報道特集【震災4年 福島は、原発は・・】 2015.03.07


首都高速中央環状線が先ほど、47kmにわたる全線で開通した。
構想から半世紀、オリンピックへ向け都心の渋滞が大きく解消される見込み。
今日開通したのは最後の整備区間だった大橋JCTと大井JCTを結ぶ9.4km。
開通に先立ち、午前中に行われた記念式典には、東京都知事のほか、国土交通大臣らが出席。
式典では、クラシックカーや最新の燃料電池車などおよそ100台による通り初めも行われた。
中央環状線の地下トンネル部分の長さはおよそ18.2km。
高速道路のトンネルとしては世界一の長さとなる。
そして…午後4時になりました。
たった今、規制が解かれ、続々と山手トンネルへ車が入っていきます。
午後4時からは一般車両も全線で通行できるように。
1963年に首都圏に計画された3つの環状道路。
中央環状線が完成したことで都心を迂回できるようになることからその内側の高速道路の慢性的な渋滞などが4割程度解消される見込み。
今走っています、この区間が今日開通したことで新宿から羽田空港までの所要時間が従来のおよそ半分の20分程度になるということです。
さらにアクセス向上だけでなく、突発的な事故や災害で一部が通行止めになっても迂回できることから、都市の防災力も高まる。
渋滞が減り、車の動きがスムーズになれば二酸化炭素の排出量も減るため環境改善につながるとも期待されている。
国などはほかの2つの環状道路の整備も進めていて2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに全体の9割ほどの開通を目指したいとしている。
東日本大震災とあの福島第一原発の事故から間もなく4年。
福島の現実を皆さんとともに考えたいと思います。
続いては、こちらのニュースです。
震災による津波で被災し、運休が続いていた岩手県の沿岸を走るJR山田線、宮古−釜石の復旧工事が今日着工した。
復旧後は運営が山田線を挟んで走る第三セクターの三陸鉄道に移管されます。
今日はJRや国、岩手県などの関係者100人あまりが出席して着工式が行われ、くわ入れなどで工事開始を祝った。
JR山田線の宮古−釜石は既に復旧している三陸鉄道北リアス線と南リアス線に挟まれた区間で、JRが復旧費用を負担した上で完成後は三陸鉄道が運営することで合意している。
今日はJR、岩手県とも完成時期については明言を避けたが、まずは来年開かれる岩手国体に合わせ一部区間の開通を目指す。
昨日、三重県紀北町の山林でヘリコプターが墜落し2人が死亡した事故で今朝、国土交通省の運輸安全委員会の調査官らが現場に入り、実況見分を行いました。
昨日、紀北町の山林で三重県の発注を受け、物資を運搬していたヘリコプターが送電線に接触して墜落。
パイロットの阿河吉文さんと整備士の藤本祐毅さんの2人が死亡した。
現場では今朝から運輸安全委員会の調査官と三重県警の捜査員が実況見分を行い、残骸の位置や損傷具合などを調べた。
現場が急な斜面のため事故調査官らは残骸を回収して詳しく調べる方針。
警察は明日以降も実況見分を続け、業務上過失致死の疑いも視野に詳しい事故原因を調べる方針。
去年起きたカナダの連邦議会襲撃事件で射殺された容疑者の犯行直前のビデオが公開されました。
動機について、カナダによるアフガニスタンやイラクでの軍事行動に対する報復などとしています。
この事件は去年10月、マイケル・ゼハフ・ビボー容疑者がカナダの連邦議会議事堂で銃を乱射するなどしてカナダ軍の兵士1人を殺害し、銃撃戦の末、射殺されたもの。
警察が公開したビデオはビボー容疑者が携帯電話で自ら撮影したもので、動機について、カナダによるアフガニスタンやイラクでの軍事行動に対する報復などとしている。
ビボー容疑者はここ数年で急速に過激派思想に傾倒していったということで警察は交友関係などについて引き続き捜査している。
第二次世界大戦末期に撃沈された戦艦「武蔵」の船体と見られる新たな映像が公開されました。
新たな映像は前回と同様、マイクロソフトの共同創業者であるポール・アレン氏が自身のツイッターとホームページで公開した。
50秒ほどの映像には艦橋、面舵、タービンといった部分が映っていて船尾は急激な沈没によって大破したなどと英語の音声と字幕による解説が加えられている。
「武蔵」と見られる船体はフィリピンのシブヤン海で見つかったがフィリピンの国立博物館は6日、調査チームを立ち上げ、日本当局やアレン氏側と連絡を取りつつ、現場の保全に努めるとの声明を出した。
来年のリオデジャネイロオリンピックの正式種目に決まっている7人制女子ラグビー。
その日本代表入りを目指してラグビー王国、オーストラリアのクラブチームに留学している日本人選手が7日、公式戦デビューを果たしました。
平田彩寧選手19歳。
小学3年生でラグビーを始め、去年、オーストラリア・クイーンズランド州の留学プログラムに日本人でただ1人合格した。
現在、ラグビー協会でインターンをしながらブリスベンのクラブチームに所属している。
こちらで平田彩寧選手がクイーンズランド州の女子ラグビーリーグの公式戦に出場します。
気温30度を超える中、15人制のスクラムハーフでスタメン出場した平田選手。
体の大きな相手選手に機敏な動きで対抗し、前半10分には見事、トライを決めるなど活躍。
試合は71−0で圧勝だった。
上々のデビュー戦を飾った平田選手。
国際的な選手として日本代表入りをしたいと夢を語っていた。
鳴門海峡に春の観光シーズン到来。
渦潮で有名な徳島県の鳴門海峡。
春の観光シーズンの訪れを告げる渦開きの神事が行われた。
船内で観光の安全を祈願した後、鳴門海峡の世界遺産への登録を合同で目指している徳島県の鳴門うずしお大使と兵庫県のクィーン淡路が海に向かって大きな黄金の鍵を投げ込んだ。
これからのシーズン、大潮のときには直径20m以上の大きな渦を見ることができるとのこと。
参拝服の上から黒いコートを羽織った秋篠宮家の次女、佳子さま。
奈良県橿原市にある初代天皇の神武天皇の陵を参拝されました。
今回の参拝は青年を迎えたことを報告するためのもので、佳子さまは玉串を捧げて深く拝礼されました。
神武天皇陵の参拝は2003年以来2回目で、お一人での参拝は初めてのことです。
自民党の地方組織の幹部を集めた全国幹事長会議が開かれ、安倍総理は来月の統一地方選に向けた決意を表明した。
安倍総理は、この選挙で成果を残すことが日本の未来を確かなものにすると強調している。
特集です。
今日の特集は震災から4年を迎える福島の現実を様々な観点からお伝えしたいと思います。
まずは、私がかつて取材で訪ねた福島の今のありのままの姿です。
ほら、すごい立派な船がいっぱい。
みんなこれ、漁船じゃないですか。
何をとってるんですか?あ、洗濯物干してある。
ここに入られてからどれぐらいになりますか?2年ですね。
4年というのは早かったですか?それとも…復興させるのに自分で今、農家をやっているんですけれども。
もともと農業が好きだったもんですから農業一本でやろうかなって決意、くじけないようにだけしてますね。
富岡駅がここに本当はあったんですけどもう富岡駅はないです。
広野町もひどいと思ったけど、全然そういう比じゃない。
これはもうちょっとレベルが違うわ。
あの車もひっくり返ったまんま。
電線も切れたまま、ほら、ずっと。
電柱も傾いたまま、恐らくこれ、4年前と同じでしょう北上すればするほど打ち棄てられている度合いというか、放っておかれ方というのがひどくて、何か復興とか復旧という言葉を発すること自体がためらわれるような。
これが4年目の現実なんだなと思いますね。
人がいる、人が。
本当にどんどん運び込んでるね。
すごい数だよ、これ。
ほら、ああいうふうに除染で切ってきた土とかも含めた木とかをあそこでいったん全部ベルトコンベヤーでおろして袋詰めされたものをあそこに積み上げている状況ですね。
これ置き場だね、置き場を造成してるんだ。
どこまで置き場を増やしていくのか、足りないですよね、これ。
切りないですよね。
我々が考える復興の拠点の場所になってます。
結構広いですね。
39haですね。
ちょうど震災から1周年のときにここから生中継をした記憶がありますけれども、アトム観光という建物のこと、とってもよく覚えてますけど全く人けがなくて、全くあのときと同じ。
全く変化がない、無人のままだし。
全く当時のままですね。
空間線量を見ているとちょっと私は複雑な気持ちになっちゃいますけどね。
全部、当時と全く同じだ。
手袋なんかしちゃって、ごめんなさいね、本当にね。
お元気でしたか。
入院されて、大変だったですね。
お変わりなく。
洗濯物、まだ、ほら4年前のままだ。
たしか向こうだったかに死骸になっちゃっててね。
ここにいっぱいいたよね。
あのにおいがようやく消えた。
おーい、おいで〜。
帰ってきたよー。
でも何か呼ぶと来そうでさ、呼ぶと来そうな気がするね。
鵜沼さん、間もなくもう4年でしょあれからね。
この4年間、振り返られてどうでした?すんごいいろんなことあったでしょう。
牛を探しに来てるときは楽しみで来てたのね。
行かなくちゃという気持ちがあって来たんですよ。
だけど、牛がこれでお宅の牛は最後ですよって言われたときにもうあの日の帰り道はずっとお父さんと何回も、もう来ないよなと来ないよなと何回も2人で言って帰ったんだけど、もう来ることはないよなって言って帰った。
それから、もうやっぱり来なくなった。
でも明日帰っていいって言われたら、帰ってきて牛飼うね。
すぐトラック持っていくね。
最も印象に残ったこの映像のことを補っておきたいんです。
毎日の除染作業で汚染土が幾何級数的に増え続けていて、富岡町の海岸に行ったときの光景は忘れられないですね。
汚染土がこれ以上増え続けると、もう実質的にあの地域が中間貯蔵施設に既になってしまっているんじゃないかという実感を持ちました。
もう1つ、海ですけれども、外洋への汚染水の水漏れを東京電力が1年近く隠していたことが最近発覚したんですけど、福島県の漁民のことを何だと思ってるんだというふうに人けのまばらになった小名浜漁港を取材していて非常に静かな怒りを覚えましたですけどね。
震災発生直後、アメリカ軍の兵士たちが被災地に入り、住民の救援や復興の支援に当たりました。
トモダチ作戦と呼ばれた支援活動ですがこの作戦に参加した兵士たちの一部が東京電力など企業を相手取り裁判を起こしました。
彼らが何を訴えているのか、取材しました。
東日本大震災の発生直後、アメリカ軍の兵士らおよそ2万4000人が被災地に派遣され、被災者の救援などに当たった。
この活動は、トモダチ作戦と名づけられた。
トモダチ作戦には、アメリカ海軍の原子力空母、「ロナルド・レーガン」の乗組員およそ5500人も参加した。
しかし、その乗組員たちの一部が作戦終了後、健康状態の悪化を訴えた。
一体、何が起きているのか。
私たちは当時、空母「ロナルド・レーガン」に乗っていた現役の海軍兵士に話を聞くことができた。
外の空気を遮断するためにハッチを封鎖しました。
放射線を艦内に入れないためです。
みんな、放射線量は低いから心配ないよと言っていましたけどね。
甲板から戻ってきた人から高い放射線量が検出されると、彼らは服を燃やし、シャワーを浴びるよう命じられました。
アラン・スパーリングさんはトモダチ作戦当時、「ロナルド・レーガン」で警備を担当していた。
2011年の終わりに帰国した後、原因不明の疲れと頭痛に悩まされるようになったと言う。
以前はジムに通ったりして活動的でしたが、今は理由はわかりませんが、いつも疲れていてイライラします。
数日置きに頭痛がして鎮痛剤を3〜4錠飲んでも治りません。
健康状態の悪化を訴える兵士らの一部は2012年12月、アメリカ連邦地裁に裁判を起こした。
原発事故について正確な情報を得られないまま放射線に被ばくしたとして東京電力に対し、損害賠償を求めたその後、被告には日立や東芝などの原子炉メーカーも加えられた。
原告側の代理人によると、現在、「ロナルド・レーガン」の乗組員を中心とする原告の数は250人を超えた。
30代のある男性兵士は、今、車いすで生活しています。
彼は歩くことができません。
血液の調整ができず、筋肉がうまく機能しません。
車いすがないと動けないんです。
トモダチ作戦に参加した人の多くが、そうした深刻な健康問題で苦しんでいるんです。
原告らは被害者救済のため10億ドル、およそ1200億円の基金を設立するよう求めている。
現役の海軍兵士、スパーリングさんも原告の一人。
しかし、軍医からは疲れや頭痛は放射線とは関係がないと言われたと言う。
私が放射線のことを口にしても彼らはそれをあっさりと除外し、ほかの原因を挙げます。
頭痛なんて心配ないよ、頭痛の原因はカフェインのとり過ぎだよなんて言われてしまうんです。
この写真は、除染のため空母「ロナルド・レーガン」の甲板を兵士たちが洗い流す様子を写したもの。
艦長は乗組員たちに、水を飲まないようスピーカーで命令しました。
なぜなら、船ではくみ上げた海水を塩分を取り除いて使っているからです。
しかし、既に手遅れで、乗組員たちはその水で料理をしたり飲んだり、歯を磨いたりしていました。
また汚染された空気を吸い込み、体内に放射線を取り込んでしまったのです。
「ロナルド・レーガン」は実際に、福島第一原発から出た放射性物質の影響を受けたのだろうか。
日本原子力研究開発機構の茅野政道室長はある日の動きに注目する。
3月13日は海の方に放射性物質が流れていてその中を「レーガン」が突っ切った、そういう可能性はあると思います。
2011年3月13日、この日、何があったのか。
これは私たちが推定した放出量の推移なんですけれども、この頃何があったかといいますと、3号機がベントをやってるんです。
ベントとは、原子炉内の圧力を下げるため弁を開き、気体を外に放出する緊急措置。
東京電力の報告書による3月13日、福島第一原発3号機では午前9時過ぎから3回にわたってベントが行われている。
ライブカメラの映像でも、ベントによる排気が確認できる。
これは原発事故発生後の放射性物質の放出状況を示したシミュレーション。
あくまで推定であり、実際に観測されたものではない。
これがですね、3月13日の昼頃なんですけれどもちょうど「レーガン」がこの辺りに来ている時間帯です。
画面から外れちゃうぐらいのところですね?外れてますね、外れてるぐらい遠いところを通ってますけど。
放射性物質が海側に流れていた時間帯、「ロナルド・レーガン」は福島沖を北上していた。
しかし、茅野室長は健康に影響が出るような被ばく線量ではなかったと推定する。
大体、この距離が150〜200kmぐらいあるんだろうと推定されます。
ですからそれだけの距離がありますと放射性物質もかなり拡散してしまいますから、被ばく線量としてですね、人体に大きな影響があるかといえば、そのレベルよりは、はるかに低いだろうというふうに考えています。
アメリカ国防総省は報告書の中で「ロナルド・レーガン」が福島沖にいたときの放射線量についておおむね1時間ごとの測定結果を公表している。
この表では風向きのほか、「ロナルド・レーガン」の位置が緯度と経度で示されている。
しかし、3号機のベントがあった3月13日の風向きや正確な緯度と経度は公表されていない。
アメリカ海軍の広報担当者は「報道特集」の取材に対し、「ロナルド・レーガン」はトモダチ作戦の間、福島第一原発から100海里、およそ185km以上の距離を保っていたと回答した。
「ロナルド・レーガン」に乗っていたスパーリングさんはトモダチ作戦が終わる頃、ある書類に署名させられたと話す。
自分は被ばくしていないという項目に最初からマルがついた書類を渡され、ほとんど艦内にいたから被ばくしていないよね、署名してと言われました。
そのときは深く考えず、被ばくしていないというところに印があったのでそれを信じていました。
アメリカ国防総省が去年、議会に提出した報告書によると「ロナルド・レーガン」の乗組員4843人中ガンになった人が46人、甲状腺の疾患が35人、呼吸器系の疾患が931人確認された。
しかし、報告書は被ばく量は健康問題につながるようなレベルではなく、ガンなどの病気については一般的な発生率よりも低いとしている。
提訴について東京電力は「報道特集」の取材に対し、次のようにコメントしている。
アメリカ兵たちが起こした裁判は今月12日、トモダチ作戦をめぐる裁判については今後、原発事故発生したときに空母がどの位置にいたかというのが非常に重要になってくると思うんですけれども、少なくとも福島第一原発の1号機が爆発を起こした3月12日、そして先ほどもありましたが3号機がベントを行った13日については実はアメリカ軍は細かいデータを出していないんですね。
海軍の広報の方では作戦中、原発から100海里、つまり185km以上離れていたとしているんですけれども、兵士の中にはもっと近くにいたという証言もあるんです。
もし発表どおり離れていたとすると濃度はそれほど高くなかったことも考えられるんですけれども、気象条件ですね、風とか雨にによって局地的に汚染度が上がることは十分あり得ますのでね。
いずれにしても我々どうしても忘れがちですが、海の方にも大量の放射性物質が降り注いだということは確かです。
事故から4年がたとうとしている福島第一原発では、今も汚染水は増え続けるばかりです。
こうした中、原子炉建屋には最新のロボットが次々と投入され、廃炉のカギを握る人材の育成も始まりました。
日本で最初につくられた商業用原発、日本原子力発電の東海発電所。
これは原子炉格納容器につながる熱交換器を切断する映像。
1966年に稼働を始めたが出力が小さく、経済性が低いことから98年に廃炉が決まった。
商業用原発では日本で初めての廃炉。
熱交換器は9つの部分に分けて切断し、だるま落としのように少しずつ解体していく。
核燃料のあったプールも空になった。
建屋内のタービンも撤去され、作業は順調に進んでいる。
東海発電所の廃炉は2025年までに完了する予定。
燃料取り出しから27年を要する。
事故から4年がたとうとしている福島第一原発。
その敷地内に今年1月末、カメラが入った。
ここでも廃炉に向けた作業が行われている。
完了までに30〜40年かかるとされている。
施設に入ると汚染水をためたタンクが延々と並んでいる光景が続く。
原子炉建屋は事故当時に比べるとすっかり様変わりしている。
福島第一原発では事故の際、1号機から3号機の原子炉格納容器で外部電力が失われたことから空だき状態になり、核燃料が制御棒などとともに溶け落ちた。
これが炉心溶融、いわゆるメルトダウン。
唯一メルトダウンを起こさなかった4号機では残されていた1533本の核燃料の取り出しが去年末にようやく完了した。
敷地内の多くの場所で瓦礫が撤去されるなどして放射線量は下がってきた。
しかし、原子炉建屋周辺の放射線量は依然としてけた外れに高い。
2号機と3号機の建屋の間の放射線量はこの日、バスの中でも1時間当たり最大703マイクロシーベルトを観測した。
それでも事故直後よりもはるかに低い。
汚染水対策も思うように進んでいない。
東京電力は国に約束した汚染水処理の年度内完了を断念し、謝罪した。
地下水が建屋に流入するのを防ぐため、周りの土を凍らせて遮水壁をつくっています。
しかし、工事は思うように進んでいません。
今も一日およそ300tの地下水が放射性物質で汚染された建屋内に流入するため汚染水は日々増え続けている。
このため1号機から4号機の建屋を凍結管と呼ばれる配管で囲み周りの土をマイナス30度の冷却剤で凍らせて氷の壁をつくる工事が進められている。
地下水は建屋をよけて海に流れる計画。
今月中の運用開始を目指しているが、工事は遅れている。
廃炉作業を進めるためには汚染水を減らし敷地内の除染を進めることが急がれる。
原子炉建屋を除染するロボットの動作試験が行われた。
原子力施設の除染を半世紀にわたって手がけてきた会社が開発したもの。
リュウグウノツカイのような形の除染ロボット。
その長さは実に100mに及ぶ。
原子炉建屋の寸法からいきますと、その程度の長さがないとかなり厳しいのかなというふうに考えております。
もともと1カ所から入ったときに全体が広く除染できるようにということで100mまで除染範囲を広げております。
1分間におよそ7リットルの水を噴射して、原子炉建屋の床面を除染する。
ヘッドをかえれば、さらに大量の水を噴射でき壁面の除染も可能。
およそ500m離れた現地対策本部のある免震重要棟からLANケーブルを介して遠隔で捜査できる。
現在、原子炉建屋の1階で床面の除染を行っている。
メルトダウンで溶け落ちた核燃料。
それが冷えて固まった燃料デブリを取り出すのが廃炉の中で最も困難な作業。
燃料デブリを取り出すには、デブリの位置や状態などを正確に知ることが必要。
直径10cmという細い管から原子炉格納容器の中に入れて内部を調べるロボット。
こちらは調査用カメラになります。
ここのカバーの中に入っているところに温度計が入っています。
こちらのカバーの中には線量計が入っています。
原子炉格納容器の中では、走行しながら内部の様子を撮影する計画。
早ければ来月、1号機の格納容器に投入される。
燃料デブリを取り出して、廃炉を進めるための方法として格納容器を水で満たし放射線量を抑える冠水工法が考えられている。
そのためには大きな課題がある。
それは格納容器の水漏れ箇所を確認すること。
格納容器の損傷箇所を調べるための調査機を運ぶ4足歩行のロボット。
足のついているロボットというのはおおむね動物をまねた動きが研究されておりまして。
ロボットは階段を上った後に作業用の通路を移動。
調査機を格納容器の下の部分におろして水漏れなどがないかを確認する。
調査機にはカメラが装備されていて格納容器の上を自力で走行し、ライトで照らして周辺を調べる。
これは実際の調査で撮影した2号機の格納容器の下の部分の映像。
直径2mの赤い管。
格納容器内部の蒸気を抜いて気圧を調整するベント管。
福島第一原発の原子炉格納容器にはそれぞれ8本のベント管がある。
このメーカーでは、ベント管からの水漏れを抑える技術を開発している。
2号機では格納容器が損傷しベント管の中を水が流れている状態だと言う。
ベント管にコンクリートよりも軽い特殊な材料を注入して水を止める技術が開発されている。
メーカーに入社6年目の出倉利紀さん。
事故の3カ月前まで福島第一原発で半年間、現場研修をしていた。
くれぐれも現場のものを自分の目で見てくるようにとそういうことを言われておりましたので、カメラを片手に現場を歩き回って。
ロボットによるベント管の調査にも出倉さんの現場での経験が生きている。
やはりロボットというのは工場でつくって、行ってらっしゃいって言ってちゃんと行けるようなものじゃなくて、現場がどうなっているのかというのをきちんとわかって。
国が示している廃炉までの中長期ロードマップ。
ここには2020年度までには燃料デブリの取りだしを開始するとなっている。
去年8月、国が設立したNDF=原子力損害賠償・廃炉等支援機構。
中長期ロードマップを確実に進めるため、廃炉に向けた最も効果的な戦略プランを近く取りまとめる方針。
NDFにアドバイスをする海外特別委員のマイク・ウェイトマン氏。
事故の3カ月後、いち早くIAEAの調査団の団長として原発敷地内に入った。
ウェイトマン氏は福島の現在の状況をこう語る。
さらに、日本での廃炉に向けた人材育成は国際社会にとっても重要だと指摘する。
こうした中、文部科学省の主導で原子力工学などを教える各地の大学を対象に廃炉に向けた人材を育成するプログラムが始まった。
東京工業大学で行われたワークショップ。
将来、廃炉を担う人材をどう育てるかが議論された。
東工大で原子力を学ぶ大学院生らが参加したパネル討論会では…来年度より原子力関係のメーカーに就職予定です。
逆にネガティブにとらえるのではなくこのチャレンジングな状況というのを新しい技術の開発であったり、技術革新、技術力の向上のチャンスであるというふうに自分は考えておりまして。
これからも原子力という技術は廃炉もありますけれども、すぐにやめる事業ではないのでそういった意味で、そこの一角を自分が担っていく必要があるんじゃないかというふうなことをかっこよく言いますと、そんなことを考えまして、実際選んだ次第であります。
前向きな彼らに同じ大学院生からこんな質問が飛び出した。
我々が今後40年ぐらいに、例えば福島第一に関してはかかるわけなんですがそうしますと20代の人間が退官を迎えるまで丸々その人の人生が、例えば廃炉一筋に関わるということになります。
果たして本当に全員が40年間という長い期間をそこに捧げることができるのか。
またこういうネガティブな意見を持っている人間に対してはどのようなアドバイスをしていただけるかというのをお聞かせいただければと思います。
廃炉に向けてのモチベーションをどう維持するかというようなお話だと思うんですが、自分は廃炉を通じて技術として蓄えていきたいなというのが大元としてありますのでそこの軸がブレない限りはモチベーションはキープできるのではないかなと思っています。
原子力を学ぶ大学院生たち。
廃炉に対する思いは様々。
ああいう事故が起きて、しっかりと最後の最後まで面倒見るというのもある意味、開発した者としてのある意味使命であるし、やらなきゃいけないことだと思いますので。
非常に使命感のある重要な仕事だとは思いますが、本当にそれを一生やっていけるのかなというのはあると思うんですね。
特に、なくす方向だけの、例えば自分はそう思ってなくても、周りからそういうふうに見られてしまうとかというのもあると思うんですね。
福島第一原発から最も近い国立の高等教育期間、いわき市にある福島工業高等専門学校。
ここでも廃炉に向けた人材育成が始まった。
この廃炉をやろうとしたときには完全に遠隔操作になるんですよ。
ここに行って、はい、はいと手で触ったり、取ってきたりはできませんから。
遠隔操作用のいろんな仕組みをつくらなければいけない。
北海道大学を退職して特命教授になった佐藤正知さんが受け持つ特別講義。
福島高専では福島県やいわき市などと連携して地域復興のための人材育成を行っている。
学生たちのほとんどが地元・福島で育った。
彼らの目に4年前の事故はどう映ったのか。
これまでずっと原発は結構、震災とかの対策もしっかりしてるというのはそういうふうに思って、そういうふうに教えられてきたので正直、こういう絶対のものはないのかなと思いました。
原発の付近が地元だったんで子どもの頃から原発に対しての安全教育じゃないですけど、こういう仕組みで、何が起きても基本的には格納庫自体は大丈夫ですという話を受けていたので。
去年秋の学園祭では地元の人たちに放射線を知ってもらう催しも企画した。
学生たちは将来、廃炉に携わりたいと考えているのか。
復興に関わりたいとか、今やっていただいている方々の手助けとかをしたいとは思うんですけど、正直なところ怖いとか、不安な思いはあります。
一応、進路はもう決まってはいるんですが、もしも、そういう立場に自分が行ける選択肢があるのであれば喜んで行きたいと思います。
自分が復興に貢献できる、そして廃炉は福島だけの問題じゃないと思うんです。
実際に日本中に原発がありますし、それは世界中も同じです。
僕はどっちかっていうと何かをつくったりする方が性に合っているといいますか、そういうのが好きで、この高専に来たので廃炉というと、イメージとしてはどうしてもあまり何かをつくるという感じではないので僕には合ってないのかなと思っちゃいますね。
正直言ってしまえば、やるかやらないかと自分で選べと言われたら、正直、やろうとは思わないんですけど。
もしくは、やるというようなことになればもちろんそのときには全力でやりたいとは思います。
長年、放射性廃棄物の処分の研究をしてきた佐藤教授。
学生たちにどんなことを期待しているのか。
地元の高専から活躍する人方も欠かせないだろうと、特に高専生は地元であるがゆえの1つの思いを持って、中には廃炉に取り組みたいと思う人が出てくるだろうと思いますし、だけど、そういう思いを持ってもらうには、これは先生が押しつけたってしようがないわけで。
佐藤教授は人材の確保には福島だけでなく、全国規模の連携が必要だと話す。
福島高専自身で廃炉にという学生がそんなに多くは出ないと考えた方が自然かもしれない。
先ほども言いましたようにいろんな分野に行きたいって、物づくりに行きたいという人もいるでしょう。
取材に当たりました齋藤記者です。
学生の皆さん、それぞれ廃炉については様々な考えを持っているようでしたけれども、あのまっすぐなまなざしはハッとするところがありましたよね。
実際話を聞いてみてどういった印象をお持ちですか?まず感じたことは、若い世代の廃炉に対する考え方が2つに分れているんですね。
最先端の技術開発に関われるということで前向きにとらえる人もいる一方で、廃炉というのは壊す作業だと、ネガティブな考え方を持っている人もいます。
それから今の時代だと思うんですけれども、自分が廃炉の仕事を選んだら親だとか周りが反対するんじゃないかという声もありました。
それからもう1つ、使命感という言葉が出ていましたよね。
これが非常に印象に残ったんですね。
つまり、原発というのはずっと上の世代の人たちがつくったもので、その廃炉について若い世代の人たちが使命感を持つというのは、もちろん大事なことだと思うんですけど一方で彼らにツケを回しているような気がいたしました。
使命感と関係してくると思うんですけれども、外側から何か大きな力が働いて廃炉に携わらざるを得ないみたいな、そういうことってありませんか?福島高専の学生さんたちの話を聞いていて本当に正直な声だと思うんですよね。
佐藤教授が言っていましたけれども、廃炉っていうのは決して押しつけるものではないと。
ほかの仕事に行く人も出てくると。
例えば、2020年に東京でオリンピックとパラリンピックがあるわけですが、こういう楽しい仕事の方に人は流れていきますよね。
そういうときに最終的に廃炉をやるのが地元の福島の人たちだけと、そういう状況にだけはなってほしくないなと思いました。
3日後に迫った侍ジャパン×欧州代表戦。
今日もサムライたちが躍動しています。
まずは、侍ジャパンの切り込み隊長ヤクルト・山田哲人。
開幕戦で対戦する広島・前田健太から会心のホームラン。
仕上がりは順調のよう。
こちらは巨人期待のイケメンキャッチャー、小林誠司。
センターへクリーンヒットを放ち、まずはバットで見せる。
さらに、守備では…自慢の強肩で盗塁を阻止。
侍ジャパンのキャッチャー争いへアピールを見せた。
一方、対戦する欧州代表。
10日の先発はオランダ代表の40歳、コルデマンスに決定した。
WBC3大会連続出場のレジェンドにサッカーのJリーグが今日開幕。
昨シーズン3冠のガンバ大阪は前半終了間際、遠藤のクロスにパトリックが合わせ先制点を奪う。
後半8分には宇佐美がPKを決め、2−0とリード。
しかしその後、FC東京・武藤に2ゴールを許し引き分け。
連覇に向け、手痛い開幕戦となったJ1初昇格の松本山雅。
アウェーの名古屋に9000人のサポーターが駆けつけた。
試合は前半32分、コーナーキックからオビナがヘディングシュートで先制。
少ないチャンスを確実にものにしていく松本山雅。
後半31分、3−1とリードを広げる。
しかし、その直後、名古屋から怒とうの反撃を受け、同点に追いつかれる。
さらに試合終了前、PKで逆転のピンチ。
キーパー・村山のナイスセーブで引き分け。
敵地で貴重な勝ち点1を獲得した。
続いて、女ゴルフの国内開幕戦、ダイキンオーキットレディス2日目。
27位タイでスタートした上田桃子。
前半で1つスコアを伸ばし、迎えた15番パー4の第2打。
毎年苦戦しているという沖縄のコースを攻略し、この日2つ目のバーディーを奪う。
今日スコアを4つ伸ばし、4位タイに浮上。
ダイキンオーキッド初優勝へ好位置につけた。
この日トップに立ったのは27歳の穴井詩。
5バーディーノーボギーの安定したゴルフでスコアを伸ばし、単独トップに。
悲願のツアー初優勝へ、明日の最終日に臨む。
スノーボードUSオープンスロープスタイル決勝。
角野友基が世界最高の技を見せる。
まずは縦3回転、横4回転半の大技バックサイドトリプルコーク1620を決めると…世界で初めてスイッチバックサイドトリプルコーク1620をスロープスタイルで成功。
史上初の連続技で日本人初優勝を決めた。
テニスの男子国別対抗戦、デビスカップ1回戦で日本はカナダと対戦。
第2試合にエース・錦織圭が登場した。
錦織の相手は初めて対戦するポシュピシル。
時速200kmを超える速いサーブに苦しめられる。
それでも錦織は要所で実力を見せつけ2セットを連取する。
第3セット、調子を上げてきた錦織はライン際を狙う見事なバックハンド。
マッチポイントを迎える。
最後はサービスエースでストレート勝ち。
日本は対戦成績を1勝1敗とした。
福島第一原発の廃炉までおよそ40年という話がありましたがいずれは震災のことを直接知らない世代も廃炉の作業に関与する日も来るということですよね。
廃炉っていうと何かどんどんなくなっていくようなイメージがあるけど、福島第一原発、逆にどんどん汚染水増えているというのは皮肉というかね。
再生への誓いとか、事故に負けないという前向きな言葉を発したいという気持ちもわかるんですがその前にありのままの現実を直視する勇気というんですか。
アンダーコントロールじゃないわけでね。
2015/03/07(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集[字]【震災4年 福島は、原発は・・】

東日本大震災発生から4年。福島の厳しい現状と福島第一原発の廃炉作業の最前線を取材。投入される最新型ロボットとは?

詳細情報
番組内容
【震災4年 福島は、原発は・・】 
東日本大震災発生から4年。福島の厳しい現状と福島第一原発の廃炉作業の最前線を取材した。原発事故から4年経った福島、果たしてどこまで復興しているのか?金平キャスターが現場を歩いた。廃炉に向けて次々と投入される最新型ロボット。30〜40年かかる廃炉作業の人材育成はどうなるのか?さらにトモダチ作戦参加の米兵たちが起こした被曝訴訟を取材した。
出演者
【キャスター】
金平茂紀(TBSテレビ報道局)
日下部正樹(TBSテレビ報道局)
小林悠(TBSテレビアナウンサー)
林みなほ(TBSテレビアナウンサー)
制作
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ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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