イタリア北部中世の街並みが残る美しい都市ベローナ。
「おおロミオあなたはなぜロミオなの?」とジュリエットが嘆いたかもしれないバルコニー。
ここはシェイクスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」の舞台なんです。
ジュリエットのモデルの屋敷跡に建つジュリエット像。
その右胸を触ると幸せになれると言われ世界中から女性が集まってきます。
ジュリエットの家から程近くこちらはロミオのモデルが住んでいた屋敷通称ロミオの家。
この敷地内にある老舗レストランを訪ねました。
ジョーコさん親子。
ジョーコ一家創業以来代々お店を継いで136年。
4代目のジャンカルロさんはベローナで内陸ならではの魚料理を広めた伝説のシェフ。
働き盛りの頃は店はマリア・カラスをはじめ多くの文化人でにぎわいました。
しかしジャンカルロさんたちに作ってもらうのはイタリア料理ではない。
日本料理の「五目ちらし」。
ヒントは…。
親子プラス仲間でお願いします。
あっバスケット。
伝説のシェフ自ら買い物へ。
買い物はジャンカルロさんの日課です。
街の中心にある市場にやって来ました。
ズッキーニも買いました。
更にひと回りしてカボチャも買いました。
レストランに戻ったジャンカルロさん厨房へ。
すると…。
おおロミオあなたの家で「五目ちらし」。
それだけ?調理開始。
料理は娘のシルビアさんたちが担当。
半分に切ったカボチャはスライサーにかけて薄い輪切りにします。
輪切りはオーブンでカリカリに焼き上げます。
続いてフードプロセッサーでタマネギオリーブオイルを細かく砕いて混ぜます。
タマネギソースを2つのフライパンへ。
煮詰めてからニンジンズッキーニの細切りを入れて軟らかくなるまで炒めます。
そのころ伝説のシェフは日課の新聞読み。
シルビアさんやっぱりお父さんを見てコックになる事を決めたんですか?そこへお父さんがやって来ました。
グラナ・パダーノというこの地方で作られたハードチーズをすります。
粉状にすりおろしたチーズを薄く振りかけて焼きます。
カリカリになったら素早くボールの器にかぶせました。
え〜!これいいアイデアだね。
盛りつけです。
カボチャとタマネギを煮て作ったソースをお皿に薄く敷きました。
続いて赤い牛肉のハム。
さすが女子!チーズのバスケットを置いて中にニンジンとズッキーニの炒め物を盛りつけます。
更にハムの赤いバラも飾りました。
これが「散らす」という事ですね。
最後にカボチャの素揚げ。
OKが出ました。
ロミオの家のレストランが作った…甘いカボチャソースへと塩気のあるチーズをパリッと割ればタマネギソースで甘さが増した野菜と運命の出会い。
おおカボチャ!ああズッキーニ!ジャンカルロさんのジュリエット妻のパオラさんが試食。
ロミオ・ジャンカルロが取ってあげます。
さあさあロマンチックに始まりました「妄想ニホン料理」。
おなじみの日本料理を海外の料理人がごくごく簡単なヒントだけを頼りに作る作る!今回のお題は「五目ちらし」。
イタリアそしてトルコの料理人が見た事もない「五目ちらし」に挑戦します。
これは女子はもちろん男子も食べたくなる異文化交流クッキングバラエティーであ〜る。
マギーちゃんなんかはひな祭りの時に「五目ちらし」とかひなあられとかそういうの食べました?写真を見返すとほんとちっちゃい時毎年やってました。
おばあちゃんと一緒に写ってました。
ちらしずしと。
愛ちゃんは…聞きにくいんですがひな祭りはどうしてたんですか?女の子の親戚の所に行くと…「五目ちらし」の中で一番好きな具というと何ですか?そうだ年代が違うとこうなるんだ。
再びイタリアベローナ。
古代ローマ時代の競技場は街のランドマークになっています。
街なかにある隠れ家的レストランを訪ねました。
(はるな)どっちが好き?私は入り口の人の方がいい。
食通たちの間で話題の高級レストラン。
地元のものを中心にワインも取りそろえております。
看板メニューは黒トリュフがたっぷりかかったリコッタチーズのニョッキ。
では「五目ちらし」の妄想お願いちらし。
食材をそろえて調理開始。
ああかっこいいわでもこの人。
私この人も好きやっぱり。
まずはズッキーニの花と緑の実の部分を分けていきます。
ズッキーニの実の外側を薄く細長く切っていきます。
いや〜!こんな男の人が言う感覚ってすてき。
ニンジンは薄くスライス。
紫いももスライス。
赤パプリカも薄く切って細長く切りました。
まるで色とりどりのリボンですね。
ニンジンを縦横に並べて紫いもを挟んでズッキーニも入れた。
何のための網なんでしょうか。
型でぬいて丸い網にしました。
続いて低温調理した子牛の肉を牛乳に浸して小麦粉にまぶします。
肉を野菜の網の上へ載せた。
そのままオリーブオイルで焼いていきます。
(マギー)焼き付けるんですね。
(はるな)網焼きという事?ひっくり返した!チェック模様がとってもキュート。
肉の表面をこんがり焼いたら更にオーブンで5分。
続いて先ほど皮を使った紫いもの残りを使います。
小さじで丸くくりぬいていきます。
ニンジンも丸くくりぬきロマネスコカリフラワーは小さな房に分けます。
熱湯で野菜をゆでて塩で味付けしながら炒めます。
そしてこちらはズッキーニの花と実。
野菜のゆで汁を加えて煮込みミキサーで混ぜたらズッキーニソースの出来上がり。
ズッキーニの花は牛乳小麦粉にまぶしてオリーブオイルで揚げてフライにします。
盛りつけです。
ズッキーニの花のフライをお花の形になるように置きます。
フライの花の上に子牛肉を載せました。
続いて炒めた野菜を「五目ちらし」だけに散らします。
散らしてます。
ザクロの宝石を散らしたら…。
あっオーナーからもグッドサイン頂きました。
オリンピオさんが女の子に贈る…チェックの野菜はこんがりカリカリ。
さっぱりとした野菜と爽やかでコクのあるズッキーニソース。
子牛肉は外側はカリッと焼け中は軟らかくてジューシー。
脂身が少なくてヘルシー。
女の子なら好きになりそうです。
かっこいいしセンスがいいし。
あんな女の子らしい発想を持ってるんだ。
女心をつかんだイタリアの妄想「五目ちらし」。
林幸子さんに再現してもらいました。
見た目もやっぱりかわいいね。
かわいいですね。
これはうれしい。
(マギー)いただきま〜す。
うん!ものすごくおいしいね。
女性にぴったりですよね。
(笑い)お肉を?
(林)はい。
たんぱく質が60度ぐらいというのが一番おいしく火が通るというか軟らかく火が通ると言われてる。
おいしい。
ヨーロッパとアジアボスポラス海峡を挟んでまたがるトルコイスタンブール。
人口は東京と同じおよそ1,300万人。
どんどん巨大になっていく活気あふれる都市です。
訪ねたのは海峡のアジア側。
人気の魚介料理レストランです。
シェフのスナイさん。
「五目ちらし」の妄想をお願イスタンブール。
料理人のスドゥカさんとホール係のバトゥハンさんも一緒です。
すごい!
(マギー)勘がすごいですね。
(はるな)そのもの作る可能性もあるよ。
大型スーパーマーケットにやって来たスナイさんとバトゥハンさん。
買ったのは花です。
今度はスナイさんだけが市場へ。
やって来たのは仕入れ先の魚屋さん。
あら同じ魚の中の随分上のを取りました。
買ったのは地中海にいるスズキの仲間。
それとトルコでジャンボエビと呼ばれるエビを買いました。
すみません。
でもこれからですから。
調理開始。
まずはスズキの仲間を3枚におろします。
更に薄く切りました。
たたいてもっと薄くしました。
バハラートというミックススパイスを振ります。
続いてチェダーチーズを細長くカット。
スズキの仲間の上に載せます。
3本。
そしてジャンボエビを載せてくるっとロールしていきました。
ジャンボエビのスズキロールは油をしっかり付けて炭火で焼いていきます。
うん?「ジョジョジョジョ」って何ですか?スナイさん自ら効果音を入れて料理シーンを盛り上げます。
続いてムール貝に生クリームを入れました。
そこに加えたのは日本料理という事でしょうゆ。
ジャンボエビのスズキロールを入れて絡めていきます。
濃厚な味になりそう。
今度はスドゥカさんの出番。
たっぷりの油にニンジンコタマネギヒラタケ辛くない青トウガラシそしてもやしを入れました。
カラフルな料理という事で赤のドライトマト赤パプリカも入れて塩コショウをして炒めます。
えっカレー粉も入れるんですか?うん食欲そそる。
最後に生クリームをたっぷりかけて混ぜました。
え〜おいしそう!盛りつけです。
野菜のカレー炒めをお皿の真ん中へ。
ジャンボエビのスズキロールをカット。
野菜の周りへ。
ムール貝も散らしました。
更に女の子用という事で買った食用のお花を散らします。
スナイさんたちが作った…ロールはしょうゆと生クリームで甘じょっぱくエビはプリプリでチーズのコクがアクセントに。
野菜炒めはスパイシーだけど辛くはなく香りだけで女の子の食が進みそうです。
お店に来ていた女性客が試食です。
これが日本の「五目ちらし」です。
ピンクはタイなどを甘くして色をつけたものです。
ほんとに?どちらがカラフルですか?みんなトルコを選んだ!という事でお待たせしました。
トルコの妄想「五目ちらし」試食タイムです。
いただきます。
これ何となくソースがメインになってるような感じですよね野菜の。
マギーちゃん。
素直。
エビとスズキの巻いてるやつ食べたんですけど思ってたよりもとてもマッチしてて。
そうですねけんかしてないですねスズキとエビと。
私これ大好き。
おいしい。
お願いします。
どんなもんでしょうか?葉っぱの味しました?岩がニョキニョキと大地から生える世界遺産カッパドキア。
人々は岩の中を掘ってその中で暮らしてきました。
訪ねたのは中心の谷ギョレメの外れにあるレストランです。
すご腕シェフのムスタファさん。
岩の中をくりぬいて造られた洞窟レストラン。
ムスタファさんが料理を作り奥さんが切り盛り。
伝統料理をおいしく食べさせる店と大評判。
いつもお客さんでいっぱいです。
それでは「五目ちらし」の妄想ブユルン。
ひな祭りの料理なので14歳のまな娘のアーリエちゃんも一緒です。
ムスタファさん弟子と買い物に。
「アーリエは何が食べたいんだろう?」。
街の八百屋さんにやって来ました。
赤パプリカズッキーニ次から次へと野菜を選んでいきます。
調理開始です。
まずは散らす予定の5種類の野菜を細長く切っていきます。
コショウをひいて切った野菜に味付け炒めていきます。
野菜炒めを続けているとアーリエちゃんが2階から下りてきました。
アーリエちゃんラムチョップが好きなんだ?
(はるな)ちょっとお父さん?お父さんのメンツ…。
そこにお使いに出ていたお弟子さんが戻ってきました。
ラムチョップを既に買ってきてしまいました。
ムスタファさんこのまま進めるようです。
ラムチョップはたっぷりのバターでこんがり焼いていきます。
14歳はお年頃。
お父さん焼いたラムチョップをバットに敷き詰めました。
そして5種類の野菜炒めをラムチョップの上へ。
これが「五目ちらし」ですね。
アルミホイルで蓋をしてオーブンへ。
30〜40分焼きます。
続いてブルグルというクスクスより大粒のひきわり小麦をパプリカペーストとトウガラシで炒めた野菜と一緒に炊きます。
ムスタファさんいわくアーリエちゃんが大好きだというブルグルのピラフも作りました。
おいしく焼けたようです。
ムスタファさんが娘を思って作った…シンプルな味付けでじっくり炒めた野菜はカッパドキアの大地が生んだ甘みがたっぷり。
その野菜から流れるジュースが染み込んだラムチョップ。
うまみたっぷりの肉汁がジュワー。
2人の娘さんが試食です。
あらアーリエちゃん料理を見てため息。
お父さんが娘たちに取り分けてあげます。
お味はどう?2人ともやっと笑った!やっぱり牛肉の方が好き?お姉さんも食べます。
愛あふれる「五目ちらし」が父と娘の心をつなぎました。
人と人が出会った時ワッハッハと笑う余裕があればすてきな絆が生まれます。
皆さんも是非ワッハッハとクッキング。
「妄想ニホン料理」また来週お会いしましょう。
イイゲジェレル!2015/03/07(土) 23:30〜00:00
NHK総合1・神戸
妄想ニホン料理「ああジュリエット!五目ちらしの巻」[字]
日本料理を見たことのない海外の料理人が簡単なヒントだけで「五目ちらし」を作ったら?ロミオとジュリエットで有名なイタリア・ベローナとトルコ・カッパドキア対決!
詳細情報
番組内容
「五目ちらし」に挑戦する、海外の料理人たちに出されるヒントは…「五つの食材を散らしたモノである」「女の子のお祭りに食べる」「色鮮やか」の三つのみ!イタリアはロミオとジュリエットで知られる恋の街・ベローナのシェフが「女の子だけの料理なんてないよ〜」とこぼしながら創った料理は?対するはトルコ・カッパドキアの洞窟レストラン。お父さんシェフが難しい年頃の娘のために愛を込めた“ニホン料理”とは!?
出演者
【出演】マギー,はるな愛,【司会】清水ミチコ,栗原類
ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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