チョイス@病気になったとき「咳が続くとき」 2015.03.07


「チョイス」。
それは選択肢。
病気になったとき私たちはさまざまな選択肢に直面します。
でもちゃんとお勧めのすてきな選択肢があるんです。
それこそが「チョイス」
(せきこみ)
例えばせきが長引く時。
熱もないしちょっと風邪をこじらせただけと思っていると実は恐ろしい病気が潜んでいる事があるんです
症状的には別に問題がなかったので…
実はある菌に侵され肺がどんどん壊れていきました。
完治までにかかった時間はなんと半年以上
更に呼吸困難に陥る病も
こうした病は誰もがなる可能性が…。
そこで今回は長引くせきに潜む病を食い止めるチョイスを一挙に紹介しま〜す!
(星田)さあ今日の「チョイス」はなば…「長引くせき」。
(浜島)「なば」?「なば」。
フフフフ。
「長引くせき」ですけれどもせき。
せきは普通に出るもんね。
私のね母がものすごい長引くせきを年に1〜2回必ずするんですよ。
季節の変わり目とかそんなんでもなくいつか分からず?うん。
何か電話するとあっ今結構せきをしてる月だなみたいな…。
1か月ぐらいず〜っと…。
結構せきって身近やからね。
なかなかみんな…。
一番考えるのは風邪とかでうちのねマネージャーのカンザキっていうのもずっとせきしてるの。
年がら年中マスク着けて。
かわいそう。
そう。
何か俺的にはちょっと頑張ってますよイメージなんかなみたいな…。
わざとちゃうかなって思ってるんやけれども…。
身近すぎて言ってもまあぜんそくとかそういう風邪とかそっちの方でしか…。
まあ熱も出ないならね。
まあ身近です確かにね。
世界的に見ても医療機関を受診する理由のうち最も頻度が高いのがせきなんだそうです。
あ〜分かりやすいですもんね。
症状も出やすいし。
でもその身近な症状だけにそのまままあいいやと思ってやり過ごす方も多いと思うと。
まずじゃあその長引くせきはどんな病気なのかっていうのをご紹介します。
2014年の年末長引くせきに悩まされた風間まち子さんです。
趣味は旅行。
旅行の2日目。
突然せきと発熱に襲われました
せきはず〜っとしてましたね。
結局すごい高い熱を…最高39度4分まで出たんですけれども。
一番怖いのはインフルエンザだと周りの人にもうつしてしまうしもう熱は引く感じはしないので観光どころではなく…。
旅先で医師に診てもらったところ心配したインフルエンザではありませんでした。
しかし旅行は断念し自宅に帰る事にしました
もうゴホンゴホンゴホンっていう感じなので出る時は徹底的に出る感じで出ない時は出ないんですけれども。
たんはずっと奥の方に絡んでる感じはありましたけど。
「何だろう?」とは思ったんですけど…。
しかし自宅に戻っても微熱とせきが続きました。
そこで掛かりつけの医師に診てもらいました。
するとX線検査で異常が見つかりました。
左が正常。
右がせきが続いた時のX線写真です。
円で示した部分にご注目。
白くもやがかかっています。
肺炎です
肺炎だったんです。
肺炎の原因はある細菌でした
肺炎を引き起こす最も多い細菌です。
肺炎球菌が肺の中で増殖。
体は肺炎球菌を外に出そうとせきをします。
更に菌が増殖すると今度は肺の組織が炎症を起こし始めます。
これが肺炎です
単なるせきだと放置し重い肺炎になると死に至る可能性もあります。
しかし風間さんは肺炎になりましたが重症化せずに済みました。
実はあるチョイスをしていたからなんです
「入院騒ぎにならないで済んだんじゃないですか?だからよかったです。
ラッキーでしたよ」っていうふうに言われて「ああうっておいてよかったんだな」っていうふうに。
風間さんは掛かりつけ医の勧めで肺炎球菌ワクチンを注射していました。
肺炎球菌が原因の肺炎を予防したり重症化を防ぐ効果があるといわれています。
風間さん。
命の危機に陥らないでよかったですね
う〜ん逆にインフルエンザのワクチンとかは身近で僕もうちますけど肺炎球菌のワクチンをうとうなんか思った事もないですよね。
何か肺炎ってインフルエンザほど身近な気がしない。
そうそう!何かこうガ〜ッと爆発的に広まるっていうイメージもないからここは大丈夫って大抵ね思いますけど…。
体が弱った時になるような気がするし。
でこの肺炎球菌っていう名前はお聞きになる事あります?何か肺炎球菌っていうのは…。
肺炎って名前は知ってますけど。
これが原因だっていうね…。
分かんなかったですね。
そこでスペシャルチョイスアドバイザーに伺います。
せきに詳しい尾形英雄さんです。
(2人)よろしくお願い致します。
先生。
これ結構うつりやすいものなんですか?毎年ある程度の方がうつったりしてるんですか?そうですね。
人から人にうつるって訳ではないんですけども…。
そうではないんですか?はい。
自分の喉にいるとか鼻とか何かについてるその菌が肺の中に落ち込んでそれで肺炎を発病する。
じゃあ肺炎の方がずっとせきこんでる。
周りにいてるお友達の方がうつるっていう事ではない?肺炎球菌の場合はそうです。
自分のもともとここにいるんですか?そうです。
へえ〜!じゃあ我々がその肺炎球菌っていうのをある程度持っててって事ですか?何らかの形で持ってる時があるんですね。
常にいる訳じゃないんですけども。
それは体力が落ちたりとか何かの要因によって炎症を…。
そうです。
肺の中に落ち込んで。
その症状なんですけどこのせき発熱たんなどという風邪のような症状が当然出てくる訳でこれまさか最初から肺炎だとは思いませんよね。
そうですね。
やはり症状が強いって事は風邪よりは強いって事はあるんですけどもそれも必ずしも…高熱が出るようなインフルエンザでもそういうふうになりますし決して症状だけで肺炎だっていうのを見分けるのはなかなか難しいです。
よく何かドラマかな?漫画かな?風邪をこじらして肺炎になるみたいなイメージがあるじゃないですか。
そうではないって事ですか?いやそれもあるんです。
あるんですか。
なかなか難しいんですけど。
でも症状がやっぱり風邪とかその辺と一緒だから肺炎っていうのは我々素人はパッて思い浮かばないですもんね。
そこの差はないんですか?せきの頻度がすごいとか…。
そうですね。
やっぱり症状が強くてとりわけ食事がとれなくなるとか全身症状の方が強いのがやっぱりより肺炎ですけど区別はなかなか難しいですよね。
とりわけインフルエンザとの区別は難しいです。
かかった時はどう治すんですか?それは薬ですね。
抗菌剤。
普通の風邪薬では治らない?治らないです。
やっぱ違うものなんですね。
肺炎を引き起こす原因は肺炎球菌のほかにもあります
その中で最も多い肺炎の原因が肺炎球菌。
およそ3割を占めています
肺炎っていっても肺が炎症になるっていう症状だからいろんな要因で肺に炎症を起こさすって事ですね。
菌そのものが入り込んで増殖するとなります。
そうすると予防というとインフルエンザのようにうがいをしたり手を洗ったりっていう事になるんですか?残念ながら手を洗っても決してそれは予防にならないですね。
一番重要なのは口の中。
要するに口腔内をいかに清潔にするかなんです。
ですから肺炎を繰り返す方がいたらまず口の中の…寝る前の歯磨きとかそれから喉のうがいとかそういう事はさせます。
へえ〜。
実際に大震災とかあったあとにやっぱり避難所で起こす肺炎のほとんどはそういう事ができないために起こすんです。
で更に重要なのはやはりさっきも風間さんがうっていたような肺炎球菌ワクチンをうっておくという事が…。
そうですね。
死亡率を明らかに下げる効果があるという事が分かってましてですから65歳以上の方に関しては1回は必ずこれをうつように勧めます。
やっぱりそっか。
これが進むと死にもつながっていくって事なんですね。
よく誤解されるのが肺炎ワクチンと思われちゃうんですね。
ああ!全て…肺炎球菌のワクチンをうてば全ての肺炎に対応する訳ではないって事ですね。
あくまでも肺炎球菌に対するワクチンですからこの3割の菌に対してはカバーはある程度してくれる。
で重症化も防いでくれるんですけど残念ながらほかの肺炎の原因菌にはちょっと効かない。
肺炎球菌ワクチンは1回の摂取で5年間効果があるといわれています。
費用は1回8,000円程度。
健康保険の適用はありません。
65歳以上の場合市区町村で数千円の補助があります。
詳しくは自治体の保健課などにお問い合わせ下さい
じゃあもう一つせきのお話で今見て頂いたのは感染症でしたよね。
肺炎球菌。
実は長引くせきにはもう一つありまして同じ感染症でもこっちへこう来ると…。
肺炎球菌以外のせき。
肺炎以外になるのかな?…の原因があると。
長引くせきで注意が必要な感染症はどんな病気でしょうか?
半年以上闘病生活を行う事を余儀なくされた美容師の鈴木恵子さんです
(鈴木)風邪をひいてそれがあまり治らないっていうのがずっと続いててせきだけ残ってるっていう状態がずっと続いてるっていうのが一番初めの時です。
市販の風邪薬で症状が落ち着きました。
しかし少したつとせきが出て再び風邪薬をのんでいました。
ところが…
むせるというか喉がヒューヒューいうというかゼーゼーするっていうか…。
せきをするのが怖くはなってたんですよねお客様の前で。
だからあんまりしゃべらないようにしたりとか…。
せきは半年以上続き仕事に差し障りが出るほどせきが増えていきました。
その様子を見ていた上司から病院に行くように勧められました。
鈴木さんはようやく病院に行く事にしました
医師に診てもらったところ思いもかけない病気を告げられました
この結核菌が鈴木さんのせきの原因
結核は結核菌が肺で増殖して起こります。
初期症状はせきやたん微熱。
風邪にとてもよく似ています。
結核菌が増えていくと肺を壊し始めます。
その結果出血。
血が混じったたんが出るようになります。
更に肺の破壊が進むと命の危険に陥ります。
鈴木さんの主治医。
大谷義夫医師です。
結核は今も注意すべき病だと言います
長引くせきの時には考えなくちゃいけない。
結核と分かり鈴木さんはすぐに入院。
治療が始まりました。
治療法はとても簡単なものでした
一番初めはせきがすごくやっぱり出てたのでまずせきを止める薬とあとは菌を殺す薬をずっとのみ続ける。
それが効くまでただひたすらっていう感じで…。
結核の治療は4つの薬をのみ結核菌を除去するしかありません。
最低半年のみ続ける必要があります
退院後も薬をのみ続けます。
鈴木さんは無事結核菌の除去に成功しました。
しかし結核でつらかったのは治療ではありませんでした
え〜っと入院生活もそうなんですけど…感染が分かってすぐに保健所の方から職場の方に連絡があって…みんなが血液検査とレントゲンの検査をしに行ったみたいです。
結核はまん延を防ぐため結核にかかった人と長時間そばにいた人は検査を受ける事が法律で定められています
(スタッフ)よかったですね。
はいそうです。
それだけが本当にありがたいです。
鈴木さんは周囲に迷惑をかけたと感じ退職を考えました
入院する前に上司には「ちょっとどうする?」みたいな…。
「どうしよう?営業停止かしら」みたいな事をちょっと言われたので…「今はそういう事は考えなくていい」って言って頂いたので…。
結核が完治した鈴木さん。
せきに対する意識が大きく変わったと言います
今はちょっとおかしいなって思ったりとかは市販の薬よりも病院に行くようにはしてます。
あと周りの人にも言うようにはしてます。
う〜ん。
確かに結核っていうとちょっと一昔前の病気のイメージだけれどもでも今こうして若い方も実際なってるし実際なったら職場の皆さんも迷惑かかるから…。
だから治療法はすごく簡単なんやね。
2〜3か月入院して投薬治療で結核菌が無くなったらっていうけどその…すごい気持ちが分かるわ。
やっぱりその…うつしちゃったかもしれんって。
一人でもまたうつしたらまたその人の家族とか…。
そこにうつってたらまたっていうどんどんこう広がっていくからねずみ算式になっていくから…。
こういう危険をはらんでるんですね。
そうですね。
その鈴木さん結核だった訳ですけどまさかよもや自分がそういう病気というふうには思ってないと思うしお二人言ったようにその結核のイメージと自分の単なるせきとの結び付きがなかなかないという事で尾形さんやっぱり気付きにくいもんなんですかね?そうですね。
症状だけで結核らしいっていうのは必ずしもなくて実際には結核の方で血たんを出す方はほんの僅かでほとんどの方はせきやたんとか先ほど出た熱とかそれぐらいの症状ですから。
じゃあ血たんが混ざるって事はかなり進行してるっていう事?そうですね。
まだ今日本では年間2万人結核の方が出ます。
そんなにですか。
ですからまあ少なくなったとはいえまだまだ実際に遭遇するチャンスはある訳です。
一年に2万人?ですね。
じゃあトータルで言うと日本人全員全体で言うと相当な数の方が結核菌を持ってるっていうんですかね。
結核菌を持ってる方で言うと日本人の大体2割ぐらいといわれてます。
ですから実際には発病してない方がもっとず〜っと多いんです。
体の中には結核菌はいるけれどもそれが発病しないまま持ってるっていう方の方が圧倒的に多いんです。
その境目は何ですか?発病するとしないの…。
その免疫の力ですね。
そうなんだ。
免疫を高めるにはどうしたらいいんですか?なかなか難しいですね。
う〜ん…。
あの〜なかなか免疫を…これをやればっていう方法ってなかなかないんですけども一方で免疫を下げないようにするっていう事は結構重要でそのために日頃からの栄養状態とかそれから運動とかそういった事をしてもらうという事。
それからあとは一つは糖尿病を持ってる方なんかよくなるんですけど糖尿病のコントロールをよくするとか。
あとはタバコを吸ってる人だったらタバコをやめてもらう事も重要なんですね。
倍ぐらい発病率が違いますから。
じゃ結核になる時ってどこで感染してるんですか?そうですね。
結核の患者さんと同じ部屋にいるっていう事が一番大きいんですね。
同じ中。
例えば外でうつるとかそういう事はほとんどないです。
要するに密閉された空間の中でせきをしているとそのせきの中にいる結核菌が空気中に舞ってってそれを吸い込むという事で起こります。
いわゆる外でも公共交通機関で飛行機の中とか電車の一緒の車両の中とかエレベーターの中バスの中っていうとこでうつる可能性も多々あると…。
時間はあるんですか?短い時間だったら大丈夫だとか。
それはやっぱり長く一緒にいる方がうつりやすくて短い時間一緒だった方がそれはうつりづらいと思います。
何時間という訳でもない訳ですね。
ないです。
これはもうあくまでも偶然なんです。
偶然吸い込んでしまうかどうかなんです。
だからかかったけどっていう人はいっぱいいるって事ですね。
もっといらっしゃるかもしれませんね。
残念ながら普通のマスクはインフルエンザには効くんですけども結核の菌っていうのはもっとずっとちっちゃいんです。
うわ〜そういう事ですか。
いわゆる空気感染っていって小さな粒子の状態で吸い込みますから残念ながら完全には普通のマスクじゃ駄目なんですね。
医療用のマスクになっちゃいます。
医療用のマスク…。
医療用になるんですね。
こんなのしてねちょっと電車に乗りにくいかも。
あの私今息子が3か月4か月ぐらいでいろんな予防接種をしてる時期なんですけど結核の予防接種は1回すると一生効果はあるんですか?そうですね。
ただそれは子どもの時の重症結核を防ぐとそういう目的が一番強いんです。
で大人になってからもある程度の効果はあるんですけども…だからうっても残念ながら結核になる方がいます。
かかるとこういう波があるけどそのまま治るって事は絶対ないって事ですか?そうでもないんですね。
やっぱり自然に治る方もいるんです。
ところがそれが体の中に…結核菌が体にいたまま若い時はいいんですけど何十年かして7080になってからまた今度結核が出てくると。
ほう〜!実は今日本の結核の多くはそういうお年寄りの結核なんです。
そうなんですか。
ず〜っとじゃあ保菌者でいて体が弱ってきたら表に出てくるって事?そうですそうです。
その間は何の症状もないんです。
はあ〜。
で別にその保菌者であっても発病してなかったらうつす事はないって事…?そうです。
保菌してるだけでは大丈夫です。
すごい何か…ややこしいっていうか何かね不思議な…。
だから自分から進んで見つけるっていう事はめったにないんでしょうね。
見つかるって事は。
そうですね。
結核の発見はまず胸のレントゲンを撮る事です。
症状があった時にレントゲンを撮ってもらう。
それからあと症状がなくても結核に対してのリスクのある方たちは健康診断。
健康診断で見つかるという事。
それぞれ7割が症状で見つかって3割は健診等で見つかります。
じゃ例えば人間ドック毎年行ってればそれはもうちゃんと検査もされてると…。
なってるという事ですね。
肺結核に対する一つのそういう初期に見つけようという事ですね。
そのきっかけになるのは今言ったように長いせき。
それこそ長引くせき。
症状で見つかる場合そうですね。
どのくらいを目安にして行ったらいいですか?大体2週間です。
2週間以上。
2週間続いたらレントゲン写真を撮って頂きたい。
2週間っていうのもあっという間のような気もします。
本当ですね。
でまたせき出てね2週間の間にうつす可能性あるからせき出たらすぐ病院に駆け込むっていってもなかなかねやっぱりちょっと患者もねただの風邪だよって言われるプレッシャーがあったりするやんか。
ただ2週間ってのは風邪だったら2週間以内に治るっていう事からきてるんです。
(2人)ああ〜。
ですから一般の方はよく風邪が長引くって言ってますけど実際には風邪が長引いてるってのはそんなになくてまあ大体1週間程度で大体風邪だったら治まると。
2週間も風邪が長引いてるっていう事は風邪ではない事が…。
ほかのものの可能性が高いと。
結核の一般的な治療は4種類の薬をのみ続ける事です。
早期に見つかれば入院の必要はありませんが半年間薬をのみ続ける必要があります。
入院の場合入院期間は最低でも2か月。
退院後も薬をのみ続けます。
こうした結核の治療にかかる費用の多くは公費で賄われます。
医療費は気にせずに治療に専念できる体制が整っているのです
さあこれまでは結核とかあるいは肺炎という感染症によるせきを見てきましたけどもでもせきには感染症が原因でないものもあるんですね。
感染症以外の原因のせき。
どんなものがあるか今度はそちらをご覧下さい。
5年前ある病気に陥った白井由紀さんです
風邪をひいたあとせきに悩まされました
熱もなかったので…
せきが出始めてから1週間後これまで経験した事のない息苦しいほどのせきに襲われました
「もうちょっとおかしいから」って…。
で主人に「おかしいから病院に行く」。
初めて呼吸器内科にかかりました。
すると意外な病名が告げられました
ぜんそくは実は大人こそ注意しなければいけないんです
進行してしまいますと呼吸停止状態になってしまって呼吸停止から心肺停止にいって人工呼吸管理が必要になってしまう。
またそこが…
ぜんそくになると空気の通り道気道が炎症を起こし狭くなります。
そのため空気が通りづらくなり呼吸が難しくなります。
この時にホコリやタバコまたはストレスなどの刺激を受けると更に気道が狭くなり呼吸困難に陥ってしまいます。
呼吸困難に陥っていた白井さん。
発作を抑える薬の点滴を行いました
その後も発作を防ぐため毎日薬を欠かしません
現在ぜんそくは一度発症すると治す事はできません。
呼吸困難の発作に襲われる危険性を抱え続けなければいけません
今は6週間に1回ぐらいの割合で通ってます。
でもちょっと怖い。
またなったらどうしようみたいな…。
う〜ん気管支ぜんそくっていう…。
一回かかるともう治らないんだね。
やっぱりその呼吸困難になるっていうのは一番怖いもんね。
どうしようもない。
ハッて苦しいっていうのは…。
ねえ〜。
いや知らなかった。
これ要因がホコリとかタバコとかストレスっていう…。
そうなんでしょうね。
白井さんはいずれにしてもそのせきの原因はぜんそくだったと。
で感染症以外で多いせきの原因がこのぜんそくだったんですがじゃこのぜんそくについて詳しい事をスペシャルチョイスアドバイザーに伺いましょう。
玉置淳さんです。
(2人)よろしくお願い致します。
先生。
このぜんそくって僕の周りにも結構おったり…。
あの何か吸うのを持ってらっしゃったりして…。
これは治らないんですね。
一回かかると…。
治らないですね。
ぜんそくの症状を抑えるっていう事はできるんですけれどもこのぜんそくという病気をもとから全くなくしてしまうという事は現代の医学ではできないです。
じゃもう一回かかるとやっぱり極力ホコリっぽいとこ行ったら駄目だしタバコはもちろん駄目だし…。
タバコはもちろん駄目ですしね。
ストレスもやっぱりそれで発作が起きる場合あるしっていう…。
何かぜんそくって私小さい子どものイメージだったんですけど…。
確かに小児ぜんそくとかいうもんね。
大人でもなるんですね。
そうですね。
まああの〜多くの方はぜんそくっていう病気は子どもの時に発症する病気だと思ってらっしゃるんですけども実はそうではなくて例えば大人のぜんそくの人が3人いるとしますと1人は大人になってから初めてぜんそくになった人。
あとの1人は子どもの時にぜんそくになって大人までずっと引きずってる人。
もう一人は小児の時になったんだけれども大人になるにつれてだんだん見かけ上よくなってしまう人。
ですから3人に1人は大人になって初めてぜんそくになった方なんです。
これ子どものぜんそくと大人のぜんそくも全く一緒の要因なんですか?まあ必ずしも一緒ではなくてですね…はあ〜アレルギー反応で…。
子どものぜんそくの原因の多くはハウスダストや花粉などのアレルギーです。
一方大人のぜんそくの原因はアレルギー以外のものが3分の1を占めています
(玉置)例えば低気圧が近づいてきてる。
あるいは季節の変わり目にせきが出る。
あるいは大気汚染タバコの煙。
中には辛い物を食べた時の…特にトウガラシの刺激でせきが連発して出てしまうような人。
更には精神的なストレスで症状が出る人。
いろんなタイプがございます。
あの私の母が一年に1回ぐらい1か月間せきが止まらないっていう時期があるんですよ。
これもひょっとしたらじゃあぜんそくで非アレルギー性の可能性もあるっていう事ですか?あの〜ぜんそくとまでは言えないかもしれません。
ぜんそくのヒューヒューゼ−ゼ−っていう発作がなくてせきだけであればせきぜんそくの可能性があります。
(2人)せきぜんそく!そういうのもあるんだ。
これ先生。
せき止めとかでぜんそくのせきは止まらないんですか?止まらないんですね。
へえ〜!じゃすぐ分かるよね。
そこで治療薬をお使いになる訳ですね。
ええ。
ご覧になった事もあるかと思いますけれどもこういう吸入の薬っていうのがぜんそくの治療の最も基本になります。
こちらはぜんそくの症状を予防するために毎日1回とか2回吸入する薬。
それは口からですか?そうです。
こういうふうになってですねこう…カチャッとやって口をつけてス〜ッと吸ってしばらく息を止めていて肺の中にいっぱい薬を吸い込むと。
こちらの方はヒューヒューゼーゼーいって苦しいいわゆるぜんそくの発作になりますのでその発作を抑えるために吸入する薬。
これはもう押すと出てきますんで口の近くにいってこう吸い込みますね。
ですからこれは毎日するのではなくてあくまで症状が出た時の緊急用の薬になります。
治療費というのは…お薬の費用はそう高くはないんですか?そう高くはないですね。
あの〜ぜんそくの重症度にもよりますけれども最も軽い人っていうのはこれだけ持っていて症状が出た時だけ吸うと。
一吸入が大体自己負担が3円ぐらいなんです。
すごく安いんです。
3割負担の場合?3割負担の場合。
でこちらの場合は毎日使う事になりますので自己負担は軽症の人であれば2,000円ぐらい。
もっと重症になりますと4,000〜5,000円というとこになります。
一吸いって事ですか?いえいえ1か月です。
それがまあ一生って事やもんね。
それだったら続けられそう。
…という事でさあそのぜんそくの話なんですが実はそのあるチョイスをするとこのぜんそくが重症化するそれを食い止める事ができるかもしれない。
そういうチョイスもございます。
今度はそちらをご紹介します。
ぜんそくになるのを食い止めている…
乾いたせきに10年前から悩まされました
四六時中出ていた訳ではありません。
人がたくさん集まるとこなんかに行くと特によくせきが出てまた会議の席上でもよくせきが出ましたので…。
そのトップがしゃべる時によく細かいせきが出ましたので…。
(スタッフ)大事な時に…。
ええ大事な時に出ましたので非常に皆さんからひんしゅくを買って…
ここで稲垣さんはぜんそくを食い止めるチョイスをしました
自宅の近くの主治医の方に相談をしに行ったところ「これはひょっとしたら風邪ではないかもしれない」と…。
呼吸器内科で診てもらう事にしました。
稲垣さんを診た玉置医師は特定の時だけせきが出る事に注目しました
そのせきがどういう時に出やすいかっていうお話をよく聞きましたところ例えば人混みに入った時とかあるいは気温の変化があって冷たい空気を吸い込んだ時とかあるいはこう精神的に緊張した時とかそういう時に出やすいというお話がありましたのでそういうせきっていうのは気道にアレルギーがある人に多いせきなんですね。
ですからひょっとしたら…
検査の結果稲垣さんはぜんそくの一歩手前せきぜんそくと分かりました。
せきぜんそくは気道が少し狭くなった状態。
しかしぜんそくほどは狭くなっていません。
ひどいせきに襲われる事がないため放置してしまいぜんそくに進んでしまう事があるんです。
稲垣さんはぜんそくの一歩手前の段階せきぜんそくを見つける事に成功したのです
稲垣さんは毎日薬を吸入しています
薬が効き悩んでいたせきも治まりました
自分自身も楽ですしそういった周りの方にご迷惑かける事が今はありませんので自信を持って映画館やコンサートも行けますし…
2013年せきぜんそくを早期発見するうれしい検査装置が登場しました!
その装置はこちら
息を吹き込むと肺の状態を数値化。
せきぜんそくかどうかを見極める事ができるんです。
何を測っているかというと一酸化窒素NOです。
せきぜんそくでは気道に炎症が起こりそこで一酸化窒素が多く発生します。
つまり吐く息に含まれる一酸化窒素が多ければ多いほど炎症が起こっている証しなのです。
1か月せきが続いていた番組スタッフが検査を受けてみました
はいそのままず〜っとその位置でお願いします。
その位置で…上手です。
そのままお願いします。
検査は簡単。
息を吐くだけです。
数分で検査結果が出ます
番組スタッフの結果は?
これはやや高いというところですね。
まああの〜23という数字はせきぜんそくの疑いがありという事になります。
(スタッフ)あるんですか?あります。
更にほかの検査も行いせきぜんそくと診断されました
え…。
健康番組のスタッフにあんなやつおったらあかんやろ!1か月せき止まらんやつがおったらあかんやろ。
はよ行けよ!皆様に「はよ行きましょう」言うてんのにさ。
1か月も放置して…。
まあ忙しい…大変やからね。
仕事は大変や思うけれども。
これ先生。
せきぜんそくっていうのも一生治らないっていうか…。
いえこれは治る場合があるんですね。
あの〜せきぜんそくとぜんそくの違いっていうのは…ですから先ほどの吸入をしばらく使う事によってその炎症がよくなればですねぜんそくまで進んでいく事を恐らく予防できるのではないかと。
じゃあよかったね。
稲垣さんも理事長しゃべる時にねせき毎回してたらそりゃ出世にも響くしね。
せきぜんそくの方って多いんですか?多いですね。
3週間から8週間以上続くせきっていうのはいわゆる慢性のせきっていうんですけれどもその原因の中で一番多いのがせきぜんそくなんです。
じゃあ気が付いて早くこういう吸入治療を始めればほとんど治まるという事になるんですね。
そういうせきぜんそくにおいては…。
かなりの確率でぜんそくへの進展も抑制できるという事になると思いますね。
やはり早期発見して早期に治療を開始するという事が大事ですね。
あの吸入するお薬っていうのは副作用的なものはないんですか?ほとんどないんですけれども人によってはですねその吸入の…ちっちゃいパウダーなのでそのパウダーがここに引っ掛かってそれでこう…せきが少し強くなってしまうっていう方もいらっしゃいます。
で口の中にやっぱり残ったりしますので吸入したあとに必ずきちんとうがいをするという事も大事ですね。
よく僕なんかはお酒をたしなむんですけれど例えばお酒飲んでてぜんそくの症状が出てきた時にあの薬をのんでも別にお酒との相性っていうのは大丈夫なんですか?それは大丈夫なんですけれどもまああの〜お酒を飲んでぜんそくになる方っていうのもいらっしゃるんですよ。
アルコールによって誘発されるぜんそくというのも…。
そういう事が分かっていればお酒を飲む前に吸入しておいて予防した方がいいと思います。
それは全然大丈夫なんですねやっても。
それはいいよね。
スタッフが受けていた呼気NO検査っていうのが非常に簡単なんですけどあれは今比較的どこでも受けられるんですか?どこでもっていう訳にはいかないんですけれどもある程度の大きな病院か呼吸器内科の専門のクリニックであれば多分受けられると思いますね。
それでは今日のまとめという事でいきますと感染症であっても感染症以外でも…呼吸器内科へ行った方がいい訳ですね?
(玉置)そうですね。
なかなか難しいですけどね。
まあ2週間続いたら風邪ではないんではないかと何かあるんではないかと思って頂きたい。
逆に言うと風邪のようなものだったら2週間で治まるという…。
そういう事ですね。
だからせきが出て呼吸器内科に行った場合に例えば必ず原因は暴いてくれるっていう事ですね。
理由なくせきが2週間続く事は絶対ないって事ですね。
まずないと思いますね。
まずはねそうやって行ってちゃんと分かった方がいいですね。
私ね母のせきの犯人が分からないって思ってたんですよ。
でも今日聞いたら絶対犯人はいるんだなって。
いるんだよ。
呼吸器内科行ったらちゃんと捕まえてくれるその犯人をね。
そうそうそう。
せきが続くとかわいそうでね。
横になると出るから睡眠不足にもなるしもう早く治してあげたいですね。
ほっしゃん。
いかがでした?そうですね。
せきって身近で…一番身近な症例みたいな感じである程度慣れっこになってるとこあったんですけどやっぱりそうやってどんどん重篤な病気につながっていってると思ったらそのあとに「せきとめる」っていうかせき止めてここで「せきとめる」っていうような…。
あ〜!うまい!あのね番組中盤に思いついてた。
「どこで言うたろ?」思て。
言ってやろうって思ってたんだ。
でも本当にそういうのは大事やなって思った。
あと先生。
うちのスタッフよろしくお願いします。
治してあげて下さい。
治してあげて下さい。
どうも今日はありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
2015/03/07(土) 20:00〜20:45
NHKEテレ1大阪
チョイス@病気になったとき「咳が続くとき」[解][字]

咳が続き風邪をこじらせただけ?と思ったら、実は命を脅かす「感染症」や呼吸困難を引き起こす「ぜんそく」のことがある。咳が続くときの対処と治療のチョイスを紹介する

詳細情報
番組内容
咳が続き風邪をこじらせただけ?と思ったら、実は命を脅かす「感染症」や呼吸困難を引き起こす「ぜんそく」のことがある。咳が続くときの対処と治療のチョイスを紹介する。【出演】星田英利、浜島直子、徳田章アナウンサー ほか
出演者
【解説】結核予防会複十字病院副院長…尾形英雄,東京女子医科大学主任教授…玉置淳,【司会】星田英利,浜島直子,【リポーター】徳田章,【語り】佐藤真由美,江越彬紀

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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