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 中国の王毅(ワンイー)外相が8日、全国人民代表大会にあわせて開いた会見で答えた内容の要旨は以下の通り。

 【中国外交】

 2014年は収穫の年であり、開拓の年だった。上海でアジア信頼醸成措置会議を、北京でアジア太平洋経済協力会議(APEC)を成功させ、中国の足跡を深く歴史に残した。15年は進取の精神を保ち、全方位外交を進める。国家利益を断固守り、各国との共同利益も不断に拡大していく。

 15年の中国外交のキーワードは「一つの重点、二つの主軸」だ。一つの重点とは「一帯一路」(陸と海のシルクロード)であり、各国との政策的な連携をさらに強め、相互利益の合致点を常に拡大していく。陸上の経済回廊と海上の協力拠点などインフラ整備を進める。早期に収穫を得て、アジアと欧州大陸全体の発展に役立つと信じる。

 二つの主軸とは平和と発展だ。国際社会と一緒に反ファシスト戦争勝利70周年記念行事を実施する。歴史を鑑(かがみ)として未来を開くことで、中国は平和を守る大きな力となる。

 中国の「特色ある大国外交」は様々な理念を持つ。共産党の指導と社会主義制度、自主独立と平和外交を堅持し、平和的に発展し、国の大小に関係なく対等に接し、正義と利益を守る。もう一つの重要な特色はウィンウィン(ともに利益を得る)の協力関係だ。

 【日中関係】

 今年は中国人民が抗日戦争に勝利して70周年となる。反ファシスト戦争の東の主戦場として、中国が国際社会と同様に軍事パレードを含めた記念行事をすることは自然なことだ。目的は歴史を刻み、犠牲になった烈士を思い、平和を愛し、未来を開くということだ。我々は関係するすべての国家の指導者と国際機関を招待する。誰であれ、誠意さえあれば、歓迎する。