杉君)はい。
将来はどんなふうに考えてますか?人形遣いさん?はい。
あ〜。
この際だからいっぱい宣伝してください。
(加賀見さん)えっ?どうぞホホホ…。
どうぞ…どうぞどうぞ。
えっどうぞ。
言うとけ。
いや俺アカンけん。
え〜。
アハハハ…。
さぁお楽しみのお弁当タイム
もうこうやって見ているだけでもどれからいただいていいか迷いますね。
じゃあちょっと…。
うん。
幸せな遊山でございます。
おいしい。
春の遊山お薦めです!
実は徳島にはおいしい伝統がもう一つ
ちょっと珍しいお菓子があるらしいんです
さてどんなものなんでしょう
えっ!?
何だかめでたい名前
「花嫁菓子」。
これはお土産として売ってるんですか?あっはいそうです。
あ〜。
どうして花嫁菓子?へぇ〜。
昔…。
あっそうなんですか。
はい。
昔から結婚式に欠かせないお菓子なんですね
軽いですものすごく。
薄く…お砂糖がまぶしてあるのね。
懐かしい味。
さてこの特別なお菓子
どうやって作っているんでしょう
あっ!こんなとこ。
あっここですね。
こちらでは親子三代で花嫁菓子を作っているそうです
竹下と申しますが…いいですか?お邪魔させていただいて。
(浅井さん)はいどうぞ。
うわっお仕事中ですね。
失礼します。
これは何で出来ているんですか?
(浅井さん)これは…。
もち米ですか。
(浅井さん)それでまたこう…。
あ〜それをこうのして…。
はいそうです。
それで…。
これがどうしてあの円いお菓子になるのかというと?
熱い鉄板に挟んで独特のリズムでプレス
あ〜!もち米の生地がプク〜っと膨れて来ます
円くなりましたね〜
毎日4000枚も焼くそうです
焼き上がったら水で溶いた砂糖を両面に塗ります
はけを使ったこの道具面白いですね
三代目の裕太さんはまだ修業の身
お父様からこう指導を受けたりとかするわけですか?いや…直接あんまり「何何こうせぇ」とはあんまり言われたことがない。
あ〜ら〜そうですか。
(浅井さん)ヘヘっ。
裕太さんこの日はいつにも増して気合が入っていました
午後から親友の結婚式があるのです
大切な人の門出を祝う花嫁菓子はもちろん自分の手で焼いて届けます
じゃあいってきま〜す。
ありがとうございました。
連れて行ってもらうことにしました
今日の新郎が裕太さんの友達?
(浅井さん)はい仲間といいますか…。
いつから…?僕は小学校の時からですね。
へぇ〜。
4年の時からですね。
そうですか。
花嫁菓子使ってくれるっていうのがまたすごくうれしいことですね。
そうですね。
張り合いがありますね。
はいフフフ。
裕太さんにとっても晴れ舞台
ドキドキして来ました
新郎新婦の晴れ姿やっぱりいいですね
こっちまでうれしくなって来ます
フ〜!おめでとうございます。
どうもおめでとうございます。
(倫子さん)ありがとうございます。
(拍手)
こんな特別な日を陰で支えるのが裕太さんが受け継いで行く仕事なんですね
花嫁菓子の起源は祝いにもちを配る習わし
それがこの地域で独自に変化したと考えられています
かつてはご近所への挨拶回りで配るのが一般的でしたが最近の若者は引き出物として渡すことが多いそうです
おめでとうございました。
ありがとうございます。
私達も何か胸がじんとしました。
どうですか?皆さんに差し上げた時はどんなふうに今日思われました。
(倫子さん)まさかね私がこうお渡しできる日が来る…とは思ってなかったので。
あ〜。
はいよかったです。
ホント?そうですか。
おいしいです。
(行本さん)おいしいフフフ…。
ホントにうれしい。
(笑い)ありがとうございます。
ウフフフ…。
私にとって初めての徳島
古いものを当たり前のようにしっかりと守り伝える人達に出会いました
今度は夏に阿波おどり見に来ようかな
2015/03/08(日) 07:00〜07:30
読売テレビ1
遠くへ行きたい 竹下景子「阿波で優雅に春の遊山」徳島県徳島市[解][字]

女優の竹下景子が徳島県を旅する。三月の節句に使う可愛らしいお弁当箱「遊山箱」を持って、地元高校生が行う浄瑠璃を鑑賞。友人の結婚式に花嫁菓子を届ける仕事に同行する

詳細情報
出演者
【旅人】
竹下景子
番組内容
女優の竹下景子が徳島県を旅する。
徳島の子どもたちが三月の節句に使う可愛らしい重箱「遊山箱」を購入。割烹料理屋で料理を詰めてもらう。
毎日、人形浄瑠璃を上演する「阿波十郎兵衛屋敷」で地元高校生が行う浄瑠璃を鑑賞し、幕間に遊山箱を広げる。
結婚式の引き出物として配られる「花嫁菓子」の製菓所を訪ね、友人の結婚式に花嫁菓子を届けるという三代目に同行。感動的な挙式に思わず涙を流す。
番組ホームページ
http://www.to−ku.com
取材地
徳島県

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
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