東日本大震災の被災地の復興を祈るコーラスコンサート「ハーモニー・フォー・ジャパン2015」が7、8日の2日間、長岡京市の府長岡京記念文化会館で開かれた。約30団体が参加。福島県からも中高生たちが招待され、歌声を披露した。

 福島県から参加したのは、県農業高校合同合唱団、大熊町立大熊中学校特設合唱部、南相馬市立小高(おだか)中学校特設合唱部の約100人。8日午前のプログラムでは、小高中学校の2012年度の卒業生たちの思いが歌詞になった「群青」を全員で合唱した。

 大熊中学校2年の遠藤瞭さん(14)は「笑顔で歌うことで、支援への感謝の気持ちを伝えたかった」。県農業高校合同合唱団に参加した福島明成高校2年の佐藤遥さん(17)は「福島を歓迎し、理解しようとしてくれる思いが会場から伝わってきた」と振り返った。(小原智恵)