これ今日これが。
(光浦)素晴らしい。
次回はちょっと過酷な漁ロケ
(具志堅)ああ疲れた。
獲れたて漁師メシを堪能
美味しい!Hello!ハロー!グーテンタークGutenTagグーテンタークGutenTag
今夜のビフォーアフターは特別編!
最初に匠が検証に向かったのは日本から太平洋を渡って9000km
アメリカの西海岸・カリフォルニア州ロサンゼルス
ニューヨークに次ぐ全米第2の大都市にある問題を抱えたお宅がありました
この家が抱える問題それは…
気候が温暖な西海岸に位置するロサンゼルスは映画の都・ハリウッドなどの観光地や多くのセレブが暮らすビバリーヒルズなどで有名な街
そんなロサンゼルスに住む家族からの依頼を受けあの男が再び海を渡りました
(スタッフ)おはようございますお疲れさまですあぁこんにちはどうもご無沙汰です
去年番組初の海外物件築153年のパリのアパートを大改造
まるで廃虚のようだった5人家族には窮屈な55平米の部屋を機能的な仕掛けを随所に施すことで快適な住居へと一新
育ち盛りの3兄弟が一緒に寝起きする子供部屋には9畳足らずの限られた空間を最大限に生かす匠特製の可動式のユニット家具が
兄弟それぞれの好みや成長に合わせて自由に配置を変えられます
遠く離れた異国の地で暮らす日本人の奥さんのために夫婦の寝室は畳ベッドや障子など落ち着いた和の趣に
奥さんや子どもたちが一番喜んだのは肩まで湯船につかれる和式のお風呂
いすに座ってゆっくり体も洗えます
わぁ〜!
日本人ならではのこまやかな配慮に子どもたちだけでなくフランス人のご主人も大感激
初の海外リフォームを無事成功させました
実は30年前に
(スタッフ)ロサンゼルスで結婚式やったんですか?えっ?それ以来?
(坂田)それ以来
(スタッフ)じゃあゆかりがある所で…その結婚式を挙げた教会もね今回ちょっと行ってみたいなと思ってるんですけどもね今回1人ですけどね
その前に依頼者が待つロサンゼルスの隣町・パサデナヘ
オシャレな店が建ち並ぶエリアに依頼者が働くおすし屋さんがあります
(スタッフ)こちらですかねあぁここですか「SushiBar」あっほんとここですよねSushiRoku
一見おすし屋さんとは思えないような洋風のレンガ造りの店構え
早速店内へ
こんにちはじゃあ失礼します
(スタッフ)あっすごいですねお店の雰囲気が
バーカウンターまである店内は大きな岩を並べて間仕切り代わりにした和モダンな内装
職人技を間近で楽しめると人気のカウンターは日本と変わらぬ本格的な造り
こんにちはすいませんお忙しいとこ野々村さんはおいででしょうか?はい少々お待ちください
(坂田)はいすいませんお願いします「ののちゃん」ですか…
(坂田)野々村さん…はい野々村ですけども
(坂田)日本から来ました坂田でございますあっ匠ですよね?はじめましてどうもはじめましてほんとに日本からいらして頂けたんですか?たった今着きましたありがとうございます
野々村さんが日本からロサンゼルスに渡ったのは22年前
こちらに来てから和食の料理人として働き始め今はアメリカで「スシマン」と呼ばれるすし職人
ハリウッドセレブたちにおすしをふるまっています
まさかほんとに来て頂けると思ってなかったので
野々村さんが家族と共に暮らしているのはロサンゼルスの歴史ある日本人街リトル・トーキョー
ここは30年前に日本企業によって建てられた5階建ての集合住宅
エントランスの前にリトル・トーキョーの街づくりに貢献した日系人をたたえる記念碑が建てられています
20年も前からここで暮らす野々村さん
はいどうぞお邪魔します
(聰一郎さん)まずじゃあ1階からいきましょうかどうぞおぉ〜ちゃんと日本庭園が…コイまで泳いでる
(スタッフ)すごいですね
(坂田)これ皆さんの共用の…日本でもこんなとこあんまり最近ないんじゃないですか
そして野々村さん一家が暮らす部屋へ
恥ずかしいんですけれども是非見て頂いてよろしくお願いしますじゃあどうぞお邪魔します
(坂田)このままでいいんですかねこんにちはどうもはじめましてどうぞよろしくお願い致します
(聰一郎さん)千晶になります坂田ですよろしくお願いします
(聰一郎さん)匠すいませんアメリカは玄関がありませんで靴を脱ぐのはこのエリアで靴を脱いで頂いてここはいいんですか?そこはもうしょうがないんで
(聰一郎さん)ちなみに…例えば水道が壊れたっていうと水道屋さん来ますよね
(聰一郎さん)靴を脱いで頂いてすいません
日本情緒たっぷりの中庭と打って変わり室内は完全なアメリカンスタイル
50ほどしかない1LDKに親子4人暮らし
入居した当初は夫婦2人の生活でしたが現地で2人の子どもが誕生
日系2世となる長男・龍一郎くんは小学4年生
次男・虎太郎くんは2年生
やんちゃ盛りの2人の遊び場はテレビの前に空いた僅かなスペース
ちなみにここの位置っていうのは私のベッドルームなんですここで布団をひかれて寝られてるんですか?
(千晶さん)布団じゃないですよね匠キャンプとか行かれます?
(坂田)昔…これキャンプのシュラフですよ要はこれを子どもたちがここへひいてくれてそれで僕はこれで寝るんです
(スタッフ)これで…寝てるんですかそうです
寝室として使える個室は8畳の部屋がたった一間あるだけ
しかしそこも押入れやクローゼットがないせいで衣装ケースなどに場所を取られ布団をしまう所さえありません
夜はお母さんと子どもたち3人分の布団を敷くのが精一杯
そのためお父さんが寝るのはリビングのテレビの前
布団の置き場がないので寝床は息子が出しておいてくれる寝袋
仕事柄家族が寝静まったあとに帰ってくるお父さん
物音を立てないように気を遣いながら座布団を枕にして寝袋にくるまって眠る生活がもう何年も続いています
家族4人が寝る場所にも困っている野々村家ですがその一方でキッチンは広々としたアメリカンサイズ
こっちが台所?こっちが台所です僕ら日本人で難点は特に彼女は背が低いのに…高いですねこれは確かに日本だとこれぐらいですもんねだから切りものが多いと肩凝っちゃうんですよ
(千晶さん)必ずスリッパを履いて1cmでも高くしてから…
(坂田)それでもちょっとまだ高いわ
(千晶さん)これにまな板とか置いたらもっと高くなりますんで
身長148cmの小柄な奥さん
高い作業台が使いにくいばかりかつり戸棚の物の出し入れにも困っていました
さらにアメリカ式の家で不便を感じているのが洗面台とトイレ・バスタブが1つになった水回り
お手洗い1人使いだすと「早く早く」って
(スタッフ)お風呂入ったりもしてるんですか?
(聰一郎さん)これ見て頂けたら分かるように湯船ためてなんか入れません
(坂田)湯船にはためない?
(聰一郎さん)シャワーだけですね
(スタッフ)結構いろいろ問題は…えっ?ここじゃないんですか?ここじゃないんですよすいません一生懸命今見たんですけど今はこういう状況なんで
(聰一郎さん)そちらのほうを見て頂きたいんです
買ってから1年半もたつというのにいまだに住むことができないという家
どういう理由があるのかその問題の家に案内してもらうことに
その時ちょうど学校から帰ってきた兄弟と合流
僕の名前龍一郎です龍一郎よろしくお願いします僕の名前は虎太郎ですよろしくお願いします
(坂田)虎太郎よろしくねありがとう君もいい…いいヤツだな君もね
今住んでいるマンションから車で30分ほど走ったロス郊外
ビルやマンションが建ち並ぶダウンタウンとは違い自然豊かなエリア
緑の丘の斜面に西海岸風の戸建ての家が建ち並ぶ静かな住宅地
野々村さんが買った新居はその丘の頂上にあります
右手にあるこれがそうですこちら
こちらが1年半前に買ったまま移り住めないでいる家
丘の上の閑静な住宅地に建つ一戸建て
家探しを始めて7年100軒以上見て回りようやく巡り会えた夢のマイホーム
(スタッフ)坂田さんどうですか?
(スタッフ)これちょうど山の頂上になるんですか家のほうご紹介します
(聰一郎さん)不思議なことに
(坂田)南側から入るんですね
(聰一郎さん)こっからこう上がっていきまして道から見るよりもかなり急斜面なんです全然違いますね
敷地の奥行きは道路からなんと50m
高低差はおよそ20mもあります
360坪もの広大な敷地には車2台が入るガレージとその周囲を囲むようにして広々としたテラスも
丘の頂上に建てられた母屋は急な傾斜地を利用して地下室が設けられており裏から見ると2階建てになっていました
(坂田)楽しそうですねだけど
(スタッフ)アライグマ来るんですか?アライグマが来ますこの辺足跡…
(千晶さん)たぶん足跡が…この辺から全部アライグマ…
(スタッフ)あとどういうのが?
(坂田)コヨーテまで来るんですかコヨーテがいます
そんな豊かな自然に囲まれた環境で子どもたちを伸び伸び育てたい
そう考えたお父さんは築88年を経た古い家を買ってすぐにプロ仕様の大工道具をそろえ仕事が休みの日には必ずここに来て日曜大工に励んできました
これ手作り?へぇ〜
(千晶さん)私がスウィンギングチェアーがいいって言ったら私が思ったのと全然違うデザインで
(スタッフ)これ作れるって大したもんですよね
(坂田)大したもんですよ全部手作りでしょ?これも?
(千晶さん)はい
(坂田)これ子供さんのために?
(スタッフ)ご主人作ったんですか?
(聰一郎さん)そうです
なんと息子たちが楽しく遊び回れるようにと庭に生えていたクヌギの木を利用して立派なツリーハウスまで作っていたお父さん
その腕前は玄人はだし
見栄えはもちろん危なくないようしっかり頑丈に作りました
(千晶さん)そういう子に育ってほしいと思って前もってやるんですけど
(スタッフ)どう?ここのツリーハウスお父さん作ったの
(坂田)イェ〜イ!いいですねだけど
お父さんが作ったのはそれだけじゃありません
隣に立つ大きなオークの木にも子どもたちの遊び場が…
(坂田)これ木に登って無理やりに
(スタッフ)日本庭園風に作った…
(聰一郎さん)カリフォルニア風
(聰一郎さん)そうですよ削って
もともととても庭とは呼べない崖のようだった急斜面の荒れ地に1人でコツコツと手を入れてきたお父さん
こうして子どもたちも喜ぶ庭ができつつあるにもかかわらずいまだに窮屈なマンション暮らしを続ける野々村さん一家
念願の広い庭付きのマイホーム買って1年半もたつのにずっと移り住むことができないその訳とは?
(スタッフ)じゃあいよいよ家の中にはいじゃあいきましょうはい失礼しますフフッ…
(一同笑い)なんじゃこれは…冗談じゃないよ
匠を愕然とさせたのは庭の雰囲気や家の外観とあまりにもかけ離れたほとんど廃墟同然の室内
天井は剥がされて屋根裏が丸見え壁も荒々しく剥ぎ取られていました
広さは1階と地階と合わせると今暮らしているマンションのおよそ2倍半
夢のマイホームのはずがなぜこんなことに?
主人が中がどうなってるのかっていうのでこれは…
(スタッフ)これ自分でやったんですか
(千晶さん)自分で剥がしたんです
最初にこの家を買った時には少しきれいにすればそのまま暮らせる状態でしたがお父さんがみずから壊してしまったのです
せっかく買ったマイホーム
家族が暮らしやすい家にするため自分でリフォームしようとしたお父さん
床もフローリングに替えようと台所のタイルまで剥がしていました
(聰一郎さん)やろうと思ってたんです
素人には手に負えない部分
お父さんが途中でリフォームを断念せざるをえなくなったのは家の広さや老朽化によるものではなく家自体の構造の問題が原因でした
(聰一郎さん)ほんとは直接木打ち込んじゃいけないんですよねコンクリでサポート上あげてからやらなきゃいけないんですが構造自体が危ないですねこの柱ポンとやれば…
(聰一郎さん)落ちますよねバサッと落ちてきますもんね危ないですよ
東側に張り出した1階部分を支える構造は見るからに頼りない脆弱なもの
根元がちゃんと固定もされず雨よけのカバーもないせいで腐食が進んだ木製の柱
しかも土台とつないだ金具のクギが抜け落ちいつ外れてもおかしくない状態
これなんかこういう状態ですから中の何ですか?これが見えるんですよ日本じゃ考えられないでしょ?
(坂田)これは断熱材
(スタッフ)買った時にこの状態?
(聰一郎さん)もちろん中住んでましたから前の人は
(スタッフ)あっこの状態で住んでた…
構造に大きな問題を抱えていた野々村家
実はもともとは平屋の建物だったのですが前のオーナーが賃貸用にと地下に部屋を増築
1階も東側に突き出すような形でお隣との敷地の境界ギリギリまで広げました
その際地下の明かり取りにと壁を壊して窓を設けようとしたのですが工事を半分残したまま壁を閉じることもせずに途中で家を売りに出してしまったのです
見晴らしのいい広いウッドデッキの下に増築した地階には庭に面した大きな窓のあるカーペット敷きの11畳の部屋があり奥には広々としたタイル敷きのダイニングキッチンが作られていました
さらにその奥には1階の床下の地面を掘って洗面所やトイレなどの水回りが作られていましたが結局完成には至らずシャワーブースなど工事途中のままで放置されていました
そしてこのバスルームの脇に…
(スタッフ)ここは何ですか?何か入り口ありますねなるほど
(スタッフ)あぁもう土が完全に
(聰一郎さん)そのまま見えますこういう状態で
(坂田)深い床下ですね
(聰一郎さん)1階の床になります
(スタッフ)これは坂田さんどうなんですか?ちょっと…
丘の斜面に建つ野々村家
地階の水回りを広げようと1階の床下の岩盤を削ったことで家の土台を支える大事な束石が崖っぷちギリギリに
うん落ちると思いますよこれはこれ普通の
傾斜地に建つ家で行われていた無謀な増築の影響は地盤にも及んでいました
なんと盛り土して造成した敷地の土留めの擁壁に深く大きな亀裂が走りかたいコンクリートの壁が真っ二つに裂けていたのです
(スタッフ)あぁ〜結構入ってますね
(スタッフ)ここのひび割れはこの地盤のやっぱり…恐らくそうでしょうね土がずれてきてるんでしょうねだからここで開いてきてると思いますね
もし大きな地震が来て擁壁が崩れれば倒壊を免れない危険な状況
このまま家の中をきれいにリフォームしたところで安心して暮らすことなどできません
もはやお父さん1人ではどうにもならない問題を抱え買ってから1年半も家族が住めないままの野々村家
「京町家の粋人」坂田の挑戦が始まります!
(所)高橋さん・石井さんこんばんは
(2人)こんばんはロサンゼルスなんですよ地元ですよね?そうですね懐かしかったですね僕んちも傾斜だったんですよ傾斜ってすごい難しくてゆがみが出てきたりとかするからかなり大変な工事になりそうですねこれ土台からやらなきゃダメじゃないですか外はお父さんがアスレチックみたいにすごく楽しい庭にしてくれてるのにここある意味ホラーハウスですよねそうですねこのお父さんが意外とできる人じゃないですかだからあとあと「これは俺が全部やるんだ」「この物件でいいんだよ」って言ったもののふたを開けたら「いや土台はできないなぁ」とでもご主人1つ言えるのはもう手ぇ出さないでほしいですねそうですね匠に任せてちょっとこういうことになってるんですけどね開けても何にもないからもうどうしようもないですもんねこの状況見てもね
(江口)今回ご依頼がありましたのはアメリカはロサンゼルスにある野々村家もともと青山学院大学のヨット部に在籍していたご主人が当時親善試合でロスを訪れた時に気に入り大学の卒業を待たずにロスに渡って住み始めたのが22年前その4年後語学留学のためにロスに来ていた奥さんと知り合い現地で結婚龍一郎くんと虎太郎くん兄弟が2人とも小学生になり新婚当時に買ったマンションが手狭になったので郊外に築88年の一軒家を買ったのですがこれがいわくつきの物件でした前のオーナーが違法な増築や無理なリフォームをしていたせいで構造的な問題が明らかになり1年半もの間ずっと移り住むことができずにいるのです危険な家を安全に暮らせるようにしたうえでアメリカで生まれ育った子どもたちのためにアメリカにいながら日本の良さを体感できる家にしたいそんな野々村さん夫婦の期待に応えるためにロスに渡ったリフォームの匠は昨年番組初の海外リフォームでパリの築153年のアパートを大改造した「京町家の粋人」坂田基禎さんリフォーム費用は20万ドル日本円でおよそ2400万円ですがそれで収まるかどうかは今後の状況次第ですなるほどあそこに亀裂が入ってるじゃないですかあそこ鉄骨20mぐらい打ち込みますかね?あとはもうほんとにあの石垣をもっときれいにしっかり積んでお城のような状態にしてしまうそうですよねやめようかってことないんですか?匠はやめたいと思いますよたぶんこの予算でしかもアメリカでやるわけじゃないですか大変ですよねこれね
(千晶さん)ハイアンジェラ
(スタッフ)あっこんにちは
アメリカ西海岸最大の都市・ロサンゼルス
1年半前ロスの郊外にある丘の上の住宅地に敷地が360坪もある夢のマイホームを手に入れた野々村家
しかし急な斜面に建つその家に重大な問題が次々と発覚
原因は以前のオーナーがもともと平屋だった家に行った無謀な増築
匠が肝を冷やしたのは地下に部屋を作ろうとして無理矢理削られていた床下の岩盤
このままではもし大きな地震が来ると土台を支える束石ごと家が崩れ落ちてしまいます
得意の大工仕事で家族が住みやすい家にしようとリフォームを始めたお父さんもこれにはお手上げ
解体途中のまま1年半もの月日が流れてしまいました
検証を終えて地盤や構造の問題を把握した匠
とそこへ…
(千晶さん)ハイアンジェラ
(スタッフ)あっこんにちはこんにちはどう?元気?ナイストゥーミーチューはじめまして
(スタッフ)どなたですか?
(千晶さん)アンジェラさんです
坂田が来るのに合わせて現場を訪ねてきたのは現地の建築家アンジェラ・リヴェレットさん
ロサンゼルスの風土や建築に関する規則を知りつくしこれまで数百軒の住宅建築に携わってきた彼女は十人十色のオーナーたちの要望に応えありとあらゆるスタイルの家をリフォームしてきました
キッチン家電を収納と一体にして美しくデザインした広いアイランドキッチン
プール付きの庭とひと続きになった開放的な半屋外のリビング
このハリウッドセレブの豪邸も築90年の廃虚同然だった家を彼女がリフォームしたもの
自力でリフォームすることを諦めざるをえなかった野々村さんもアンジェラさんに相談に乗ってもらっていたのです
できれば
(聰一郎さん)…Tatami?
(アンジェラ)そう畳
(坂田)今の家にはないですもんね
(聰一郎さん)ないです
(アンジェラ)あとアメリカにはポケットドアっていうのがほとんどないです
(アンジェラ)そうアメリカにはないの
(千晶さん)日本の方がいい?
(千晶さん)日本のお風呂好き?
(千晶さん)温泉がいいの!
(スタッフ)一緒にやっていくっていうちょっと今までないと…でもまぁ大丈夫だと思いますよありがとうありがとう来てくれて助かったわ
こうして日米の匠がタッグを組む番組初の試みがスタートすることに
そこで坂田はお互いの意思の疎通を図ろうとアンジェラさんとある場所へ…
現地の建築家・アンジェラさんと一緒にある場所へと向かう坂田
やって来たのは最近人気だというロス郊外の高級住宅地
匠のお目当ての場所に到着しました
(スタッフ)このお宅で?そうですこのお宅ですよねかなり大っきい家…めちゃくちゃでかいじゃない…
(アンジェラ)大きいわねちょっと行ってみましょう是非なることを…おっすごい!全く和風の造りですよね
(坂田)この造りも京都なんかでよく見ますよこういうデザイン
(アンジェラ)すてきねHelloハロー
迎えてくれたのは日本が大好きだというアメリカ人のギャリーさん夫婦
(英語)センキューベリーマッチお〜すごい…これはすごいすごいですよ
風格ある玄関扉は日本の古い蔵戸
もともと引き戸だったものを開き戸に変えました
29年前に買った典型的なアメリカンハウスを日本の古民家風にリフォーム
そこには熟練の匠も目を見張る数々の知恵と工夫が
ロサンゼルス郊外の高台にある高級住宅地でひときわ目を引く大きな平屋の邸宅
そこはアメリカとは思えない数寄屋造りの門と石灯籠が並ぶ純和風なたたずまい
日本建築の知識のない現地の建築家・アンジェラさんを連れて坂田が訪ねたのは親日家のギャリーさんのお宅
シャンデリアと障子が違和感なくマッチするダイニングルーム
古い日本画や調度品・箪笥などがセンスよく飾られています
中には日本ではめったにお目にかかれないこんなものも
・これもすごいですね・
33年前に日本を旅行したのをきっかけに和の文化に魅了され退職後に骨董商を始めたというギャリーさん
(スタッフ)これはキッチンですね?そうですどうぞこれもこういう梁が…
(アンジェラ)ほんとにすばらしい
ただ日本の骨董品を飾っておくだけでは飽き足らず6年前ギャリーさんみずからがアイデアを出して和の素材とデザインにとことんこだわり抜いたキッチンヘと大改造
そのそこかしこに日本人が決して思いつかないようなユニークな発想がちりばめられていました
(ギャリーさん)これは「馬掛け」というものです20年前から持っていたものなんです・「馬掛け」馬に掛けるやつですねこれ・
(スタッフ)坂田さんどうですか?こういうのを飾るっていうのは
(スタッフ)ましてやちょっとライトアップして
(坂田)間接照明が入っててねすごいですね
(ギャリーさん)だからこういう形にデザインしたんですもちろんこれは食洗機です
(ギャリーさん)熱いですよ洗い終わったばかりだからすごいですね
(聰一郎さん)薬箱みたいですねわぁ〜こうなってるんだ
(ギャリーさん)まな板ですすごいですねすごいアイデアですねこっちもちょっと見せて頂きます
(ギャリーさん)どうぞ
(スタッフ)ワインセラー・すごい・これ欲しいわすごいなへぇ〜
さらにキッチンの隅に置かれたこのたんす
実はこれ…
あぁ〜なるほどすごいすごいこれはすごいわこっちも・ワ〜オすごいなアメリカですねびっくりしましたこれ
(スタッフ)見たことない?見たことないですね徹底してますねすごいですね和風のお宅にねしたいということありましたけども…びっくりしました
京都が地元の和風建築に精通した坂田も驚く斬新な発想
それはキッチンだけに限ったことではありません
ロスで日本の骨董商を営むギャリーさんのお宅
そこには日本人には思いつかないような和のアイデアがちりばめられていました
確かな目利きで選別し家中に飾られた日本のアンティーク
家全体がまるでギャラリーのよう
これは日本の箱階段ですよねこれもアンティークですよねこれ日本の屏風ですよね屏風をちょっとこう壁に掛けられて
(坂田)こういうアンティークをねちょっと散らかってますけど
(坂田)すごいですねこれねぇ
(アンジェラ)わぁ〜すごくきれい
一同が思わず息をのんだのはベッドの枕元にしつらえられた見事なヘッドボード
これはほかのアンティーク家具と調和するようギャリーさんがデザインして新たに作ったオリジナル
すごい
(スタッフ)アンジェラどうですか?このベッドルーム…
(スタッフ)これトイレですか失礼しますうわ〜すごいこれはすごいですね
トイレもキッチン同様和風にフルリフォームしたギャリーさん自慢の空間
(坂田)すごいアイデアですね白木の内装で…すごいわ
そしてギャリーさんがみずから作ったというバスルームは日本の温泉宿の岩風呂をイメージ
(スタッフ)銭湯ぐらいの…ほんと…あっこういうちょっとした
(スタッフ)野々村さんこれ日本風のお風呂欲しいってことだったんでうわっほんとだ露天風呂
(坂田)いいですよねこんなにね外が見えてね自然と一体になったねお風呂じゃ外へ…
ギャリーさんのこだわりは裏庭にも
元はロスの高級住宅らしいプール付きの庭
それを風情ある日本庭園にリフォーム
自然石を組んで滝を作りプールを池に見立てました
造り方としても遠くのね景色借景っていうんですけれどもあまり高くしないでね遠くの山を見せたりとか借景という技法を使ってますからほんとに日本的な造り方ですね綺麗だし静かだしあなたたちが見たかどうか分からないですが鹿もいるんですたまにほんとに?
(ギャリーさん)熊だよ・熊がここで泳いでるそうです・・熊までが来るとは…・
(スタッフ)どうです?野々村さんひととおりご覧になられて今まではこれぐらいしかできないんじゃないかと思ったらこれぐらいこれ可能性あるなっていう
(一同笑い)
ロサンゼルスで始まる日米の匠のコラボレーション
果たしてどんな和風の家に生まれ変わるのでしょうか
次に匠が検証に向かったのはヨーロッパ随一の経済大国・ドイツ
そのドイツのちょうど中央に位置するヘッセン州の町
ドイツ連邦共和国ヘッセン州カッセル
緑豊かな文化と芸術の町にある問題を抱えたお宅がありました
この家が抱える問題それは…
ヘッセン州第3の都市・カッセルは人口およそ20万人
博物館や美術館が多い歴史ある文化都市
グリム童話のグリム兄弟が暮らした町でそのゆかりの地を結ぶドイツメルヘン街道の中心地としても有名
一番の名所はおととし世界遺産に登録されたヴィルヘルムスヘーエ公園
全長12kmもの水路を流れ落ちた水が自然の圧力によって50mも吹き上がる水の芸術は圧巻です
そんなカッセルの町を目指し日本から空路12時間
フランクフルト空港に降り立ったのはガーデンリフォームの匠・金井良一とその愛弟子・ユージさん
(スタッフ)おはようございますおはようございます着きましたドイツに
(スタッフ)金井さんドイツですけどヨーロッパですよね
(スタッフ)ユージくんもはいありがとうございます
(スタッフ)強力助っ人ですそうです見てくださいいやこの格好で来たというかさっきいざここに降り立つとちょっと恥ずかしいですねちょっと恥ずかしいですけどでも仕事しに来てますから
もうすっかりおなじみの名コンビ
チーム金井としてこれまで4軒の庭をリフォーム
職人経験のあるユージさんは力仕事から細かい技術のいる作業まで金井の右腕として大活躍
「廃材のスタイリスト」金井は独創的なアイデアが持ち味
以前雨漏りしていた工場の屋上にかつてあった日本庭園を再現
本物の重い石の代わりに古いビールケースなどを利用して庭石や灯籠まで作りました
(スタッフ)金井さんドイツは?全然…
(一同笑い)
(スタッフ)ユージくん英語のほうは?僕英語は問題ないんで今から電車でっつうことで行きますか
2人がドイツに着いたのは2月の初め
えっ!?いや寒いっすよ金井さん渡りま〜す
空港から電車で現場に向かいます
ここだ「train」って書いてますからうわっ…ちょっと探して…
(ユージ)これだな電車のマークがあるから絶対スタート…でゴールが何でしたっけ?
(金井)カッセルあっあったあった…これだうわ〜難しいなうわ〜これちょっと金井さん…いやいや見たら分かるじゃないっすか
(スタッフ)金井さんわかりますか?
(スタッフ)お2人ですね来た!
(金井)ほんと?いや分かんない
なんとも頼りない2人ですがなんとか切符を買って駅のホームヘ
金井はドイツどころかヨーロッパ自体が初めて
すげぇな…あっ来た来た来た来ましたよ金井さん
(ユージ)これですよ
(金井)かっこいいじゃん
2人が乗り込んだのはドイツ鉄道の高速列車・ICE
最高時速320キロを誇ります
依頼者が住むカッセルまではおよそ1時間半
駅で家族と待ち合わせしています
だから奥さん頼りですよね…そうなんですよ基本的な…一応ドイツ語の本は持ってきたんで
(金井)ありがとうございます「こんにちは」とか「ありがとうございます」とかあっこれ俺丸付けてきた「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」これ絶対に使う
(金井)長いじゃないっすか…グーテンモルゲングーテンモルゲンそれどういう意味ですか?おはよう「モルゲン」だけじゃダメなの?「グーテン」付けるの?いやダメですよグーテンモルゲン「こんにちは」はグーテンタークあっ「ありがとう」がダンケダンケもっと丁寧に言うんだったらダンケンシェーン
(ユージ)ダンケシェーンダンケンシェーン
(ユージ)なんで「ケン」になっちゃうダンケシェーンダンケシェーン
(ユージ)ダンケ!シェーンダンケ…シェーンシェーンシェーンダンケシェーン依頼主の方が例えば休憩したらどうですかってお茶を出してくれたら…
(ユージ)あぁいいですね金井さん寒いからこの上着僕貸してあげますよ
(ユージ)フフフ…完璧です
…とまぁドイツ語のあいさつ程度は頭に入れたところで依頼者が待つカッセル市内の駅に到着
よいしょ来ましたよ〜グーテン…グーテンタークグーテンタークどっかに…あっ!あの方?
(ユージ)えっ…そうです
(スタッフ)手ぇ振ってますよ
(ユージ)じゃあ行きます?あっ金井さん先行ってあぁ…グーテンタークGutenTagグーテンタークGutenTagありがとうございますよかった!日本語はちょっとだけ話せますから完璧ですよいやいやいや全然すごい!よかったうまいですよろしくお願いしますありがとうございますサンキューいや〜うれしいよかった日本語しゃべれる方で
(金井)どこですか?さぬきうどんそうそう…
(カーロさん)よく食べましたそうなんですか
自然と共存した大都市・カッセル
シュミット家へ向かう前にカーロさんに町の中心部を案内してもらいました
(ユージ)すごい
(ユージ)古い建物ですねこれすごい歴史を感じる石造りですねこれがね…かっこいい
(ユージ)あらすごいっすねこれかっこいい
(ユージ)いや〜ちょっと外国に来たなって感じありますけどこれはもう見たことないですね初めて見ました
そしていよいよシュミット家へ
カッセルの町に到着した金井とユージさん
カーロさんの自宅があるのは町の中心から25kmほど離れた高台の住宅地
日本を出発して17時間ようやく現場に着きました
(スタッフ)着きましたあぁここですか
(ユージ)ここですか
(金井)広い
7年前に買った築45年の中古住宅
敷地290坪のうち240坪が庭
ここからが庭ですねあっあとは生垣っていうんですかこれはだって…こんな感じで僕入れましたけどはい入ってしまって…
(スタッフ)こんにちはあっこんにちは!こんにちはお世話になります遠いところほんとに
自宅から出てきたのは奥さんの彩子さん
匠の到着をずっと心待ちにしていました
ようこそいらっしゃいましたどうぞ
(スタッフ)彩子さん金井さんはご存じで?ありがとうございます
15年前留学中のカーロさんと運命的な出会いを果たした彩子さん
1年の交際を経て結婚
地元・香川県の高松で式を挙げ翌年カーロさんと共に日本を離れ以来ずっとドイツ暮らし
最初は全くドイツ語が話せませんでしたがこっちに来てもうすでに14年
今では日常生活に不自由することはありません
結婚当初はアパート暮らしでしたが7年前カーロさんの転勤を機にここカッセルでマイホームを購入
かなり傷みのひどかった古い家に住みながらカーロさんが休みの時間を潰してコツコツと自分1人でリフォーム
7年がかりでようやく完成させました
庭に面した家の南側には軒下に歩きやすいようコンクリートを打ち2階のバルコニーは大きなガラスで囲ってサンルームに
味気ない玄関は壁をレンガで覆い扉を交換
(ユージ)いいですか?お邪魔してすいませんお邪魔します
夫婦2人で暮らすには十分ゆとりのある建坪50坪の2階建て
玄関ホールをはじめ8割方カーロさんがリフォームしました
こんなのを付けて…これ…
(スタッフ)これも自分で?はい
(スタッフ)この石も自分でやったんですか?はい
(ユージ)積んでったってことですよねすごいですもんねこっちの部屋ちょっと…入ってください
(ユージ)ちょっと触ってみていいですか?もちろんですどうぞどうぞ初めて見た近場でこんな…
(ハープ)琴っぽいな
(カーロさん)上手ですね
愛する奥さんのため気持ちよくハープの練習ができるようこの部屋もカーロさんが壁と床を張り替え庭に出られる大きなガラスの扉も付けました
(カーロさん)はい
(ユージ)分かんないですよね絵柄合わせちゃってるからね
その腕前はプロ顔負け
庭に面したもう1つの部屋も窓のサッシを替えて彩子さんの好きな壁紙を張り明るく居心地のいい部屋に
何より特徴的なのがその床
(ユージ)すごいです日本のものがある
キッチンもカーロさんが丸ごとリフォーム
彩子さんの使いやすさを一番に考え水道の配管などの設備工事以外はすべて1人で仕上げました
もちろんダイニングやリビングも自力で大改造
壁や床などの内装のみならず照明やまきストーブも自分で設置
取り替えた新しい窓からはカッセルの町並みを一望できます
1階から屋根裏まで続く階段のかけ直しはさすがに業者の手を借りたものの壁一面のレンガはすべてカーロさんが1つずつ自分の手で積み上げました
(金井)あぁ〜すごい
(ユージ)いいなぁこのスペースサンルームとしてもいいですよね
家のリフォームに追われ庭まで手が回らずにいたカーロさんですが理想とする庭がありました
やっぱり
その庭はカーロさんが彩子さんと初めてデートした思い出の場所
彩子さんのふるさと・香川県高松市にある栗林公園
江戸時代の大名が造った庭園がそのまま残されています
2人並んでお茶を飲みながら眺めた茶室の前に広がる見事な枯れ山水の庭
カーロさんが日本で見たあの風情ある美しい庭をわが家に再現できないかと考えた一番の理由は…
しかしそんな理想とは程遠い庭
彩子さんのために和風の庭を造ろうと考えたカーロさんでしたが家のリフォームに追われるうちに7年が過ぎていました
ドイツでは庭の管理が悪いとご近所から注意されることもありシュミットさん夫婦も7年間ずっと気になってしかたがありませんでした
(ユージ)このフェンスもねちょっと歪んじゃってますもんねもう取れちゃってるわフェンスが第2の入り口みたいになっちゃってるから
(彩子さん)入り口いっぱいあるので…
(彩子さん)そうですねここまでできれいに…結構頻繁にやんないとできないですよねこっちも見てみましょうかうわっ!ここもフェンスが…
(カーロさん)このフェンスもバラバラで
(ユージ)あっほんとだ
(カーロさん)簡単に外れちゃう
(ユージ)また土がだいぶ粘土質ですね
(カーロさん)ここちょっと気をつけて危ないですから
(スタッフ)滑ったりします?
(彩子さん)滑りますね
(ユージ)だいぶぬかるんでますね
(彩子さん)そうですね
ゴミの分別のルールも厳しいドイツ
自治体から支給された大きなポリバケツにゴミの種類ごとに分別しそれぞれの収集日に道路まで運び出します
左のほうはゴミ箱がありましてこれがあれですか分別で袋じゃなくてこれに入れるわけですよねそうですね
ポリバケツを運ぶのは彩子さんの担当
道路までの距離が16m高低差が3mもある15段の階段を押して下りるのですが車輪が付いているとはいえゴミでいっぱいになったポリバケツは重さが20kg以上にもなりそれを運ぶのはかなりの重労働
この大変な動線もなんとかしなければならない課題の1つ
そこまではいでまたこれ戻してあっちに終わったら今度はそうですねちょっとやってみていいですか?戻していいですか?はい雨降ってもねやるわけでしょこれは…
そんなゴミ出しの苦労もさることながらやはり一番の問題はこの荒れ放題の庭
いろいろと植木や植物が植えられているようなのですが…
(ユージ)これ何かの木ですよねかえでの…
(ユージ)これ紅葉なんだ
(スタッフ)これ赤ですか?
(枝を折る音)
(枝を折る音)
(スタッフ)もう枯れてる…
(彩子さん)何の手入れもしてない取ったほうがいいんだわこれも枯れちゃってますこれがね
(スタッフ)ユージくんも分かるんですね僕も分かってきただんだんこれが枯れてる
(スタッフ)後ろもいっぱい植物種類あるんじゃないですか?地被類とかそういうのでもう紫陽花もありますしバラが多いですねつるバラ系が
(ユージ)これツタですか
(金井)ツタ系が全面的に広がっちゃって抑えられちゃうだから全体が伸びちゃって中が日が当たんないからこういう状態なっちゃってほらだから1回切って新しい芽を吹かさないと絶えず新旧交代の新しい青いのをやってることによって強くなるあとは圧倒的にバラですねこれは危ないですね
(スタッフ)この中ちょっと入ろうと思うとちょっともう…
(ユージ)入りづらい空間ですよね
(金井)手入れはしにくいですねこんだけなっちゃうと…
(ユージ)手入れも大変でしょうしね
7年間ずっと見ないようにしてきた庭
このままではご近所の目も気になります
ここのご主人はすごいですねロスのお父さんもすごいと思ったけどこっちのお父さんのほうがすごいな旦那さんのほうがドイツってすごく外観にうるさいんで私も4回・5回行ったことがあるんですけれども洗濯物とかも外に干しちゃいけないですし庭とかもすごくきれいにしてなければいけないことではほんとに周りの人に苦情言われる一歩手前だと思うんでここでやらないと…隣のうちとか隣のうちも我慢してるんでしょうね「もうすぐ引っ越すから我慢しろよ」とか「でもリフォームしてるからまだ住むよ」みたいな色んなお話がこの辺であったんでしょうねご依頼がありましたのはドイツ中部の都市・カッセル市にあるシュミット家15年前地元の高松でOLをしていた彩子さんが交換留学で香川大学に通っていたカーロさんと出会い翌年電撃結婚そのままご主人についてドイツへ渡って生活を続け7年前に当時築38年の家を購入以来カーロさんが休日返上でみずからリフォームし7年かけてようやく家は完成しましたがいまだ広い庭は手付かずのまま家のリフォームで精根尽き果てたカーロさんこれからまた240坪もある庭を1人できれいにすると考えると途方に暮れ夫婦でファンだったこの番組に応募するに至りましたカーロさんの希望は遠い異国の地でさみしい思いをする彩子さんが故郷を思い出せるような日本庭園そんなシュミット家に向かったのは「廃材のスタイリスト」金井良一さんとユージさんのおなじみの師弟コンビ予算は2万ユーロ日本円でおよそ280万円です280万円の予算で日本庭園ですからねこれはまた廃材とかほかの所で余ったものを持ってきたりとか工夫ですよね日本だとわりとそういったつながりがあるので色んな所から仕入れられますけど初めてのヨーロッパで何のつてもなくそれを集めるのは相当大変ですねこっから見える日本庭園ってすごいきれいだなと思ってお茶をできるスペースあっなるほど真ん中にね赤いかさみたいな感じの赤いのと白いかさみたいな段々畑みたいにするっていうのはどうですか?それもすてきな話ですよね棚田みたいにでしょ?お茶畑みたいな感じで…それもすてきですこの際茶の木も植えちゃって静岡県ですか?みたいな日本庭園とは違っちゃいますけどね
検証を終えたばかりの匠が早速動きだしました
カーロさんの車でどこかへ向かう3人
ドイツの中央に位置する都市・カッセル
その町並みを見下ろす高台に建つシュミット家
7年かけて家のリフォームは済みましたが広い庭はずっと手付かずのまま
日本からついてきてくれた奥さんのために和風の庭を造ってあげたいと願うご主人・カーロさんからの依頼を受けてドイツに飛んだガーデンリフォームの匠・金井とユージさん
3人が車でやって来たのはカッセル市内の住宅街
たとえ匠といえども異国の地でいきなり作業するのは無理
(カーロさん)そうです
カーロさんに頼んで現地で手伝ってくれる造園業者を探してもらっていたのです
この人が今回の助っ人・ウーベ・シャウムブルクさん
(スタッフ)金井さんどうですか?
(一同笑い)今ドイツでは日本庭園がすごく人気なんだ
近所にウーベさんが初めて手がけた日本風の庭があるというので見に行くことに
(ユージ)ちょっと待ってこれ?あれ?金井さん
以前写真で見た日本庭園に興味を持ち実物を見る機会はないものの独学で勉強を続けていたウーベさん
去年親日家のお宅から依頼を受けて初めて日本風の庭を造ったのですが日本人がイメージするものとは少し様子が違いました
(ユージ)ちょっと川の流れとかを意識してね
(スタッフ)じゃあちゃんと勉強して…
(金井)関東ではないんですよ
(カーロさん)別に道具が必要じゃなくあと今ちょっと見てもらったように
(ユージ)それについてどう思いますか?
(スタッフ)今後ちょっとうまくできそうですかね金井さんよろしくお願いしますほんとにこちらこそよろしく僕も頑張りますんでよろしくお願いします
現地で作業を手伝ってくれる造園業者を見つけたら今度はカーロさんの自家用車から荷物が積めるワンボックスカーに乗り換え金井が是非見ておきたいという場所へ向かいました
着きました
(スタッフ)ここは?
ここはカッセル市郊外にある粗大ゴミの処理場
やって来るのはゴミ収集車ばかりではありません
一般市民もマイカーで直接粗大ゴミの処分に訪れます
家のリフォームを自分たちで行う文化が根づいているドイツ
一般家庭からも大きなゴミが出ますがそれらを分別するのは常識
リサイクルが徹底されています
(スタッフ)金井さんそれを頼んでた…そうです
捨てられた廃材は自由に持ち帰れると聞き早速宝探しへ
あっ!見て見て鉄類とかすげぇじゃん
(金井)これは金属ばっかりだよね金属類
(ユージ)フライパンとかもねまだ全然使えそうな…
(スタッフ)このくらい細かく分別することが義務づけられてるってことですか
(ユージ)厳しいんですねこの分別に関しては
(カーロさん)はいそうです
(ユージ)ここは?
(カーロさん)木ですねこんな木枠いいんじゃない?石もちょっとありますよ
金井の目を引いたのはリサイクルできない廃材の山
古レンガいいじゃないですかこれこんなの売ってますもんね
(スタッフ)これレンガなんですか?
(金井)レンガですこれも
(スタッフ)日本じゃ見ないような…
(ユージ)見たことない
(ユージ)こういうふうに塗ってこれおもしろいですねいや全然…全然想像できないです僕も全然できない金井さんだけね
何にどう使うのか見当もつきませんが信頼する匠が選んだ廃材をカーロさんとユージさんが次々と車に積み込みます
視察のついでに気になるものがあれば持ち帰ろうと乗り換えてきた車の荷台はあっという間に廃材でいっぱいになりました
(スタッフ)シュミットさんこれ積みましたけども物体は内緒にしといてください
ゴミ処理場からシュミット家に戻ると何やらすぐに庭で作業を始めた匠
ガレージからアプローチの階段までの距離を計測
するとそこへ…
なんとショベルカーが到着
それを運んできてくれたのはあの造園業者のウーベさん
(スタッフ)どうしたんですか?いやこれちょっと頼んで
(ユージ)ユンボ使って何かやりますか?今から
(金井)ユンボちょっとえっ!?
(一同笑い)
早速ショベルカーを降ろしますが…
日本とはだいぶやり方が違います
手動のジャッキでショベルカーが乗ったトレーラーを傾けて降ろすのです
アームの先に付いた鉄のショベルを器用に使って車体を安定させながらキャタピラが道路に着くと運転席を半回転させて後ろ向きになりまたショベルを使って降ります
するとそのショベルカーに…
(スタッフ)どうですか?いっしょですか?
なんとドイツでも気軽に重機に乗り込む金井
日本でのリフォームと変わらずみずから操縦してぬかるんだ斜面を上がります
シュミットさん夫婦が移り住んで7年
ずっと手付かずなままで放置されていた荒れ放題の庭
匠は検証だけで帰るのはもったいないとすぐに庭に手を入れたのです
母国・日本から遠いドイツに嫁ぎ和風の庭を夢見ている妻・彩子さんのために夫のカーロさんも気合が入ります
「廃材のスタイリスト」金井が初めて挑む海外リフォーム
ドイツの庭がどんな姿に生まれ変わるのか乞うご期待!
掘り始めましたよどうなるんでしょうねあと廃材持ってきましたね奥さんにはないしょだって言ってましたねドイツの庭師の人も勉強になるからすごいいいですよね今回金井さんのを見てこうやるんだっていうのが分かるんじゃないですかねまた彼がそれを見てドイツに日本庭園を広げてもらうとうれしいですねだからニコニコユンボ持ってきたんでしょうね今日はこれで終わりですか?こちらも完成次第放送させて頂きますのでお楽しみに驚いたほんとの初っぱなだけですよこれそれもロスの場合は不安しか残ってないですからねそうですよねうまくいくのかな話が合うのかなとかね楽しみにしてたんですドイツこそ最後まで見れるんだと思ってた…ロスはオープニングだけどドイツは全部仕上がるなと思ったらない2015/03/08(日) 18:57〜20:54
ABCテレビ1
大改造!!劇的ビフォーアフター 豪華!海外リフォーム2軒!匠ア然の物件検証SP[字]
▽アメリカ・日本人家族!買っても住めない怖い家!断崖!腐食!廃墟!獣出没▽大変身!米住宅が和風古民家に…▽ドイツ世界遺産の街!超低予算!粗大ゴミで日本庭園を!
詳細情報
◇出演者
所ジョージ、江口ともみ、高橋尚子、石井一久
◇おしらせ
番組ではリフォーム依頼を大募集!家の大・小、予算は問いません。詳しくは番組HPまで!「劇的ビフォーアフター」で検索!!
☆番組HP
http://www.asahi.co.jp/beforeafter/
◇監督・演出
高橋章良
◇音楽
松谷卓
◇制作
ABC
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – その他
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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