土曜スペシャル「どうしても入りたい!日本の名湯ベスト10 2015年冬」 2015.03.07


この季節冷えた体を芯から温めてくれるのはやっぱり…。
湯けむりの向こうにあなただけの名湯が待っている。
今夜名だたる温泉の中から…。
全国から温泉通が訪れる…。
悠久の時を刻み続ける…。
そして名湯をよりよく伝えるため…。
いで湯の里や老舗旅館の裏に隠された意外な秘密とは?そこはまるで…。
心ゆくまで堪能。
首都圏からのアクセスも抜群の伊豆。
なかでもここ伊東は人気の宿がひしめく温泉地。
海が望める絶景の日帰り温泉もあります。
肩まで沈むと…。
眺めほんとにいいですよ。
こちらは伊東駅から車で30分。
伊東市の南に位置する…。
太平洋の大パノラマが目の前に広がる露天風呂。
湯船と海がひとつになりまるで海に抱かれているようです。
肌をなでる潮風の心地よさ。
波の音を聞きながら湯に浸かるこの贅沢。
澄んだ湯と豊かな効能も自慢です。
海だけでなく青い空とも一体になれる露天風呂。
まさに天にものぼるような快感。
そんな伊東で評判の宿がこちら。
高台に佇み海を一望できる…。
インターネットの予約サイトで…。
宿を切り盛りしているのはこちらのご夫婦。
料理の腕を振るうのは…。
奥さんの有紀さんは看板女将。
ご両親も宿を支えています。
ご家族が支え合ってやってらっしゃるという感じでいいですね。
露天風呂の…。
8年前のオープンと同時に夫婦互いの両親を呼び寄せ家族総出で営む宿。
今では全国から予約が殺到するほどになりました。
女性に人気のペンション風の佇まいです。
これお願いします。
は〜い。
こちらの宿のいちばんの売りは…。
お待たせいたしました。
わ〜すごい。
誰もが感動する宿自慢の逸品。
それは…。
金目鯛。
伊豆を代表する美しい海の幸は1年を通して水揚げされますがこの時期は脂ののりがちょうどよいと言われています。
どうもこんにちは。
いつもありがとうございます。
地元の業者と提携。
伊豆近海で獲れた金目鯛を厳選して仕入れています。
脂もありそうですね。
脂も入ってますしおいしいところ。
鮮度脂ののり大きさ三拍子揃った金目鯛だけが宿の名物煮付けになります。
鯛を煮付けるタレにもこだわりが。
まるで煮こごり。
そんな感じですよね。
金目鯛を入れ…。
タレが沸騰すると身が崩れてしまうため鍋の前につきっきりで火加減を調整します。
これお願いします。
ようやく宿自慢の金目鯛の煮付けが完成。
驚くのはその大きさ。
仕入れによりますがより大きく形のよい金目鯛を使うのが宿のこだわり。
身が崩れていないのはご主人の火加減のたまもの。
どの宿よりもふっくらとした食感に仕上げるのが信条です。
ほんとですか嬉しいです。
ありがとうございます。
でもやっぱり…。
訪れた人に笑顔と思い出を。
海を独り占めできる露天風呂もこちらの宿の自慢です。
目の前に広がるのはまるで1枚の絵を切り取ったかのような絶景。
潮騒に耳を傾けながら名湯に浸かる至福の時。
胸はずみ心躍る極上の露天風呂。
そんな天空の風呂を堪能するには夕暮れどきがお勧め。
海に沈んでいく日の光とともに日ごろの疲れもとけていきます。
このあとは…。
噴き出す温泉。
そして伝統の…。
観光客に人気なのはいで湯の街ならではの光景を地獄に模した地獄めぐり。
年間800万人以上が訪れる別府。
街に点在しているのは成分によって色やお湯の質が異なる豊富な源泉。
日本一の湧出量を誇る別府ならではの楽しみです。
もうもうと吹き上がる湯けむり。
そんな町並みを一望できるのが高台にある…。
景観の湯はその名のとおり絶景を望む露天風呂。
コバルトブルーの輝きは思わず息をのむ美しさ。
時間や天候お湯の温度によっても色が変化していく神秘のにごり湯です。
変わらないのは湯治場別府を古くから支えてきたその効能。
湯上がりの肌はしっとり。
肌にも輝きを与えてくれる名湯です。
別府のなかでも珍しく青く輝くこの露天風呂。
この湯を守るにはさまざまな苦労があります。
それを怠ると成分が固まり詰まってしまうのです。
早朝噴き上がる源泉。
湯のしぶきが青い空に映えます。
実はこちらいちのいで会館は仕出し屋さんが営む日帰り温泉。
入浴料は食事代込み。
温泉で温まったあとは大分の名物でほかほかに。
この時期の料理は…。
かぼすで香りづけした汁に小麦粉をのばしただんごが入っているボリューム満点の1杯。
温泉天国別府。
海を望む海浜公園にも名湯があります。
それがこちら。
砂蒸しです。
しっかり温めていきますね。
別府市が認定する資格砂掛けマイスターの第1号。
膝の痛むところが?ここのところにお砂を入れますちょっと熱め。
一人ひとりに合わせた砂掛け。
ただ埋まってるだけじゃなくて?そうですね。
砂掛けばばあは別府の魅力を海の向こうに届けています。
このあとも…。
大自然の息吹を感じる源泉。
山あいに開けた…。
登別の魅力は9種類もあるバラエティー豊かな泉質。
まさに温泉のデパート。
そんな登別の象徴といえば地獄谷。
硫黄の香りとともに立ちこめる湯けむり。
地獄谷から引いた温泉を楽しめるのが…。
31もの湯船がある人気の宿です。
魅惑の湯めぐり。
まず入りたいのは野趣溢れる露天風呂。
乳白色の湯が冷えた体を優しく包み込みます。
地獄谷から引いている源泉は全部で4つ。
このお湯はほのかに硫黄が香るなめらかなにごり湯。
一方こちらは無色透明の酸性鉄泉。
美人の湯として女性に人気です。
いずれも肌触りのやわらかい名湯ばかり。
宿の中で心ゆくまで湯めぐりが楽しめます。
部屋は落ち着いた和のしつらえ。
夕食は巨大ホテルならではのバイキング形式。
なかでも人気は…。
お土産売り場で人気なのが登別温泉の湯を再現できる天然温泉の素。
毎度さまでした。
お世話になってます。
名湯にはこんな裏方さんもいました。
地元登別で暮らす松宮さんご夫婦。
その原料となるのが湯の花。
これをいったいどのように作っているのでしょうか?作業現場を見せていただくため案内してもらったのは家の隣にあるビニールハウス。
地獄谷のほうから採ってきたのを…。
色違いますでしょ。
完成まで1年もかかる天然温泉の素。
乾燥して固めた湯の花を少しずつ砕いていく乾燥室で水分を完全に取り除きようやくキメの細かい粉末状になります。
元気ですね。
気持ちがすごく若いんです私より。
以来ずっとこの日特別に原料となる湯の花を見せていただけることに。
この泥みたいな黒いのなんですけど。
原料になるのは地元の源泉から年に2回ほどまとめて採取するといいます。
すると…。
息子さんでいらっしゃいますか?はい息子です。
息子さんは今何やってるんですか?毎日源泉に足を運び安全性をチェックしています。
名湯登別の温泉を守り続けているまさに縁の下の力持ち。
一方松宮さんご夫婦はひたすら湯の花作り。
手間ひまかけないと愛情が伝わらない。
それが信条。
丹精込めて作った湯の花はもちろん自分たちでも使います。
寒くなればなるほどこのお風呂が楽しみだとか。
登別を愛する湯の花作りの達人。
登別温泉を支える人のなかにはちょっと意外な職業の方も。
すみません。
はいこんにちは。
ん?お坊さん?実はこちら豪雪の対策でビルのようになっていますが100年以上の歴史を持つお寺。
でもお坊さんが温泉を守っているっていったいどういうことなんでしょう?宿坊?はい。
ビルの3階にはお寺をお参りした人が泊まれる施設宿坊があり外国人にも人気です。
こちらの奥ですね。
住職さんに案内された先には…。
なんとも古風な湯船が。
まさかこれは…。
先代の住職が仏さまのお導きによって見つけたという温泉には観音菩薩が。
硫黄の香りが漂う源泉かけ流し。
ありがたい温泉はまさに極楽です。
お寺の中にこんこんと湧く観音湯。
立ち寄り湯として無料で利用できます。
北海道の名湯登別温泉。
それは豊かな恵み北の大地がくれた贈り物。
一度は行きたい憧れの名湯がランクイン。
果たしてそこは?3月14日の北陸新幹線開通で活気づく石川県七尾市和倉。
温泉通が憧れる名だたる旅情をかきたてる情緒ある街並み。
温泉街でよく見かけるのが…。
温泉卵作り。
塩分の強い和倉の湯はほんのりと塩味がつき卵を茹でるのにもぴったり。
そんな和倉で最も歴史ある老舗旅館が…。
創業およそ200年。
部屋は老舗らしく安らぎと高級感ある造り。
そしてお客が絶賛するのは…。
更に内湯を抜けた先に広がるのは…。
能登半島や七尾湾が一望できる絶景の露天風呂。
塩分の強い湯は毛穴を引き締め肌を滑らかにする美肌効果が高いと言われています。
そして体全体に優しくまとわる塩分。
汗の蒸発を抑え湯冷めしにくいとされる湯は保温効果の高さでも評判です。
大海原をめでながらゆったりとくつろげる名湯。
時の移ろいを忘れてしまいます。
夕食は近海の幸を使った会席料理。
このコースも十分豪華ですが今の時期特にお勧めなのが…。
冬の北陸といえばカニ。
青いタグは貴重な加能ガニを贅沢に2杯使ったのがこの宿自慢の甘みが濃厚な身は刺身がお勧めです。
他にも身をふんだんに使った北陸の名湯和倉温泉。
静かに流れる時間と温かいもてなしが待っています。
このあとは一度は入りたい日本の名湯ベスト10。
全国の温泉からまあ当然ですけど…。
雪深い信州の山あいに佇む…。
凜と澄み渡る空気。
白銀の世界が出迎えてくれます。
こちらは100年の歴史を誇る老舗立ち寄りができる大露天風呂が人気です。
いにしえの温泉の香りに導かれ太古より受け継がれた乳白色の湯。
湧き出た直後は無色透明。
空気に触れる時間や日ざしの強さなどによってその色がコバルトブルーにも変化する魅惑の秘湯。
温度は長湯をしたくなってしまうちょっとぬるめの38℃ほど。
泉質は全国でも珍しい炭酸ガスを含んだ硫黄泉。
ほんのり桃色に染まった肌を包みます。
ほてった体を冷ましながらつり橋を渡ると…。
その先に見えてくるのが…。
(2人)いらっしゃいませ。
私こちらの主をやらせていただいております。
女将さんで?はい齋藤です。
いらっしゃいませ。
この時期人気があるのは掘りごたつがついた部屋。
雪景色を眺めるには最高の特等席です。
宿自慢のお風呂は?内湯です。
この内湯に浸かるため雪の中訪れるお客さんも少なくありません。
どんな魅力があるのでしょうか?これは実はえ?これ木なんですか?木なんですよ。
えっ…。
こうやって木槽の湯船に白くついたから昔は白船温泉。
これはもうほんとだ。
こんなになっちゃうんですね。
そうなんですよ。
2〜3日入らないとこれかたい膜になります。
アリが歩けるほど。
温泉に含まれる天然のカルシウムは30年も経つとこの大きさに。
まるで石膏のように固まります。
そんな名湯を守るには知られざる苦労が。
これ今何やってるんですか?これはお湯が成長するというか…。
まるめてるんですよ。
ほらちょっと触って。
全然違うでしょ?あっツルツルになった。
だからこれだけ成長してるわけですよ…。
そして気をつけてください。
社長結構すごいところ行きますね。
これ自然だもん。
このパイプ。
えっどのパイプですか?このパイプちょっと雪に埋まってるけど。
これがちょっと雪の中からパイプを掘り起こすだけでもひと苦労。
こんなふうにほら固まってくるの。
わあほんとだ。
すごいすごいすごい。
配管の中はご覧のとおり。
わあ出たすごいすごいすごい。
パンパンになっちゃうときはほんとに…。
そうなる前にやらないといけないわけ…。
ありがたいと思ってますけどね。
今度は棒を片手にどこへ?この棒で何するんですか?栓を抜く?あっお風呂の?そう。
休む間もなく内風呂の掃除。
湯船の栓を木の棒でつつくと…。
つついてましたけど栓するときどうするんですか?栓するときは中からまた叩けばいい。
…空だから。
湯船にはびっしりと温泉の成分がこびりつき白骨温泉の歴史を感じさせてくれます。
すごいでしょ?先代から受け継いだ伝統の湯船。
後の代に継承するのが湯守の使命です。
栓を締めて掃除完了。
伝統を守り歴史を受け継いできた名湯。
炭酸成分の泉質が肌を刺激する白骨温泉。
乳白色の湯が心と体に染み渡ります。
信州の山あい深い谷間に名湯はありました。
うんそうあとがすごい。
へぇ〜。
もうずっとね。
湯から上がってひと息入れれば宿のあたたかなもてなしが待っています。
骨までやわらかな岩魚。
温泉牛乳信州味噌で作られた鍋もこの宿の楽しみです。
更に朝食にも白骨温泉ならではのものが。
女将さん何か柄杓みたいの持って…。
温泉を汲みに行く?はい。
飲むと独特の酸味がある白骨温泉の湯を汲みそれでお粥を炊くんです。
お粥が苦手な方でもわりと召し上がっていただけているんではないかなと思います。
これが味付けは温泉の成分だけ。
炊くことによってまろやかな味わいになります。
浴びてもよし飲んでもよし食してもよしといわれる白骨温泉。
湯守が守る滑らかな濁り湯。
そこには温泉を愛する人たちの愛と温もりが溢れ訪れる人を優しく包んでくれます。
6位までの順位はご覧のとおりこのあと誰もが納得の名湯が続々ランクイン。
名だたる名湯のなかから見事ベスト5に入るのはいったいどこの温泉なのか?このあといよいよ発表。
ほとんど温泉がメインで太古より今なおもうもうと煙を吹き上げる火の国の象徴目指すのはそんな阿蘇山のお膝元。
標高700mに位置する温泉地。
そんなキャッチフレーズのもと統一した街づくりを行ってきた黒川温泉は全国でも有数の人気温泉地へと成長。
人気のきっかけとなったのが購入すると3つの旅館の温泉が楽しめる…。
そんな入湯手形で回ることができる24の宿の露天風呂のなかからぜひ入っておきたいオススメの湯をご紹介。
昔ながらの風情を色濃く残す癒やしの庵こんこんと湧きいずる湯と苔むした岩が歴史の趣と悠久の時を感じさせてくれます。
そうここは何もしない贅沢を満喫できる場所。
ここは黒川で唯一日本の名湯秘湯百選に選ばれた湯船。
ほのかに硫黄の香りが漂ういで湯は肌をぬるりと包み込みながらすっと染み入る美人の湯。
湯船の奥にはほてった体を冷ましてくれる癒やしの空間が。
浅めに張られた湯を愛でながら聞こえてくる清流田の原川のせせらぎの音。
そうここは五感のすべてが安らぐ癒やしの湯なのです。
ここいこい旅館は実に13もの湯船を有するため旅館内だけでもさまざまな湯めぐりが楽しめます。
なかには個性的な湯船も。
深さ130センチの湯船に立ちながら浸かる立ち湯がそのひとつ。
竹につかまりながら全身でぬくもりを感じる。
日常では味わえない湯の楽しみ方。
ぜひ体験しておきたいいで湯です。
続いてのお勧め旅館の湯は移ろいゆく自然をゆっくり感じられる宿黒川荘。
こちらの特徴はなんといっても野趣溢れる開放感たっぷりの湯船。
およそたたみ80畳分という広さを誇りさながらプールのよう。
巨大な湯船を満たす豊富な湯量も黒川随一。
珍しい緑がかったいで湯はとろりとしたなめらかな肌触りが魅力。
都会の喧騒を離れ自然に囲まれた湯にのんびり身をゆだねての心の洗濯。
ふと見上げると湯けむり越しに存在感を放つ巨大な天然の一枚岩。
通称びょうぶ岩がまさに圧巻の眺望です。
そんな黒川温泉でぜひ泊まっておきたい宿があります。
湯を求め訪れるお客をいにしえよりもてなし続けてきた黒川最古の宿御客屋。
元来御客屋とは肥後細川藩の御用宿のこと。
そんな御客屋を名乗ることが許された宿で享保の時代から300年間今なおその名を守り続けているのはこちらだけ。
長い歴史を持つ由緒正しき宿ですが1泊の値段は15,000円ほどとお手ごろ。
もてなされるのは阿蘇の食材を中心とした素朴ながらも味わい深い山里料理。
メインでいただくのは…。
心尽くしの品々が並ぶなかお客たちが口を揃えて絶賛する一品が。
大根のお漬物が。
脇役であるはずの漬け物が宿を訪れた多くのお客の心をつかんで離さない理由とは?厨房で働く1人の女性がそのカギを握っていました。
私には。
漬物担当。
宿の料理に添えられている漬物は出来合いのものではなくすべて石松さんの手作り。
奇をてらわず塩と胡椒ほんの少しの鷹の爪で作る素朴な味わいです。
旅館の敷地内にはえっ?漬物小屋。
ここは石松さんが丹精込めて漬け込んだ漬物が眠る倉庫。
すべて1人で作ったものです。
漬物をおいしく作るコツは材料と同じ重さの重しを乗せ続けること。
ちなみにこの重しは1つ20kgもあるといいます。
70歳という年齢。
重しを乗せるのも重労働です。
にもかかわらず手作りにこだわるのはお客のおいしいのひと言を聞くため。
石松さんの手間ひまと愛情をかけた漬物は食べた人を幸せな気分にしてくれます。
御客屋の漬物はまさにおふくろの味。
そんな宿自慢の露天風呂は細川家が代々愛したことから名づけられた代官の湯。
黒川温泉の移り変わりを300年間かわらず見守り続けています。
清流の音が心地よい自然の温かみを感じほっとできる癒やしの湯。
古よりこんこんと湧きいずる湯に悠久の思いを馳せながら浸かるのもまた一興。
肌にしっとりまとういで湯は鉄成分が豊富な泉質。
そのため酸化した湯が岩を黄金色に変えるのです。
心と体を包みこむ極上の湯あみ。
東京から山形新幹線でおよそ3時間。
尾花沢市の山あいに銀山温泉はあります。
清らかな流れをたたえる銀山川を挟み…。
かつては銀の採掘で栄えた街でしたがおよそ400年前源泉を発見したことで江戸時代には湯治場として名を馳せました。
時代が流れても変わることのない建物が多く現存する街並み。
訪れる人々に大正時代の息遣いを感じさせてくれます。
人がいいね。
最高だね。
夜の帳が下りる頃銀山温泉にガス灯の火がともります。
ほのかな明かりが照らす街並み。
昼とは違った幻想的でどこかはかなげな雰囲気に包まれます。
ここ銀山温泉で随一の歴史を誇る宿が…。
大正4年に建てられた柱や床板にはケヤキなどの木が使われ重厚感と温かみにあふれた歴史的にも貴重な建物です。
全9室ある客室は畳が香る純和風のしつらえ。
自慢の温泉は細かな湯の花が咲く源泉かけ流し。
ほのかに香る硫黄の匂いが体全体にしみわたります。
少し熱めのお湯が冷えた体を芯から温めてくれます。
銀山温泉に昔からある宿の多くは湯船が半地下にあります。
温泉のあとはお楽しみの夕餉。
名物そばまんじゅうなど山形の食材をふんだんに使った料理が並びます。
こちらね尾花沢牛の温泉蒸しになります。
うちのメインですね。
地元上質なサシが入った霜降りを温泉の蒸気でじっくり蒸しあげた一品。
街行けば古きよき日本にタイムスリップ。
大正ロマンあふれる銀山温泉の象徴ともいえるのが宿の壁に並ぶ絵。
実はこの絵を描いたのは画家ではなく地元の左官職人だったのです。
これはどういったものなんですか?そう銀山温泉の旅館の壁に施された絵は左官職人が鏝を使って描いた鏝絵と呼ばれるもの。
昔ながらの材料ですね。
鏝絵に使用するのは漆喰。
彫刻のように彫って形取ったり乾燥させて塗り重ねることで描いていきます。
最後に職人の手間ひまが絵に温かい質感を与えるのでしょう。
街を見渡すと大正時代になるのかな。
私が修理したのはどこだっけな…。
上の…あれをやったんだ。
鳳凰の彫刻で…。
ちょっと直しやったんだけどね。
昔の職人はセンスがあるね。
おそらく自分で絵柄を描いてやったんでしょうから。
もともと職人たちの技と心意気で受け継いできた街並み。
宿でレンタルできるハイカラな衣装をまとえばよりいっそう街が醸し出す大正ロマンを満喫できます。
かつて銀で栄えた山形の名湯銀山温泉。
伝統を守る人々と心も体も温めてくれるいで湯が訪れる人々を古きよき日本に誘ってくれることでしょう。
東京から秋田新幹線でおよそ2時間半。
日本一深い湖田沢湖の最寄り駅でもある田沢湖駅。
駒ヶ岳の麓標高およそ700m地点に乳頭温泉郷はあります。
そんな歴史ある温泉地で最も古くから続く宿があります。
江戸時代は湯治場として栄え現在では35室を有する湯宿です。
訪れる人を魅了するのが本陣と呼ばれる美しい茅葺きの長屋。
かつて秋田藩主を警護する侍が詰めていたという300年前の佇まいを今に伝えています。
すごいキレイ。
今では年間で5万人が訪れる人気の温泉。
人々が憧れてやまない湯船があります。
それがこちらの雪見の混浴露天風呂。
江戸時代には秋田藩主も湯治に訪れたと伝えられる伝統と確かな泉質を誇る名湯。
プクプクと湧き出る乳白色のいで湯がいっそう温かみを感じさせてくれ雪景色のなか入浴する喜びを高めてくれます。
ちなみにこの混浴露天風呂は日帰り入浴も可能。
老若男女が手軽に絶景の秘湯を満喫することができます。
出たあともかなりなんていうのかな。
お風呂上がりには囲炉裏を囲んで心づくしの料理をいただきます。
地元の山の幸を中心とした品々。
そのなかでも宿の自慢はまさに秋田のおふくろの味。
自家製味噌の風味と山の芋の食感が素朴ながら奥深い味わいを演出。
あったかいなんか…今1人暮らしなんですけど。
夜のとばりがおりる頃雪灯篭に火がともる。
静寂のなか揺らめくろうそくの火が旅情をかきたてます。
冬こそ魅力的と思える鶴の湯ですが実はこの雪景色を味わうことができるようになったのはひとえに湯宿を支える人たちの努力のたまもの。
早朝からフル稼働。
ベテラン接客係の大前さん。
鶴の湯のリーダー的存在。
接客係がこういう入り口とかもこうやってよ…。
あぁ重い。
こういう感じで…。
お客が起きてくる前に雪かき。
ひと晩で降り積もった雪に足を取られないようにという気遣い。
冬の宿。
朝を迎えることができるのは大前さんたちの苦労があってこそ。
更に連泊しているお客さんにはメニューを変える心配りもなされています。
最後にあることを聞いてみました。
はいどうもご苦労さまでした。
会話とかそういう感じで…。
美しい雪景色と最高のおもてなし。
多くの人の頑張りで支えられている鶴の湯。
肝心のお風呂も極上。
混浴露天の他にも味わい深い湯船で泉質の違う源泉が楽しめます。
秋田の秘湯乳頭温泉郷。
極寒の湯宿にはおもてなしにすべてをかける温かい男たちがいました。
このあとはそして全国から選ばれた絶対に入りたい日本の名湯トップ2がいよいよ決定します。
日本三名泉の1つに数えられる…。
湯けむり立ち込める街の中心には街のシンボル湯畑が。
八代将軍徳川吉宗が汲み上げた湯を樽に詰めて江戸まで運ばせたという源泉が今も残っています。
草津にある6つの源泉の中で最も古いと言われるのが…。
源氏の白旗にちなんでこの名前がつけられました。
酸性硫黄泉の湯は殺菌力が強く治せないのは恋の病だけとうたわれてきたほど。
白旗源泉の背後に建つのは2年前に完成した江戸から明治にかけて人気を博した同名の湯屋をイメージし現代によみがえらせた共同浴場。
草津の湯を愛した天下人に思いを馳せながらひのきの香りとともに名湯のぬくもりを心行くまで味わいたい。
湯船には2つの源泉が引き込まれていて肌触りの違いを体験してみるのが楽しみ方の流儀。
湯治が盛んだった江戸時代草津千軒江戸構えと称されるほど栄えた草津温泉では温泉宿は昔ながらの源泉かけ流しにこだわっています。
これも豊富な湯量がなせる業。
泉質主義を合言葉にそれぞれの宿が源泉から直接温泉を引いているため温泉本来のよさをとことん堪能できる。
それが草津温泉。
なかには白旗源泉を心行くまで楽しめる旅館も。
源泉は地中に埋めたパイプでそれぞれの旅館に送られています。
そして源泉かけ流しの伝統は熟練の技によって守られているのです。
そこには名湯ならではの苦労がありました。
それであとは…。
湯守の仕事はまず湯畑の管理から始まります。
湯畑の中で点検するのが…。
ここから行ってます。
宿のほうにですか?ええ。
白旗の源泉ですか?そうです。
湯の花も多い分放っておくとパイプの中が詰まってしまうのです。
この熱くて強い温泉を湯守の役目。
中澤さんが湯守を務めているのは草津温泉屈指の老舗旅館創業時からの伝統を受け継ぐ湯畑の目の前に建つ昭和初期に建てられたという建物は木の温もりと歴史の重みを残しつつ時代に合わせてリニューアル。
旬の食材をふんだんに盛り込んだ会席膳は旅に出た喜びを改めて感じることができるほど心躍る豪華さ。
メインの料理は新しさと伝統が融合した自慢の一品。
部屋からの眺望も草津ならでは。
湯畑が一望できます。
それでは湯守が腕によりをかけて名湯に仕上げた天下のいで湯を心行くまでいただきましょう。
まずは半露天の雪見風呂。
草津温泉最古と伝えられる白旗源泉を贅沢にかけ流し。
刺激の強い酸性の源泉も湯は驚くほどにきめ細かくまろやか。
まさに豊かな源泉と湯守の確かな腕が作り出した極上の時間。
このまま時の流れに身を委ねていたい。
人々を極楽気分にさせる湯守の熟練の技を目撃。
更に湯守だけが知る隠れ部屋とは?どうしても入りたい!日本の温泉第2位の草津温泉。
天下の名湯の伝統を守る湯守がいる老舗旅館ここで6代目の湯守を務める中澤さんは宿泊客がチェックアウトした午前11時から日帰り入浴が始まる12時半までの間に大小6つの風呂を準備します。
湯守を悩ます掃除の大敵は成分が豊かな名湯ならではのこと。
2日に1回しないと…。
この湯花掃除に使うのがトンカチ。
使い方はというと…。
雪に埋もれた温泉パイプも掘り起こし叩きながら中に溜まった湯花を流していきますが…。
温泉パイプは館内のいたるところに張り巡らされており配管をすべて把握しなければなりません。
1か所でも詰まれば温泉が出なくなるのです。
ここから見ればわかりますね。
温泉パイプから剥がれ落ちた湯花で透明に近かったお湯もこのとおり白濁に。
そして湯守たちが伝えてきた刺激の強い草津特有の源泉をまろやかな湯に変える伝統の技とは。
その秘密がこの小屋の床下から現れた温泉。
そう白旗源泉から引かれた温泉は湯船に注がれる前にここで1日寝かせるのです。
ここで?ええ。
その成分のまま温度を…。
そうです。
はい。
代々受け継がれてきた秘密がこちらにも。
湯守しか入れない隠し扉の向こう側へ。
するとそこは座敷と温泉タンクが…。
こちらは巡回しながら…。
こちらへいったん上げてこちらから落とします。
時間をかけて寝かせた源泉は成分も落ち着いてまろやかに。
そして…。
量をしぼり湯を溜める時間を長くすることで湯船全体の温度も下げていきます。
水で薄めることなく源泉をかけ流しで使うには湯守の経験が必要不可欠。
更に草津温泉伝統の技湯揉みでお湯の温度を微調整。
勘みたいなものなんですね。
勘ですね。
最後に中澤さんに聞いてみました。
湯守の喜びとは?日本三大名湯のひとつ草津温泉に湯守あり。
草津よいとこ一度はおいで。
古くから日本人を癒やしてきた名湯には湯守たちの熟練の技が息づいていました。
ああ日本人でよかった。
名湯の名にふさわしい草津の湯。
一度浸かればその魅力にみせられるはず。
さあこのあとは全国の名湯ベスト1を発表。
果たして1年中良いですよ。
年間およそ2,000万人が訪れる日本を代表する名湯箱根温泉郷。
湯料理もてなしすべてが日本最高峰。
まずは高級な宿が多い場所として知られる強羅。
昨年7月にオープンしたばかりの全室が50平米超えのゆとりのあるスイートルーム。
更にこの宿最大の売りが…。
しかも部屋には愛犬グッズが充実。
愛犬ものびのび羽をのばせるドッグラン付きの部屋もあるだけでなく愛犬を見守りながら源泉かけ流しの温泉も堪能できます。
美人の湯と評される自家源泉のやわらかな湯は旅人に至極の時間を与えてくれます。
しかもこの宿では温泉は人間だけのものではありません。
なんと館内にはペット用の温泉も完備。
アルカリ性の肌に優しいいで湯で愛犬も癒やされること間違いなし。
湯上がりのあとの膳は旬の食材を使った脂ののったぶりを使った…。
海と山の幸を存分に楽しめます。
う〜ん。
腕を振るうのは新鮮な桜肉をあぶりレア状態のまま細かく刻んでいきますがいったいどんな絶品料理に仕上がるのでしょう?そのお味は?と思ったら…。
実は料理長が腕によりをかけて作っていたのはワンちゃん専用の料理だったのです。
旅の最大の楽しみが食事なのは愛犬も一緒。
熟練の料理人が丹精込めて作ったひと皿なら愛犬も満足間違いなし。
愛犬の喜びが飼い主の喜び。
そんな方の極上宿。
ところかわって箱根は仙石原。
このエリアにも昨年7月にニューオープンした宿が。
山あいに佇む…。
部屋はゆとりある和洋室の落ち着いたしつらえ。
そして全室露天風呂付き。
ひのきの浴槽に強羅のいで湯をたたえれば上質なリラックスタイムが過ごせます。
湯船に浸かりながら…。
館内の大浴場では部屋の露天とは異なる泉質のにごり湯を源泉かけ流しで堪能できます。
夕食は地元で採れた旬の食材を最大限に活かした創作和会席。
更にこの宿いちばんの売りは夜。
天空テラスでは満天の星空を貸切状態。
ロマンチックな夜があなたを待っています。
このあとは眺め泉質料理すべてに大満足。
一度は行きたい箱根でニューオープンの極上の宿が登場。
箱根温泉郷のニューオープンの宿。
強羅に昨年12月オープンしたばかりの強羅花扇円かの杜。
誰もが憧れる高級感と誰もがほっとできる木のぬくもりに溢れた極上の宿。
館内には木の香りと息遣いがそこかしこに。
更に床はすべて畳。
高級感のなかに安らぎを感じます。
飛騨の匠が手がけた部屋は和モダンのテイスト。
広々とした上質な空間は洗練されているのにどこか懐かしい。
都会の喧騒を離れた穏やかな時間が流れます。
夜の宴は飛騨の食材を中心とした会席。
宿の自慢はA5ランクの陶板焼きでいただきます。
やわらかな肉質と上品な肉汁の甘みがギュッと凝縮したこれぞ至極の味わい。
部屋からは箱根連山を見渡せる絶景の眺望。
白木の湯船に注ぐのは自家源泉の透明の湯。
アルカリ性の泉質は冷えた体を温めるだけでなく肌がしっとりすべすべになる美肌の湯。
女性に優しい温泉です。
更に宿いちばんのお勧めは露天風呂。
木々に囲まれた広い湯船に入れば思わず体を投げ出したくなる開放感が…。
客室露天風呂とは異なる泉質のため湯めぐり気分も味わえます。
誰もが憧れる箱根の高級宿で大自然に抱かれながらの命の洗濯。
時を重ねてなお愛される箱根に生まれた新しい宿。
名湯の歴史がこれからも続いていきます。
あなたもお気に入りの温泉に出かけてみては?2015/03/07(土) 19:00〜20:54
テレビ大阪1
土曜スペシャル「どうしても入りたい!日本の名湯ベスト10 2015年冬」[字]

温泉天国ニッポン…冬限定!絶景の雪見露天&豪雪の秘湯&歴史のにごり湯など…人気の名湯をランキングで紹介!さらに温泉を支える人々に密着!入浴はアラサーグラドルが…

詳細情報
番組内容
温泉天国ニッポン…全国各地に湧く名湯の数々…今回はランキング形式で「日本の名湯ベスト10」を発表!(※ランキングは番組調べ)冬限定の絶景雪見露天、歴史ある雪国の湯、絶大な人気を誇る豪雪地の秘湯、山奥の魅惑にごり湯など…一度は入ってみたい極上の温泉が続々登場!
つづき1
そんな温泉を守る人々にも密着!湯を管理する“湯守”や老舗宿を支える美人女将など、そこで働く人々にも密着!全国から客が集まる秘密が明らかに…!?草津温泉、箱根温泉郷、別府温泉、乳頭温泉郷、黒川温泉などなど…日本を代表する人気温泉地がズラリ!果たして、あなたの好きな温泉は何位?
出演者
【出演(入浴モデル)】
橋本マナミ、杉原杏璃、神室舞衣、小林恵美、矢吹春奈
【ナレーター】
池田昌子、高川裕也
番組概要
全国各地の名所や絶景スポット、さらに名湯・秘湯、旬の味覚&人気の宿まで…毎週様々な企画で送る旅バラエティー番組です!
関連情報
<番組で紹介した情報はこちらから>

http://www.tv-osaka.co.jp/

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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