おはようございます。
7時になりました。
安全保障法制の整備に向けた与党協議はきのう、集団的自衛権の行使の議論に入り、いわゆるグレーゾーン事態への対処や、外国軍隊への後方支援を含め、政府が検討している法整備全体の骨格案が明らかになりました。
与党は今後、公明党が明確でないとしている集団的自衛権を行使できる新事態の定義などについて、政府に見解を求め、議論を深めたうえで、今月中に、与党としての考え方の方向性を取りまとめることにしています。
自民、公明両党はきのう、4回目となる与党協議を行い、安全保障法制の整備で焦点となる、集団的自衛権の行使の議論に入りました。
この中で、政府は、武力行使の新たな3要件に該当する新たな事態を、新事態と位置づけ、日本が武力攻撃を受けていなくても、自衛隊が武力を行使できるよう、法改正を行いたいという方針を示しました。
これについて、自民党からは支持する意見が相次いだのに対し、公明党は、新事態の定義にはあいまいな点があり、日本が武力攻撃を受ける武力攻撃事態などとどこが違うのかはっきりしないなどとして、定義を明確にするよう求めました。
与党協議ではきのうまでに、去年7月の閣議決定に盛り込まれた、いわゆるグレーゾーン事態への対処。
外国軍隊への後方支援。
集団的自衛権の行使について、政府が検討している法整備全体の骨格案が明らかになりました。
このため与党は今後の協議で、新事態の定義のほか、外国軍隊への後方支援にあたって、国連決議がない場合に、国際法上の正当性をどう担保するのかといった、公明党が指摘している課題について、政府に見解を求め、議論を深めることにしています。
その上で、今月中に与党としての考え方の方向性を取りまとめることにしていて、与党協議は今月中旬から下旬にかけて、一つのヤマ場を迎えることになります。
韓国に駐在するアメリカのリパート大使が、男に刃物で切りつけられて大けがをした事件で、韓国の警察は、現場で取り押さえた男を、昨夜、殺人未遂などの疑いで逮捕しました。
事件を受けて、韓国では、対米関係への影響を懸念する声が広がっています。
この事件はおととい、韓国に駐在するアメリカのリパート大使が、ソウル中心部で行われた講演会の会場で、事前登録なしで会場に入っていた、キム・ギジョン容疑者に刃物で切りつけられ、顔などに大けがをしたもので、ソウルの警察は昨夜、殺人未遂などの疑いでキム容疑者を逮捕し、調べを進めています。
調べに対し、キム容疑者は、アメリカ軍と韓国軍が現在行っている合同軍事演習への抗議が目的だったと話していますが、これまでのところ、殺意については否定しているということです。
警察は、キム容疑者がこれまでに北朝鮮を7回にわたって訪れていることなどから、スパイ活動や反国家団体を取り締まる国家保安法違反の適用も検討しているとしています。
事件を受けて、韓国政府やメディアからは、アメリカとの外交関係にまで悪影響を及ぼしてはいけないという声が一斉に上がっており、中東を歴訪中のパク・クネ大統領は、リパート大使に、見舞いの電話をかけました。
また、アメリカとの結束をアピールする市民のデモも行われているほか、市民から大使に対するメッセージが大量に寄せられているということです。
イラク政府軍は、過激派組織IS・イスラミックステートが拠点とする北部の主要都市ティクリットの奪還を目指し、軍事作戦を進めています。
これに対してIS側は住民を人間の盾にするなど、徹底抗戦の構えで、政府軍は慎重な対応を迫られているものと見られます。
ティクリット奪還に向け、大規模な軍事作戦を進めるイラク政府軍は6日に、ティクリットの南に位置する町を制圧したと発表するなど、ISの部隊が占拠する中心部に向けて、前進を続けています。
イラクの国営メディアによりますと、IS側は、後退しながらも、政府軍が進む道路の至る所に爆弾を仕掛けているほか、地元の住民を人間の盾として利用することで、徹底抗戦の構えを見せています。
今回の作戦は、ISがイラク最大の拠点としている第2の都市モスルの奪還に向けた試金石とされていますが、政府軍は住民の犠牲を抑えるためにも、慎重な対応を迫られているものと見られます。
一方、イラク政府は5日、そのモスル近郊にあるメソポタミア文明の貴重な遺跡、ニムルド遺跡を、ISが重機などを使って破壊したと発表しました。
どの程度破壊されたのかは分かっていません。
ISは、先月末にも博物館や遺跡と見られる場所で、戦闘員が石像などを破壊したとする映像をインターネット上に投稿していて、戦闘が激しさを増す中、貴重な文化財の破壊が進むことが懸念されます。
ユネスコのボコバ事務局長は声明を発表し、文化遺産の破壊行為は戦争犯罪だ。
われわれは黙っているわけにはいかないと、強く非難しました。
次です。
東京都心の渋滞の緩和などが期待されています。
首都高速道路の中央環状線がきょう、全線で開通します。
きょうは中央環状線のうち、東京・目黒区の大橋ジャンクションと、品川区の大井ジャンクションの間のおよそ9.4キロの区間が開通。
そのほとんどがトンネルです。
このトンネルが、すでに開通している部分とつながると、全長およそ18.2キロ。
高速道路のトンネルとしては、世界一の長さです。
首都高速道路の中央環状線。
きょう開通するのは、この区間。
これで新宿や渋谷などの副都心や臨海部などを輪のようにつなぐ、全長およそ47キロの全線が開通します。
建設は昭和40年代から始まり、総工費はおよそ2兆円に上ります。
これまでは、都心を通過するだけの車も首都高を利用していたため、渋滞の原因となっていました。
しかし、きょうの全線開通で車の通行量が分散し、中央環状線の内側の首都高の渋滞や混雑が、4割ほど緩和すると見込まれています。
期待されていることの一つが、羽田空港へのアクセスの向上です。
これまで新宿と羽田空港の間は、都心環状線などを経由して、最短で40分。
それが今回の開通で、半分の20分程度になるということです。
東京をはじめ、関東地方と羽田空港を結ぶ路線バスを1日およそ600便運行しているバス会社では、来月をメドに、新宿と池袋から羽田空港に向かう便で、中央環状線を利用することにしていて、車の通行量などを見極めたうえで、ダイヤを改正したいとしています。
物流の強化にもつながると期待されています。
この物流会社は、東京港を起点に、コンテナを輸送しています。
実は、都心部の首都高には車両の高さに制限があり、コンテナ車は通行できませんでした。
しかし、中央環状線はトンネルの天井などが高く、コンテナ車も通行できるため、高速道路での輸送が可能になり、物流の大幅なスピードアップになると期待しています。
東日本大震災の発生からまもなく4年になります。
被災者へのアンケート調査で、回答した人の3人に1人が、仮設住宅での避難生活の長期化などによって、震災前の持病が悪化したり、新たな病気にかかったりしていることが分かりました。
岩手、宮城、福島の3県では、今もおよそ8万3000人が、プレハブの仮設住宅での避難生活を余儀なくされています。
NHKは、早稲田大学と共同で、アンケート調査を行い、1万人余りから回答を得ました。
健康状態を聞いたところ、震災前の持病が悪化したと答えた人は35.4%、震災後に新たな病気にかかったと答えた人は32.4%と、いずれも3人に1人が健康状態が悪化していることが分かりました。
新たにかかった病気は、高血圧が25%と最も多く、高脂血症や精神疾患、それに糖尿病など、運動不足やストレスなどを原因とする疾患が、上位を占めました。
震災で被害を受けた地域では、町の特産品を使った復興への取り組みも続いています。
こちらは、宮城県南三陸町の名物、南三陸キラキラ丼です。
この料理に欠かせないのが、ウニ。
しかし、震災の影響で水揚げは半分以下に落ち込んでいます。
特産のウニを復活させて町を盛り上げようと漁業者たちが新しい取り組みを始めています。
宮城県南三陸町。
今、海に異変が起きています。
水深5メートル。
海底にはたくさんのウニ。
しかし、中身を調べてみると。
身がほとんど入っていません。
これは震災前の海底の様子です。
ウニの餌の海藻が生い茂っていました。
そして、こちらが現在、震災で漁ができない間にウニが増え、海藻を食い尽くしてしまったと見られます。
磯焼けと呼ばれる現象です。
南三陸のウニを復活させようとしている人がいます。
高橋栄樹さん。
津波で漁船や漁具を失い、町を離れていましたが、3年前に戻ってきました。
ウニ復活に懸けるのには、親友への思いがありました。
町で料理店を営んでいた、堀内程央さん。
4年前の大津波で亡くなりました。
堀内さんは、南三陸キラキラ丼の発案者の一人でした。
地元の食材を使って町を盛り上げるのが夢でした。
そこで高橋さんが取り組み始めたのが、ウニの養殖です。
身が入っていないウニを、人工飼料で育てます。
昆布や魚のたんぱく質がバランスよく含まれていて、海藻がない場所でも養殖することができます。
高橋さんは去年10月から、120キロのウニを養殖しています。
人工飼料を使った養殖は、日本初の試みです。
ウニの大きさや重さ、水温や餌の量などを、細かく記録。
一人、試行錯誤の日々が続きます。
養殖を始めて4か月。
ようやく売り物になるまでに成長しました。
気になる味は?
よくやりました。
おめでとうございます。
ウニ復活に向けて、亡き友の思いと共に歩む高橋さんです。
現在は試験的な試みですが、高橋さんは今後、流通ルートの開拓など、商業化に向け、地元の漁協と協力して進めていきたいとしています。
震災からまもなく4年。
震災の教訓を海外の防災に生かそうという試みも始まっています。
東日本大震災では、想定を超える津波が押し寄せて、避難する途中で犠牲になった人も少なくありません。
その教訓をもとに、2年前に台風で大きな被害を受けたフィリピンで、日本人技術者が活動しています。
フィリピン・レイテ島の中心都市、タクロバン市です。
漁業が盛んなこの町を、おととし11月、史上最大級の台風が直撃しました。
住民たちも経験したことがない7メートルの高潮が町を襲い、死者・行方不明者はおよそ3300人に上りました。
台風から1年5か月がたつ今も、爪痕は生々しく残っています。
フィリピン政府は被災後、災害に強いまちづくりを目標に掲げました。
しかし、防潮堤の設置など、ハード面の対策は予算の工面がつかず、いまだ始まっていません。
すでに多くの人々が、浸水の激しかった地域に戻って生活を始めています。
ここタクロバン市で、東日本大震災の教訓を防災に生かそうという取り組みが始まっています。
東日本大震災の復興計画の策定にも携わった、JICA・国際協力機構のスタッフです。
去年から継続的に現地を訪れています。
最初に取り組んだのは、被災した人々への聞き取り調査です。
分かってきたのは、高潮が迫り、急いで高台に避難しようとしたにもかかわらず、犠牲になった人が少なくないということでした。
なぜ避難がうまくいかなかったのか。
JICAは、聞き取り調査をもとに、高潮の動きを分析。
当時の状況を再現しました。
台風の接近に伴い、海水が浸入します。
注目したのは川です。
押し寄せた高潮は、川を伝うことで、内陸部へ早く到達していました。
この分析結果を見たJICAのスタッフの頭に浮かんだのは、東日本大震災でした。
東日本大震災でも、津波が川をさかのぼって氾濫。
内陸部に大きな被害をもたらしました。
川を伝って内陸部に早く到達する津波や高潮。
高台へまっすぐに逃げようとしても、川が近くにあると、巻き込まれることがあります。
一見、遠回りになっても、より安全な避難ルートを考える必要があるのです。
この教訓をフィリピンで生かすため、JICAは川の影響も踏まえたハザードマップを作成することにしました。
同じような規模の台風が来た場合、どの場所がどれくらい浸水するのか、色分けをして、一目で分かるようにしました。
危ない所を避けることで、安全に高台へ避難することができます。
JICAは、完成したハザードマップを持って、タクロバン市の防災課を訪ねました。
この地図をもとに、住民の避難ルートを事前に決めておくよう要請。
市は市民に周知を徹底することにしました。
ハザードマップを提供した1か月後。
再び猛烈な台風がタクロバン市を襲いました。
しかし、今回は地図を使って避難がスムーズに進んだことで、死者・行方不明者は1人も出ませんでした。
東日本大震災を通じて、日本が得た教訓。
それが世界の防災に役立ち始めています。
震災の経験、そして震災を受けての知恵ですね、それが国内にとどまらず、海外でも、一人でも命を救うことにつながってほしいと、本当に思います。
今月14日からは、国際的な防災の枠組みについて話し合う、国連防災世界会議が、仙台市で開かれます。
世界193か国が参加するこの会議でも、日本が震災で得た教訓が世界中から注目されることになります。
では続いてはスポーツ、筒井アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
初めは、サッカー女子のなでしこジャパンですね。
ことし6月に開幕するワールドカップですね。
その前哨戦となります、アルガルベカップ第2戦に臨みました。
初戦で敗れた日本。
佐々木監督はメンバーを試すと、先発全員を入れ替えました。
前半34分のコーナーキック。
川村が反応。
決めましたね。
これ、シュートうまく抑えているっていうんですかね。
そうですね。
抑えました。
日本が先制します。
後半9分には、代表初出場の横山。
ペナルティーエリアの外からこのシュート。
この距離から決めましたね。
横山の代表初ゴールで追加点。
新しいメンバーが起用に応え、今大会初勝利を挙げました。
これで1勝1敗とした日本なんですが、ランキングは現在4位なんですね。
次の試合は世界ランキング3位のフランスと対戦です。
さあ、続いては、スキーの渡部暁斗選手ですね。
やってくれたんですね。
スキーのノルディック複合のワールドカップで、今シーズン初優勝です。
渡部は去年3月以来の優勝を狙います。
前半のジャンプ。
117メートル50で、8位につけるんですね。
8位だったんですね。
ただ渡部選手、後半のクロスカントリー得意です。
トップと54秒差から追い上げるんです。
スキーの選択が当たったと、スピードに乗りまして、上位に浮上。
渡部は、最後の直線でトップに立ちまして、逆転で今シーズン初優勝です。
お見事。
ワールドカップ通算6勝目を挙げました。
見事な優勝、渡部選手の現在のワールドカップの総合ランキングは2位なんですね。
優勝の選手はすでに決まってはいるんですが、このまま渡部選手、2位になりますと、4シーズン連続の3位以内、ですから安定した強さなんですね。
スポーツでした。
続いて気象情報です。
きょうは全国的にすっきりしないお天気になりそうですね。
南さん、お願いします。
冷たい雨や雪が降る見込みです。
現在の神奈川県の箱根の様子、ご覧ください。
箱根は現在、雪が降っています。
東日本や西日本でもきょうは標高の高い所は雨ではなく、雪が降る見込みです。
山のほうにきょうはお出かけの方、十分注意をしてください。
今夜の予想天気図です。
西日本や東日本の太平洋側に低気圧がやって来て、この低気圧の影響で、西日本や東日本は雨や、標高の高い所は雪が降る見込みです。
また北日本も高気圧と高気圧の間に入って、北海道は雪が降りやすい見込みです。
現在の雨雲や雪雲の様子です。
現在、西日本の太平洋側や東日本の太平洋側に、雨雲や雪雲があります。
また北日本も、日本海側などで雪雲が見られます。
きょうのこのあとの雨や雪の移り変わりです。
西日本や東日本の太平洋側では、雨や雪の降りやすい天気が続く見込みです。
標高の高い所は雪が降るでしょう。
また北海道も山沿いなどを中心に、きょうは雪が降る見込みです。
東日本や西日本は、あすの朝にかけて雨や雪が降る見込みです。
きょうの各地の予報です。
2015/03/07(土) 07:00〜07:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
東日本大震災から得た教訓を世界各地で生かそうという試みが始まっている。フィリピンでの取り組みを伝える▽特産のウニを復活させるようと挑む漁業者の取り組みを伝える。
詳細情報
番組内容
東日本大震災の発生からまもなく4年。いま、震災から得た教訓を、防災に生かそうという試みが、世界各地で広がろうとしている。2年前に台風による高潮で大きな被害を受けたフィリピンで活動する日本人技術者の取り組みを伝える▽宮城県南三陸町の特産であるウニ。震災で、水揚げは半分以下に落ち込んだままとなっている。ウニを復活させようと、人工飼料を使った日本初の養殖に挑む漁業者の新たな取り組みについて伝える。
出演者
【キャスター】近田雄一,和久田麻由子,【スポーツキャスター】筒井亮太郎,【気象キャスター】南利幸
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース
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